鹿鳴草(しかなぐさ)
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萩が咲くころ
君との想いでは
なぜか風流ではなくなる
この花なんていうの・・と
聞くから・・萩だよ
すると思わぬ言葉が・・
萩って「おはぎ」のハギ?
食べ物に弱いけど
どうしてそこにたどり着くのか~
食べ物の話になると
もう止まらない
季節はお口から来るようだ
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恋する秋
秋の七草の筆頭に上げられている萩
その萩の異称が「鹿鳴草(しかなぐさ)」です
「萩」という漢字は
日本人が考え出した国字です
草冠に秋
萩が秋の代表的な植物と
考えられていたことがわかりますね
万葉集では「芽」「芽子」とかいて
「はぎ」と読ませているようです
毎年古い株から新しい芽を出すので
「生芽(はえぎ)」が変化したもの
葉が黄色くなるので「葉黄(はぎ)」
葉が沢山ついた木なので「葉木(はぎ)」
秋がなまったものという説などたくさんあります
異称も多く
秋知(あきしり)草 月見草 野守草
古枝(ふるえ)草 庭見(にわみ)草 玉水(たまみず)草など
鹿は秋になると
雄が雌を恋い慕って
独特の声で鳴きます
鹿といえば紅葉ですが
恋する鳴き声には
萩のほうが似合うと思ったのでしょうか
蝶々のような小さな花たちが
恋風に揺れているようです