ときどき コクリコの活動とは関係はないのですが、きょうは福祉実践教室のお手伝いということで、H中学校へ行ってきました。
福祉実践教室とは…児童・生徒に講義や体験を通して障がいを理解してもらい、福祉の心を養う機会づくりを目的として実践教室開催しています。(豊田市社会福祉協議会websiteより抜粋)
わたしは、いつもユートピア若宮さんに声をかけていただいて、車いす体験のお手伝いに行くことができるのですが、今回は子どもが卒業した母校ということもあり、ちょっとどんな体験になるかウキウキした気持ちでした。
っが、それはもろくも崩れ去りました
ユートピア若宮のYさんが、車いす操作についての説明を中学3年生になる生徒さんに手際よくしたあと、生徒さんたちに何かわからないことはありませんか?と質問したのですがシーン。まっ、聞くのが恥ずかしいのかな?と思いつつ、さっそく車いす体験へ。
さっきの話は聞いてなかったのかい?と思われるような車いすの扱い…。
元気なことはいいけれど、これは遊び道具じゃないんだよぉ。と思いつつ、中には一生懸命やっている子もいて、それがちょっと救いだったけど、だれも見てない場所では気づかれないと思って、車いすの扱いも適当になってるな、というのが予想できる状態でしたハア~
車いす体験が終わったら終わったで、Yさんがまたまた何かわからなかったこと、質問などありますか?と生徒さんたちに聞いたところ、またまたシーン。おいおいさっきの車いす体験では、めちゃくちゃ元気だったじゃん!あの元気はいったどこへ
体験するのもいいけど、これじゃ、理解にまで行かない!って正直思えました。
せっかくYさんが貴重な時間を使って、少しでも障がいのある人たちについて考えるきっかけになってほしいという気持ちを、もう少しくんでもらってもいいのではないかと思っていたら、だんだん悲しくなってきました。
車いすを扱う技術というより、相手のことを想像して思いやる力がまずは必要だと思います。
どうか今回の体験が無駄にならないようにしてほしい…そんなふうに願ってしまいます。
といろいろなことをブツブツ言っていたら、社会福祉協議会のNさんに、おばさんみたいなこと言うねぇって言われてしまいましたと怒っても、確かにわたしはおばさんでした失礼しました
どれほどの生徒がこれをわかって、今日の体験をしたのでしょうか?
また、事前に福祉実践教室について、説明とか学習はしないのでしょうかねぇ?
ぱぺっとさんの泣きたい気持ち、よくわかります。
「こんな形だけの授業だったらやらないほうがいいのでは?」とすら思えます。
(余談ですが...
うちの息子が小学生の時の少年野球チームでの試合のことです。相手のメンバーはほとんどが年下で、しかもその中の一人は腕のない少年でした。息子たちは楽勝だと高を括っていました。しかし結果は惨敗。
試合終了後、息子たちは泣いていました。試合に負けたからではありません。
相手チームのメンバーが、腕のない少年のことを特別扱いせず、チーム一丸となって戦う姿に心を動かされ、試合前の自分たちの思いを恥ずかしく思ったからです。
福祉実践教室とは少し違いますが、とてもよい体験をしたなと思いました。)
「障がいを理解して、福祉の心を養う」って、かなり大変なことだと思います。