羊たちの烙印
死体のように冷たくなった身体を薄っぺらいコートでくるみながらほとんどの店がシャッターを下ろした真夜中の繁華街を歩いた、まだ秋が来たばかりなのにその夜は縮み上がる...
この素晴らしき世界
愛は大事だとか 戦争はいけないとか 言うまでもないことを 至極当たり前の話を ...
からっぽの夜
世界が目覚める前に おれたちはそこにいて 翳りと虚ろを抱いて 道路標識の下で 帰路を...
天国はここ、って歌ってたやつもここからはいなくなったし
一番愚かなことは 放課後の中で学んだ 一番美しいもののことは 禁忌の中で学んだ 一...
ラジオの気楽さのままでよろしく
ラジオの音は好きな音楽よりも投げやりでよくて だからラジオの中で眠ることにして...
I Won't Grow Up
受話器を耳に当てたけれど水難事故の被害者の泡音が聞こえてくるだけだった、そこでそ...
すぐに乾いてしまううた
枯れた樹木が 腐って落ちるように あなたは居なくなった あしもとには かさかさの か...
見えないのか、舞台はすでに準備を整えている
それは崩落し、細かく砕けながら、薄暗い地面へと乱雑に堆積していく、激しく、そし...
ダイスを転がそうと棒を倒してみようと、それで行く道が決まるわけじゃない
昏倒のような深夜、ブロック塀に書き殴られたイルーガルな単語のいくつかは綴りを間...