放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

穴熊戦法ではちょっと・・・・

2012年10月02日 00時31分57秒 | Weblog
 日本はまだまだ関心が低いとアジア諸国からお叱りがあるようです。

 従軍慰安婦問題、領土問題、

 政治家や外務を行う官僚にすべて任せているのがいけないのでしょうか。
 歴史認識も今後の方向性も、みんなみんな、50年くらい昔の先輩官僚の打出した方針そのまんまなんでしょう。

 すなわちアメリカ。

 軍事力という笠の下で、日本は思考停止するという方策を選択しました。
 思考停止することで、日本軍の忌まわしいイメージを忘れようとした。そのほうが世界でもイメージの払拭に繋がるのではないか・・・。

 でも思考停止は戦略を失い、アジアとの対話の機会も減らしました。
 仕方がないから日本はお金をバラまいたのです。

 アジアでは、もうお金をバラまくしか居場所がなかった・・・。

 「島国根性の日本人は、カネよりも血と汗を流せ」
 これが中東へ自衛隊がPKOで出かけていった当時の日本への評価でした。

 このとき、僕らはこの言葉の本当の意味を知らなかったような気がします。
 東アジア諸国はこんな日本を一向に冷めやらぬ憎悪の目で見ていたのです。

 世界的なスポーツ界へ進出する日本人が増えているこのごろ、そういったことがさまざまな壁となって露呈してきました。それはスポーツ中継という映像となって茶の間へなだれ込んできました。僕たちは、日本人選手の活躍と同時に、「嫌われている日本人像」まで見せ付けられることになるのです。

 そうして再燃した領土問題。

 そう、領土問題は存在するのです。
 戦後、思考停止していた間もこの問題はくすぶっていたのです。

 でも僕はナショナリズムは嫌いです。

 ナショナリズム=民族的閉鎖性

 というのが昨今の図式です。
 この国の海山河を大事にしたい、とは思います。
 でも「あの島は確保したい」とは考えません。

 尖閣諸島は、豊かなところです。
 大自然そのままです。(大自然に回帰しつつある、というと正確かな) 
 しかもアホウドリの生息地です。

 このままユネスコに移管したい、とさえ思います。
 でも残念ながらユネスコは実効支配できる力はありません。

 周囲の国家が合意して、領土権を放棄し、なおかつ(全くの厚意で)共同で島を管理するようなことにでもならない限り、ユネスコも健全に島を管理できないでしょう。

 あのきれいな島を、ナワバリ争いの道しるべとしていることに人間の愚かさを感じます。

 
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