大人の遠足⑤。御宿駅で他のメンバー5人と17時半に待ち合わせ、最終目的地は御宿の漁師料理の名店『舟勝』さんで忘年会。駅から歩くとかなり遠いため、車で迎えに来て貰う。期待を膨らませながらしばらく車に揺られ、殆ど民家しかない山に近い場所に到着。店では猫クンたちがお出迎え。漁師と猫は深い関係があることを思い出す。
店の大広間に通されてまずはビールで乾杯。昼飯も風呂上がりも我慢したのはここで飲むためである。お通しはサンマの山椒煮、魚の味噌漬、ホタテの煮物、さつまいもの甘露煮、出汁巻、いずれもかなり美味いが、特に山椒のよく効いたサンマが最高。
さらにエビの乗ったシンジョウ、「しったか」という小さな巻貝の煮付があり、楊枝でクルクルまわしながら身を食べる。
そうしているうちに刺身盛り合わせが登場。(写真左から右回りに)イカ、黄金アジ、地タコ、タイ、フッコ、中トロ。真ん中は上から地元で上がった生マグロ、はがつおと8種類。大将が説明してくれるが、はがつおは聞きなれない名前。
これは大将一押しで、調べるとカツオに似た大型の肉食魚、歯が目立つため、この名前がある。鮮度が落ちるのが早いため中々東京では出回らないが、旬は秋から冬、つまり今でしょう。身はカツオに似てはいるが、カツオより癖がなく、ややさっぱり。刺身がいい魚のようで美味い。他にも昼フライで食べた黄金アジは脂のノリも良く、生マグロの旨さも秀逸。
さらに『酢なめろう』の登場、魚はトビウオだというが、氷と酢になめろうが浸かっていて醤油を落として食べるという。かつて館山で呑んだ際に地元の居酒屋のおかみさんに飽きたら酢をかけて食べるといい、地元は最初から酢をかけるのよ、と聞いて、実行したことがあるが、なめろうと酢はよく合う。
酒は十四代が3種類、特に雄町はたまらない。こういう店に来るとピンぼけな地酒しかないことが多いが、ここは酒のラインナップもすごい。
次にヒラメの天ぷら、ソイの煮付けと続き、酒も不老泉(滋賀県)、杣の天狗(滋賀県)、宗玄(石川県)、鳳凰美田(栃木県)と次々に開けて行くが、腹もいっぱい。
酔いも回り、最後におにぎりをいただいて20時前にお開き。特急で何とかその日のうちにかえりました。いや〜楽しかった。
舟勝
御宿町六軒町157ー31
0470685966