玉響(たまゆら)
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見えないものをどれくらい
信じることができるだろう
どこまでいけば
理解(わか)るだろう
わたしたちは
確かなものを
探し続けて旅をする
確かなものなど
ひとつもないのに
ふと通りゆく玉響は
わたしをどこへと誘(いざな)うだろう
どこまでいけば
理解るだろう
・・・
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ほんのかすか
玉響(たまゆら)とは
「かすかな」「あるかないか」といったことをさします
玉響(たまゆら)は
現在ではほとんど使われない言葉ですが
なんという美しい響きと文字でしょう
しかもその意味するところは
翡翠や瑠璃 真珠などの
美しい宝玉が触れ合って
かすかな音を立てる様子が
元になっているのです
昔の人は
宝石の見た目の美しさと共に
かすかに響くその音までも
愛でていたのでしょうか
現代でももっともっと使って
残していきたい言葉の筆頭かもしれません
「君が手とわが手とふれしたまゆらの
心ゆらぎは知らずやありけん」
(大田 水穂)
手が触れ合った瞬間
ほんのかすかに胸がときめく
恋の始まりにつながるかどうか
自分にもわからないような
心の動きを美しく歌い上げています