遺書に韻なんかたぶん踏まない
跳ね飛ばされ轢き潰された野良猫の屍骸に 群がる強欲な虫どもの羽音の交響曲 排ガスの匂...
暮れ方に欲望が見えた(Soul survivor)
息を吹き返す混沌の夕暮れに ただならぬほど白い画面に 観念上の血の色を塗りつけなが...
血に、眩む
小さく丸めたレシートがポケットの中で酸化して指先に嫌な臭いを付けた 膨張してゆく押...
Bond
今夜はそんなに穏やかな気分じゃないんだ だから洋服のまま激しくやりたい 嫌がってる...
Big town, small hands.
なんとも酷い調子で泣いてる赤子と 逆上せ上がった野良猫の鳴き声が語ろうとする丑三...
オーライ、すべてパートタイム!
次第に歪んでゆく感覚のそれぞれに名前をつけて慈しみながら落ちてゆく速度をすべて脳...
だからといってそれが何かを語ろうとしてるわけじゃない
誰かの指を離れた蝉が雲形定規をなぞるみたいにJRの高架の向こうに飛んで まどろみの...
汚れた食卓から戦争が始まる
すすけ始めたショート・ケーキと酸っぱくなったブルー・マウンテン・コーヒー 大好きな...
そのあと晴れ間に何を語ろうと俺の知ったことじゃない
そのあと晴れ間に何を語ろうと俺の知ったことじゃない 気が触れるほど雨の音を怖れて、...
長い放熱のあとの新しい蝶
ひところの炎が緩やかに偲びながら揺るがないものに形を変えてゆく放熱の午後 ぼんや...