hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『猪』にちなんだ坂道と駅

2018-12-22 05:00:24 | 鉄道

12月になると来年の年賀状を考えるタイミングとなる。毎年、干支にちなんだ坂や駅などを図案にしているが、来年の亥(猪)年はなかなか悩ましい干支である。このブログで4年ほど前に未(羊)年は困るということを書いたような気がするが、確か『羊』のつく駅名は皆無であり、坂道もわざわざ横浜まで行って『山羊坂』の写真を撮りに行った。しかし、猪(亥)これとあまり変わらない。

坂道はというと猪・亥の字が入った坂道は調べる限りない。猿坂や蛇坂、たぬき坂、きつね坂などはあるのだが、猪系の名前が入った坂道はない。

駅はというと北は福島県、西は兵庫県まで計5駅がある。まずは福島県にあるのが、猪苗代駅(磐越西線)と猪苗代湖畔駅(同)である。猪苗代駅は会津若松駅から6つ目、猪苗代町の中心駅となる。

猪苗代湖畔駅はさらに3つ先にあるが、元々は猪苗代湖への湖水浴客のために夏のみ開業する臨時駅であった。ただ、2007年以降は休止している状態である。(なお、『猪苗代』の由来ははっきりしないが、神様が野猪に稲の耕作を命じたため、猪+苗代となった説やアイヌ語という説があるが、はっきりは分からない。)

岐阜県にあるのが猪谷駅(高山本線)である。この駅はかつて国鉄神岡線への分岐駅で、主に神岡鉱山で採掘される亜鉛鉱石の運搬のために作られた。神岡線はその後、民営化して神岡鉄道に引き継がれたが、鉱山廃坑もあり、2006年に廃止されてしまった。

私鉄では伊賀鉄道の猪田道駅(三重県)がある。もっとも西にあるのが福知山線猪名寺駅である。猪名寺駅は福知山線電化(1981年)のタイミングで塚口駅〜伊丹駅間に作られた比較的新しい駅である。その駅名の由来となった『猪名寺』という寺院は飛鳥時代に作られた歴史のある寺であったが、天正時代に織田信長と荒木村重の戦で焼失し、廃寺となって、地名はあるが、寺院跡のみ残る。
十二支の中でも犬や猿、馬、鳥などに比べて圧倒的に猪のつく駅は少ない。さらに『亥』のつく駅は全くないのである。