その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

破竹

2007年09月13日 | Weblog

破竹

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散歩道の途中に

ちょっとした竹やぶがあります

ニュースで「竹やぶから現金・・」とか

タケノコの初出荷とか

ニュースのあるたびに

竹やぶがにぎわいます

でもいまの竹やぶは

静かで風の音が時折するくらい

そんな朝の散歩に

きみといつも

石ころを1個だけ

竹やぶに放り込みます

子どものころによくやった遊び

竹やぶに石を投げて

石が竹に跳ね返り

コン コーン コンコン

いくつもの音を響かせる

音を聞いたら

また散歩が続きます・・

春に伸び始めた竹も

ひっくり返るくらい見上げないと

てっぺんが見えないほど成長した

きみも竹にまけないほど

真っ直ぐに大きくなぁれ~~

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さわやかな夢

破竹とは

竹を割ることです

竹は 一節 割れ目を入れると

そのまま勢いよく割れます

ふし以外は空洞になっているからですが

竹の割れるのは気持ちのよいものです。

そこから勢いが盛んなことを

「破竹の勢い」といいます

そして

その割れ目が真っ直ぐなことから

「竹を割ったような性格」と

いう言葉も生まれました

曲がったところがない

さっぱりとした性格のことです

雪の重みにも 激しい風にも

折れないしなやかな強さを持つ竹の

別な一面を見る思いです

竹を割って人々は

身近な生活道具や遊び道具を作ってきました

竹を始めて割ったときの爽快感が

さまざまな形を変えて

また新しい夢を導いてくれるようです