前回の コルドバ歴史地区 ~外国人はガイドできない!~からえらい引っ張りましたが(旅行に関係ない余計な話も挿入しちゃいましたが)、いよいよメスキータへ突入です。上の写真はアルミナールの塔と呼ばれている、メスキータの外壁のコーナーから突き出ている塔です。敷地の外側から撮影。さて、メスキータ内部へ潜入!と思ったら入り口は長蛇の列・・・中学生の就学旅行だか課外授業だかなんだかで、ガキンチョがいーっぱい。そこでガイドさん、「ちょっとまってて」と言って切符切りのおねえさんの所へ。二言、三言話して帰ってきて、「じゃ、入りましょう」えええー、入れてくれんの?順番抜かしちゃっていいの?すげー頼もしー!!!と言うわけで、大変な混雑にも大して影響されず潜入成功!これがメスキータ内部だ!これがメスキータ名物の二重アーチ。連続して規則的に配置されていて、「円柱の森」と呼ばれています。そもそもメスキータはイスラム教支配の時代に建てられたモスクなんだけど、このアーチはイスラム教では極楽門の鍵穴とされているんだって。赤と白がとても特徴的なんですが、これ色を塗ったわけじゃないんですよー。レンガと石を交互に使っているんです。なんて手の込んだことするんだ!!でも、あとから増築されたという部分があったんだけど、こっちはかなりの手抜き。ぱっと見、変でした。たぶんあとから縞々に色を塗ったんだろうな。このメスキータ内部は全体的に照明が暗く、神秘的な雰囲気をかもし出しているんですが、たまにこういう明るいところもあり。暗いところは写真がなかなかうまく取れませんでした。三脚が必要ですね。この辺なんかとっても「イスラム」って感じ。イスラム文化ってよく知らなかったけど、独特の雰囲気があるね。こういう建造物に触れると特に強烈にイスラムを感じます。アメリカ留学時代にサウジの人と同じホストファミリーの家で暮らしてたけど、お祈りしてるくらいしか知らなかった。あいつ、ヤジードって言うんだけど、変な事言ってたな。人間の心臓は4つの領域に分かれていて、戒律をひとつ破るたびに4分の1ずつ死んでいくんだそうな。そして、4回戒律を破ったとき、その人は死んじゃうんだって。「そして、俺はそれを信じている」って言ってた。その戒律とは、�豚肉を食べてはいけない�結婚するまで女性と肌を合わせてはいけない�アルコールを飲んではいけないひろきちは100回くらい死んでるな。もう一人、ワヒーブというやつがいた。こいつはなんともチョーシのいいやつで、現代っ子風の性格。日本人だったら「えー墓参り?めんどくせーよ。」って言いそうなタイプ。そんなワヒーブでさえ出された料理を見て、「これ、ポーク入ってないだろうな」と毎回おびえるように確認していた。理屈で考えたらおかしいんだけど、なんかおびえてしまう神の存在。ホストファミリーのボブが言ってた。「内心、神様なんかいないと思ってる。でも子供のことから教え込まれてるから、神様なんかいないと口に出して言うことが怖い」宗教教育の無い日本人にはちょっと理解しがたい感覚ですな。