大人の遠足④。次の目的地は御宿、浜金谷駅から御宿までは館山、安房鴨川で2回乗り換える。
13時12分に浜金谷駅を出たが、御宿駅に到着したのが15時23分。東京に住んでいる私の意識からすると内房から外房に行くのに2時間以上かかるなんてという感じ。
浜金谷はいい天気だったが、御宿駅に着く頃には徐々に雲が出てくる。まずは観光案内所に寄って地図を頂くことにするが、パラパラと雨粒。①干物を買う場所、②月の砂漠像への行き方、③温泉について、この3つを聞くが、干物を大々的な売っている店は遠く、近くの魚屋に寄った方がいい、そして次に月の砂漠像への道、その近くにあるクアハウスへの行き方とアドバイス頂き、さらにクアハウスの割引券も頂く。外に出ると雲が切れたので傘は買わずに歩き始める。
のんびりと誰も通らない道を歩くと立派な豪農の屋敷があり、その先に確かに魚屋さんがある。中にはサザエやアワビの水槽、ショーケースにはなめろう、刺身盛り合わせなどがある。奥からおかみさんが出てきてくれるが、もう干物はアジだけしかない。ただ、これが2尾で120円、さらにイカの塩辛を200円で買う。おかみさん曰く、うちのは冷凍じゃないから美味しいよ、とのこと。まあ、値段に驚いたが、イカの塩辛は家で食ったがやはり美味かった。
国道に出て左に、さらに信号を右に曲がると椰子の木が並んでいて南国情緒、その先にはクアハウスだが、暗くなりかけているので川沿いに歩いて月の砂漠像へ。もう30年以上前にきたが、あまり変わっていない。
手前に月のオブジェ、その先にはラクダに乗った王子様とお姫様がいて、砂浜を歩くとすぐに海、サーファーだらけである。有名な像だが、やってくるのは外国人か子供しかいない。潮騒の音を聞いた後、寒くなって来たので御宿クアハウスに急いだ。
クアハウスはリゾートマンションの1階にあり、観光案内所でもらった割引券を使うと10%引きの900円、さらにタオルを200円で買って中に入る。施設は古いが、通常の温泉のほか、箱風呂、寝湯、打たせ湯などもあり、結構楽しめる。温泉は海藻のミネラル分を吸っているコーヒー色で肌にまとわりつくような粘りがある泉質。それほど熱くはないが、それでも長くいると汗が滴り落ちる。
1日の旅の疲れを取り去り、さらに夜の宴会に向けての腹ごなしにちょうどいい。極楽極楽である。外に出たのが夕方5時、真っ暗である。取り敢えず御宿駅に向かった。