その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

鹿鳴草(しかなぐさ)

2007年09月25日 | Weblog

鹿鳴草(しかなぐさ)

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萩が咲くころ

君との想いでは

なぜか風流ではなくなる

この花なんていうの・・と

聞くから・・萩だよ

すると思わぬ言葉が・・

萩って「おはぎ」のハギ?

食べ物に弱いけど

どうしてそこにたどり着くのか~

食べ物の話になると

もう止まらない

季節はお口から来るようだ

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恋する秋

秋の七草の筆頭に上げられている萩

その萩の異称が「鹿鳴草(しかなぐさ)」です

「萩」という漢字は

日本人が考え出した国字です

草冠に秋

萩が秋の代表的な植物と

考えられていたことがわかりますね

万葉集では「芽」「芽子」とかいて

「はぎ」と読ませているようです

毎年古い株から新しい芽を出すので

「生芽(はえぎ)」が変化したもの

葉が黄色くなるので「葉黄(はぎ)」

葉が沢山ついた木なので「葉木(はぎ)」

秋がなまったものという説などたくさんあります

異称も多く

秋知(あきしり)草 月見草 野守草

古枝(ふるえ)草 庭見(にわみ)草 玉水(たまみず)草など

鹿は秋になると

雄が雌を恋い慕って

独特の声で鳴きます

鹿といえば紅葉ですが

恋する鳴き声には

萩のほうが似合うと思ったのでしょうか

蝶々のような小さな花たちが

恋風に揺れているようです