その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

月鈴子(げつれいし)

2007年09月04日 | Weblog

月鈴子(げつれいし)

***

夏も終わって

風鈴をしまうときに

どうして風鈴だけ

外にぶらさげるの?

あなたに言われて

ほんとねぇえ~

でもね・・

風鈴の代わりに

これからは

鈴虫が鳴いてくれるから

すると・・

なぜ音のするもの外につるすの?

またまた始まる・・

なぜなぜ攻撃・・

大人になるって

こういうことから始まるんだね

***

 

月から降ってきた鈴

月鈴子(げつれいし)は

鈴虫の異称で

ほかに金鐘児(きんしょうじ) 

月鈴児(げつれいじ)ともいわれます

鈴虫と松虫が

いまとは逆で 平安時代から親しまれてきました

~虫は鈴むし ひぐらし 蝶 松虫・・・~(枕草子)

にも書かれているます

だからこそ

子どもに見立てて名前で呼ぶほど

愛着がわいたのかもしれません

どんな虫でも

最後の羽化を終えた直後の真白な姿は

この世のものとは思えないほど美しい

それまで何度も

脱皮を繰り返し

やっと成虫になった瞬間

それを思うと「リーン リーン」と

美しく鳴く声が

月から降ってきた

鈴の音のように聞こえてきます