大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉

2016-07-29 00:38:16 | 野沢温泉トレイル
5年のたまるです。トレイル走ってきました。
ただただ長いです。価値のあることははまちゃんの方が書いてそう。
暇つぶしくらいに読んでください。

特徴
65kmで獲得標高4100mと、国内屈指の難関コースらしいが、20時間という制限時間の長さが魅力的。三つのセクションに分かれており、一回ごとに会場に戻ってこられるのもポイント。


事前の練習
ほとんど走る時間を作れなかった分、帰りに自宅のマンションの階段を上る悪あがき。今までのトレイルの前は自宅階までだったが、今回は最上階まで上ってから下ってみた。果たしてどれだけ効果があったかは不明。
それ以外はゼロに等しい練習量。


レース前日
東京出発組(5年以下)はレンタカー2台で渋谷発の野沢温泉へ。3連休の初日ってこともあり、渋滞にも巻き込まれたりしながら2時過ぎに野沢温泉へ。先輩方とも合流。宿にチェックイン後、歩いて受付会場へ。4時にならないと受付が始まらないようだったので、その前に遅めの昼食。ピザのMサイズとLサイズ半分はどちらが得なのかという謎や、はせさんとお互いのピザにタバスコをかけあうという小学生レベルのネタで盛り上がっていた。何事も適量が大事。
受付して、宿に戻って、ぐだって、外湯(野沢温泉に13個ある、公衆浴場的な温泉。無料で入ることができる)に行き、夕飯を食べ、花火をした。夕食のときの話題は覚えてない。初大会の某二女は「私、速くないですよ~」と言っていた。よくある「走れないですよ」詐欺だった(笑)


レース当日
レースは7時スタートなので、朝5時に起床。ご飯を食べ、準備して、6時ごろ出発。65km組で歩いて会場へ。1kmくらいの上り坂。暑くてこの時点で汗をかき始めた。

そこからはスタートまでぐだっとしていた。会場は広い芝のグラウンドに荷物置き用のテントがあるだけなので、日陰は全くない。スタート前は曇りだったからよかったけど。大人数でいくなら、一つ簡単なテントを持ってくのもありかも。

10分くらい前から列に並んで、スタート。

目標
事前に調べた情報で、第三セクションが傾斜の緩い坂が多く(脚が残っていれば)一番走れるセクション、っていうことだったので、前半抑えて、後半の第三セクションを走ってタイムを稼ぐ計画。過去の参加者の記録から、第一セクション≒フル、第二セクション≒浦佐、第三セクション≒フルくらいのきつさと考え、各セクションを4.5→2.5→5で走ってサブ12が現実的かなあと思っていた。

装備
半袖Tシャツ、短パン、レッグカバー、トレイルシューズ、指無しのトレイルグローブ、頭には手拭い。
グローブは奥三河のときに奮発して買ったもの。万が一転んだときに掌の保護になるし、岩場や鎖場で手が滑ることがないので重宝。レッグカバーは、草などから脚を保護する目的でつけている。

ザックには、飲み物がペットボトル2本(お茶とスポドリ)計1L、食べ物がういろう、男梅、シリアルバー、ドライマンゴー、そのほかにカメラや携帯、レインジャケット、サバイバルブランケットなど。
会場のデポジットに、ういろうやシリアルバーの余り(各セクションで一個ずつ食べるため)、水ようかん2個(戻ってきたときに1個ずつ食べる)、OS-1ペットボトル1本、OS-1ゼリー、ライト(最終セクションまでは置いておいた)、などなど
会場に戻って荷物の入れ替えができるので、いつもに比べるとザックの中身は少なめ。


結果
第一セクション…3:47:24
第二セクション…2:31:22
第三セクション…5:40:20
計11:59:06


第一セクション
スタート直後に65km組のほかの4人に置いてかれる。周りのペースも速いし、まじかぁ(; ・`д・´)と思いながら温泉街への下りを走る。温泉街の上りではまちゃん、はせくん、H瀬さんを抜かし、下り階段ではまちゃんに抜かされた。温泉街では日曜日の朝に朝市が開かれているようで、地元の人や観光客に応援してもらいながらはまちゃんの30m後ろくらいをストーカー。速すぎて追いつけない。5km通過が28分くらい。65kmのトレイルを走るとは思えないハイペース。抑えて入る、とは何だったのか。でもこのときはまだ、山の登りで歩いて回復できるからいいや、と楽観的に考えていた。

そのあと会場にいったん向かう上り坂で、補給のために立ち止まったはまちゃんを抜き、単調な上りを走る。登山道までの林道の上り坂が5kmくらい続いた。ロードの上りはゆっくりでも走ろうと思っていたので、歩いてる人を抜かしながら上る。10km通過がほぼ60分。だらだらした上りはつらかったが、第一セクションも残り13kmだし意外と早く終わるのでは、とまだ楽観的。
登山道に入るとこでスタッフの人に40番目だよ、って教えてもらう。わかっていたけど突っ込みすぎた(笑)。登山道に入って500 mくらい行ったところの登りでふくらはぎがぴくっとなった。もうつり始めたか。苦笑。雨も降り始めてきた。そのまま注意しながら進んでいたら、ちょっと急な登りでふくらはぎが完全に逝く。動けないので坂の途中で木の枝につかまりつつ、沢の方によけてうしろの集団に道を譲る。それを道中3,4回繰り返した。どこかではまちゃんに心配されながら抜かされた(笑)はじめはふくらはぎだったが、内臀筋や大腿四頭筋など徐々にいろんなとこをつっていった。筋力不足。というか突っ込みすぎ。

途中、はしごや鎖場を通りながらながーい登りが終わり毛無山頂上へ。雨だし疲れていたのでカメラは使わず。とにかくエイドで休みたかった。
そこから下って登って下ってくらいでエイド。この時点で1Lちょいあった飲み物がほとんどなくなっていた。危ない。おにぎりとかあったけど、固形物を食べる気になれなくて、楽しみにしていた野沢菜もスルー。バナナ半分くらいと、紙コップの水に塩を大量に(スプーン半匙くらい)溶かして飲んだ。で、リスタート。

ちょこっと登って、ぬかるんだ山道の下り。ぬかるみで踏ん張ると一気に脚がつりそうになるのでゆっくりしか下れず、後ろの人に道を譲りながら降りていく必要があった。下り嫌い。そのあとは噂に聞く岩場セクション、風ごうろ。恐怖でしかなかったけど、岩のフラットな面を避けて角張ったところに脚を乗せるとあんましすべらない上に、周りの人も走ってないので、あんまし後ろに気を使わずに下ることができ、何故か涼しいので、楽しく終わった印象。グローブを付けていたので岩に躊躇なく手をつけたのも大きいかも。その前のぬかるみ道の方が嫌い。
そこからは、ゲレンデを少し登って、ゲレンデの下り。急で止まれないし、ところどころに溝トラップがあるのでつらい(´・ω・`)

なんとかゲレンデの下りを終え、アスファルトの下りで会場へ。H瀬さんから情報を聞き、荷物をまとめ、水ようかんを食べ、第二セクションへ。

第二セクション
初めはアスファルトの下りだが、3kmくらいで林道へ。脚に疲労が相当きていたらしく、緩やかな上り坂どころか平坦な林道も歩いてしまう始末。途中の北竜湖湖畔で今回唯一の写真。少し進むと第二セクション名物(?)の長い石段。近くにいた人と励ましあいながらひたすら登る。階段終わったら急登。地味に長いし辛い。
この坂の途中で、上から降りてくるカップルに遭遇。女性の靴が低めのヒール(ブーツだったかも)だったのをみて、思わず「よくもまあそんな靴で」と言ってしまった。「ごめんなさい」と謝られた。ごめんなさい。あのくつでこの急坂を歩いてるのすごいとは思うけどね。
神社の直前の岩をよじ登るとこで右の内臀筋が完全に逝く。ちょっと休んで右脚を引きずりながら岩をよじ登る。危なかった。登ったとこに湧き水。ちょっと回復。
この後は下りですか?ってスタッフの方に聞いたら、「下る前にもうひと登り」と言われた。そのひと登りが思ったより長くて絶望。たしかにひと登りだったけどね。
そのあとに出てきた下りも急で、周りのランナーが駆け下る中、一人ビビりながら下る。下り嫌い。
長い下りが終わった後のロードの上り。がっつり日が照っている。もちろん歩いた。途中の自販機で飲み物を買っているランナーがいて、無性に甘いものが飲みたくなる。だんだんと第三セクションに行くのがいやになりながら会場へ。ちょうど、T端さん、はせさん、なつの三人が会場を後にするところだった。

ここで長めの休憩。
豚汁は汁だけもらったが、思いのほか熱くて残してしまった。太陽照りすぎ。なぜこのタイミングで(´・ω・`)。会場に自販機があったら飲み物買おうと思ってちょっと回ったけどなかった。ここまで補給がぎりぎりだったので、持っている補給物を取りあえず全部持って、さらにナイトラン用にライトも持ってリスタート。モチベーションは「リタイアはしたくない」のみ。

第三セクション
リスタート直後に、第二セクションから戻ってくるはせくんとすれ違う。
長く休んだので、はじめの2kmくらいはゆっくり走ったけど、温泉街を抜けた登りでところどころ立ち止まるようになってしまった。やばめ。やる気の問題なのかもしれないけど力が入らない感じ。
65kmの60kmくらいの地点と交差するところ(スタッフが誘導をしていた場所)でへこたれて座っていると、後ろから自分と年が近そうなお兄さんランナーが来たので、無理を言ってご一緒させてもらう。「ご一緒させてもらう」って言っても、自分がへたって走れないので、ペースを合わせて歩いてもらっていた。本当に申し訳ない。話してみると、いろいろ出ているベテラントレイルランナー。年も二回り近く上だった(笑)トレイルの走り方など色々と教えてもらいながら、この後ずっと引っ張ってもらっていた。ただただ感謝。「若いならもっとほかに楽しいことしなきゃ。こんなとこ走っている場合じゃないよ。」っていわれた。「よく言われます(笑)」と返しておいた。
ちょっと登ったところでガスってきて、日差しは気にならなくなった。助かった。だけども上りは歩き。ていうかロード多すぎ。せっかくのスタカ湖は波打ち際しか見えず(笑)。エイドに着く前に飲み物が切れた。絶望。取りあえず歩く。待望のエイドでは、今日初のおにぎり。さらに自販機でポカリが買えた。小銭もってきていてよかった。
残り距離から考えて13時間くらいでゴールできるだろう、って話しながら走っていたけど、いい感じで走れるようになってきたので、フィニッシュ予想タイムを上方修正されていった。57kmくらいからひたすらロードの下り。61kmくらい(お兄さんランナーのGPS)になってもまだまだロードで、温泉街は何処に状態。そしたら、道の脇のトレイルにそれるとこがあって、スタッフ(自分が泊まっていた宿の御主人だった。)に残り距離を聞くとあと6,7kmとのこと。あぁ、そういう感じね、察し。タイム的に12時間切れるかどうか微妙なライン。えっさこらさと進んでいると、お兄さんの仲間に遭遇。三人でひとまず12時間を目標に進む。
最後に立ちふさがるのは会場までの1kmの上り坂。お兄さん達に自分は歩くから先に行っていいよ、と言われたので、取りあえず先に行かせてもらう。途中歩きを混ぜながら坂を上りきり、あと250mくらいで、待っていてくれたほのまらーを見つける。そしたら、後ろの方で声援が大きくなったので振り返ったら、あのお兄さん達が上ってきていた。時計を見ると12時間がぎりぎりきれそうなので、お兄さん達を待ち、まだ行けるって煽って、最後は一緒にゴール。

会場のエイドでゆっくりして、記録賞をもらったらぎりぎりサブ12。ほんとにお兄さん方のおかげ。感謝。


そのあと
ちょっと急な下りは後ろ向きで進むレベルの疲労度。最近の中では断トツに辛い。会場から宿への1kmの坂を下っていると、はせくんが上ってきた。暗くなりかけではあったが、無事に完走できそうでよかった。
宿でお風呂につかり、応援のために待ってもらっていた人やはせくんと一緒に夕ご飯。疲れすぎてて咀嚼が億劫って言ったら、はせくん以外に笑われた。内臓に問題がなかったのが救い。
で、コンパ。よく覚えてないけど、印象的だったのは、O川さんが魔法のネックレス(笑)を宣伝していたこと、さらにOはらさんが神がかっていたこと。疲れてるからかしょうもないことで盛り上がっていた、気がする。まあでも大会後のコンパなんてこんなもんだよね。
25時前に終了したので、一人でちょっとラスト1kmの坂の下(宿から100mくらい上ったところ)に行ってみた。ちょうど5~6人くらいの集団が来たところ。この時間までレースを続けている姿がカッコよかったし、さらにこの時間まで誘導をやっているスタッフの方もすごい。地元の人の協力なくして大会が成り立たないことがよくわかる瞬間だった。
30分くらい立っていたけど後続が来そうになかったので帰って寝た。

翌朝は、先に抜けるこけなおとなつの見送り。階段を下るのが絶望的だった。某二女は筋肉痛がなかったらしい。まじか。
朝ごはん食べて、部屋でだらだらして出発。温泉街を観光して、おひるごはんに鶏料理を食べて、13時前に東京へ出発。渋滞に巻き込まれつつ、19時30分くらいに渋谷着。
解散。


まとめ
・補給物としては、干し梅タイプの男梅があたりだった。グミタイプよりも塩っぽさや酸っぱさがあって、食べやすく、塩分を摂ってる気になれる。そのあと飲むスポドリの甘さも引き立つ。
・トレイル用のグローブはあると便利。なくてもいいかもしれないけど。
・下り嫌い。
・連休は当たり前のように渋滞が起こるので、早めの出発が大事。
・取りあえず走ってみないとわからないよね。


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