あのとき、こころはきずだらけだったのだと。
混線した電話からほんの一瞬だけ聞こえた名も知らぬ誰かの泣声のように、どう対処して...
遠雷
月の眠る丘に 最低限の荷物を隠して 遠雷が鼓膜を脅かす 暗がる夜に僕たちは つ...
Babelogue
晴天には雨を忘れるから、いつか遠い国で無残に殺された幼児のニュースも(そういえ...
汚れた川面を見つめている右目だけのアリサ
日の暮れかけた堤防沿いに横座りして汚れた川面を見つめているアリサ 「時々この川...
動脈のような潮騒
青い光、死に急ぐ時、俺は 時を吸い込んだ埃にまみれながら 網膜の疲労のせいで...
あなたの右手は狂人だ
白濁色の幻聴がミミズのように潜りこむ寒さ、よりの朝、寝床の感触は死に忘れ、生...
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