移植直後(術後2日目)と移植後6ヶ月のCTでの変化について、まとめて見ます。
写真は、左側が術直後で右側が術後6ヶ月目のCTです。上の段が、へその高さ・下の段が肝臓の高さの輪切りです。
真っ白な部分が、骨で、中心に見えるものが腰椎(背骨)でその周囲に灰色の塊が粘っているのが筋肉です。真っ黒で、円形のものが腸の中のガスです。それ以外の皮膚の直下や腸の周りにある黒っぽいものがすべて脂肪です。
へその高さの輪切りでは、皮下脂肪・内臓脂肪が劇的になくなっているのがわかります。また、背骨の周りの筋肉が萎縮して半分ぐらいに減っています。術直後の脂肪が少し白っぽく見えているのは、むくみで脂肪に水分が混じっているためです。
下の段の肝臓の高さでの輪切りでは、肝臓が少し大きくなっているのがわかります(左側の三角形の灰色)。術後は認めなかった肝臓の中の胆管は6ヶ月のCTでは拡張子黒い横長のしみのような構造がわかります。
右にある灰色の三角は脾臓になります。肝硬変の方は大きくなっています。
造影剤が使用されていますので、丸い白い構造は大動脈や大静脈・門脈などの輪切りです。