ダラスに着いた時はもう夜中だったのでさっさと寝た。次の日はダラス観光。さあ、どうやって行こうか。あても無くホテルの外に出ると、そこに真っ白なリムジンが停まっていた。
珍しそうに見ていると運転手らしき男が近づいて来て、
「街まで6ドルで行くよ」
と言う。6ドル。タクシーに比べるとずいぶん高い。しかし目の前のリムジンに惹き付けられていた。ヒデキさんの意見を聞いてみる。
「6ドルやて、どうする?」
「6ドルかー、でもなかなか乗れないすもんね」
「せやろ、リムジンやで、やっぱここはいっとかなあかんのちゃうか?」
「じゃー、いっときますかー?」
「いっときますかー!」
ということで乗ることにした。
車内はまるで応接室である。
「これ何?」
「灰皿すかね?」
「いや、もしかしてフルーツの種入れとかとちゃうか?」
「あーやっぱリムジンですからねー、そんなのありますよねー」
完全に浮かれる二人。始めは最後部に二人並んで座っていたのだが、この広い車内に何もわざわざ窮屈に座らなくてもいいと気がつき、ひろきちは前へ移動し運転席に背を向けてヒデキさんと向かい合うようにして座った。
すると運ちゃんが「見てみ」、と言って「ウィーン」と運転席の後ろの窓を閉め始め、そして完全に個室になった。
町までのほんの15分ほどの出来事だったが、アメリカ横断旅行の中でも5本の指に入る思い出の出来事になった。
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珍しそうに見ていると運転手らしき男が近づいて来て、
「街まで6ドルで行くよ」
と言う。6ドル。タクシーに比べるとずいぶん高い。しかし目の前のリムジンに惹き付けられていた。ヒデキさんの意見を聞いてみる。
「6ドルやて、どうする?」
「6ドルかー、でもなかなか乗れないすもんね」
「せやろ、リムジンやで、やっぱここはいっとかなあかんのちゃうか?」
「じゃー、いっときますかー?」
「いっときますかー!」
ということで乗ることにした。
車内はまるで応接室である。
「これ何?」
「灰皿すかね?」
「いや、もしかしてフルーツの種入れとかとちゃうか?」
「あーやっぱリムジンですからねー、そんなのありますよねー」
完全に浮かれる二人。始めは最後部に二人並んで座っていたのだが、この広い車内に何もわざわざ窮屈に座らなくてもいいと気がつき、ひろきちは前へ移動し運転席に背を向けてヒデキさんと向かい合うようにして座った。
すると運ちゃんが「見てみ」、と言って「ウィーン」と運転席の後ろの窓を閉め始め、そして完全に個室になった。
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