夜が壊れていくから 窓に包帯を巻いた 朝は舌なめずりして 地平線の先で出番を...

粘ついた舌ですべてを容赦なくなめつくすような雨がようやく上がったあと、機銃...

色味にトチ狂って 暗がりに吐瀉物 別々の腕時計の 指し示す同じ時刻 ...

欠けたグラスの縁から飲んで唇から途方もない血を流せばいい 解けた鎖を無茶苦茶に...

緩い傾斜は右へ左へと度々方向を変えながらその頂点へと続いている、俺の脳裏ではマ...

盗人のような夕日が、薄曇りの空に紛れてゆっくりと沈んだので、俺はまる...

指の強張りの理由は不明だった、時間は渦のように暴れながら不均一に流れ、少な...

昆虫の呼吸器官は腹の横に空いた幾つかの穴、ラジオでそれだけを繰り返すキ...

アーモンドチョコレートとストレートティ 夜のストレンジャーとカム・ダンス・ウ...

こと切れそうな灯りが、埃の海に飲み込まれそうな木の床を探してい...