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私鉄総連は、自治体議員団会議幹事会・交通政策委員会 合同学習会、2019公共交通利用促進運動全国行動 キックオフ集会、交通政策フォーラム2019を開催!

2019-05-16 | 書記長社労士 公共交通

【Run6-37 4.30km 24:57 西舞子】 私鉄総連自治体議員団会議幹事会・交通政策委員会 合同学習会から3日間の日程スタート、私鉄自治体議員団会議幹事、および私鉄総連交通政策委員など約30人が出席。
観光庁外客受入参事官室付課長補佐の小林茂樹さんから「訪日外国人4000万人時代に向けた交通分野の課題」について講演を受ける。
講演では、2003年のビジット・ジャパン・キャンペーンを開始したあと、訪日外国人旅行者が2018年で3119万人に達成した取り組みの流れについて説明、あらたな目標として2020年に4000万人、2030年には6000万人を見込んでいるとした。
そのうえで、団体旅行から個人旅行への移行、スマートフォンを最大限活用した旅行スタイルの変化、都市部から地方部への観光の広がり。リピーター数の増加、モノ消費からコト消費への移行など旅行動態の変化を踏まえ、地方部における鉄道利用促進に向けた検討会での議論を説明した。
また、外国人旅行者が旅行中に困ったことなどについて調査をおこない、多言語案内・コミニュケーションの改善、無料公衆無線LAN環境の整備、決済環境の整備(キャッシュレスでの移動)、非常時の安全・安心確保などの課題をあげ、公共交通利用環境の革新等(55億円)、ICT等を活用した多言語対応等による観光地の「まちあるき」の満足度向上(30.5億円)、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業(54億7400万円)などの政策を解説、活用について説明された。


 続いて、午後からは、私鉄総連2019公共交通利用促進運動全国行動 キックオフ集会を開催。


 そして、いよいよ私鉄総連「交通政策フォーラム2019」開会!
池之谷交通政策局長からの貴重提案があって、基調講演を受けた。


 基調講演は、「地域公共交通の活性化再生に向けた各計画策定促進の課題と公共交通の将来像」について、加藤博和名古屋大学大学院教授。
今の公共交通に課せられた課題、自動車が日常の足となっている地方でいかにして公共交通に乗ってもらうのかについて、様々な事例を交えてお話しいただいた。
「労働組合もそろそろ本気になれ!」と参加者を叱咤激励。
地域公共交通のあいうえお。
ありがたい(あることが嬉しい)
いきがいづくり(健幸)
うんてんいらず(安全安心)
えんのしたのちからもち(肝腎かなめ)
おでかけおもてなし(住んでよし、訪れてよし)
「Maas」(モビリティ・アズ・ア・サービス ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイ カー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ 新たな「移動」の概念。)が、話題になっているが、英語の使い方が間違っている、モビリティではアプリを使った単なる移動手段でしかない、アクティビティー【activity ①活動。行動。②(旅行先での)遊び。】でなければいけない。
移動することが目的になってはならない、移動には目的がある、その目的はお出掛けしたいものでないと、楽しいものでないとならない。
日本にはずっと以前から理想的なMaaSが実は存在する、私はそれを「紙マース」と呼んでいる、近鉄電車が販売している「まわりゃんせ」、これこそ理想的なMaaSだ…、などなど、いつもの通り、とても説得力ある講演だった。
ちなみに自分はこの「まわりゃんせ」を使って旅をしたことがあって、それをこのブログに記事をしている⇒「まわりゃんせ」 2006-06-28


 私鉄総連交通政策フォーラム2019の二日目は、バス・ハイタク合同分科会からスタート。
講演は、「自動車運送事業のホワイト経営『見える化』検討会の経過と認証制度の概要について」を国土交通省自動車局総務課の鈴木健介財務企画調整官から受け、参加者からはたくさんの意見・質問が出された。


 合同分科会の後、業種別に分かれて引き続き分科会、午後からは分散会を行う。
ハイタク分科会ではITF (国際運輸労連)の浦田誠政策部長から「ライドシェアを巡る国際的な情勢」について講演を受ける。
浦田氏は、ライドシェアをブラックバスに例えて、一度入ると爆発的に広がり容易に駆除できないと、世界で起こっている問題を解説された。


 また、浦田さんは、イギリスのタクシードライバーらの労働組合が発信された、ショッキングな広告を紹介された。
I just wanted to go home.
Don’t take a risk with minicab. Last year there were 154 rapes and sexual assaults by minicab drivers in London!
At least 32 of these were Uber drivers.

(家に帰りたかっただけなのに…、ミニキャブでリスクを取るな!昨年154件のレイプもしくは性的暴行がロンドンのミニキャブドライバーによって発生しました。そのうち少なくとも32件はUberのドライバーです。)

 2日目午後のハイタク分散会では、全国の活性化への取り組みについて報告を聞いたが、効果に関して東京とその他の地方との格差が大きく開いていることが明らかになり、今後の取り組みについて意見交換を行った。
またタクシー配車アプリは、増収が見込まれるものの、キャンセルが高頻度に発生することや将来的な手数料負担などについて課題があることを確認しながら、新たな乗務員負担にならないように取り組むことを確認した。
要員不足については全国共通の問題で、さらに高齢化も進んでいて、生産性があがらないことへの悩みを共有した。
最後に、全体で、まとめ集会を開催し、各分散会座長から報告をお聞きし、団結がんばろうで、全国から約250名が結集した私鉄総連交通政策フォーラム2019を、成功裏に終了した。
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