先日、中学~高校時代の友人の家に行った。中古の家を購入してリフォームしたのだといういう話は聞いていたが、いやなかなか素敵な家だった。
「狭いなりにいい感じやと思ってるねん」
と誇らしげだったが確かにその通りである。
リビングに入って「おっ」と思ったのは大きな本棚が備え付けられていて、本が沢山並んでいたことだ。古典からエッセイ、美術関係から介護の本までかなりさまざまな本が並んでいた。奥様のものだそうだ。ひろきちが読んだことのある本は一冊も無く、読みそうな本も無かった。それを見てこんないろんなジャンルがあるのに、おれって読む本が偏ってるんだなと思った。
もっといろんな本を読んでみよう、そう思った。
ちょうど「フラット化する世界」を読み終わったところだったので、以前から親父に勧められていた「奇跡のリンゴ」を読んだ。読みやすくて2日ほどで読んでしまった。とてもおもしろい本なので後日紹介する。
次に読む予定だった「ビジョナリー・カンパニー」が控えているのだが、その前にもう1冊普段読まないようなのを読みたかったので、ヨメさんが前に読んでいたオンリー・ミー(三谷幸喜)を読んでみることにした。
今朝通勤電車で初めてその本を開いて読み始めたのだが、3ページ目あたりの一節がいきなりツボにはまり、笑いがこみ上げて来てしまった。家なら声を出して笑うところだが、グッとこらえた。ひろきちは電車で一人で笑っている奴を見たら変な奴だと思うので必死にこらえた。しかし笑ってはいけないと思えば思うほど笑いがこみ上げて来て止まらない。ハンドタオルで口元を覆い隠して必死にこらえていたのだがおさまらない。仕方が無いので嫌なことを考えることにした。
しかしおもしろい気分の時に嫌なことを考えるというのは意外に難しいもので、なかなかすぐには思いつかない。嫌なことと言えば仕事だ、会社の嫌な奴のことを思い出そう、そう思ってもすぐに出て来ないのだ。何とかちょっとだけむかつくおっさんの顔を思い出して、そいつにまつわるむかついた出来事を思い起こしつつなんとかこみ上げる笑いはおさまった。
いかんいかん、こりゃ電車で読む本じゃないぞ、家で読もう、とすぐにカバンにしまった。しかしすぐにひまになってしまった。いつも電車では本を読んでいるので、本を読まずにぼーっとするのに慣れていない。しばらくはそのままぼーっと人間観察をしていたのだが、ふといいことを思いついた。マスクをしていれば多少ニヤッとするくらいはバレないんじゃないだろうか。さっそくマスクをかけて、さっきの続きを読み始めた。ところがまた3ページほど読んだあたりでヒットしてしまった。今回はマスクで口元は隠せているが、こみ上げる笑いで体が震えてしまう。
さっそくさっきの嫌なおっさんに登場してもらい、なんとか体の震えはおさまった。いかん、三谷幸喜は確実に読者を笑わせに来ている。この本はやっぱり通勤電車向きではない。ということで続きは家で読むことにした。
家に帰り、食事の後に本を開いた。2階では娘が寝ているので爆笑するわけにはいかないが、ヒーヒー声を抑えて笑いながら読んだ。するとそれを見たヨメが、
「そんなヒーヒー言うほどおもしろかったっけ?」
という。病院の待合室なんかで読んでたりしてたそうだが、笑いがこみ上げて来て困ったということは記憶に無いそうだ。試しにひろきちがおもしろいと思ったところを読ませてみた。4ページ弱の短い一節を読む間、ひろきちは思い出し笑いでクック言っていたが、ヨメは淡々と読み続ける。読み終わったところで「どう?」と聞くと、「ん、おもしろかった」。
は?それだけ?なんか爆笑寸前のひろきちがアホみたいである。まあひろきちと笑いのセンスが違うのである。ひろきちの自信作を無表情でスルーするだけのことはあるのだ。
で、さっきまで読んでいたのだが、せっかくなのでおもしろいときは声を出して笑いたくなった。明日、思いっきり笑いながら読もうと思う。
「狭いなりにいい感じやと思ってるねん」
と誇らしげだったが確かにその通りである。
リビングに入って「おっ」と思ったのは大きな本棚が備え付けられていて、本が沢山並んでいたことだ。古典からエッセイ、美術関係から介護の本までかなりさまざまな本が並んでいた。奥様のものだそうだ。ひろきちが読んだことのある本は一冊も無く、読みそうな本も無かった。それを見てこんないろんなジャンルがあるのに、おれって読む本が偏ってるんだなと思った。
もっといろんな本を読んでみよう、そう思った。
ちょうど「フラット化する世界」を読み終わったところだったので、以前から親父に勧められていた「奇跡のリンゴ」を読んだ。読みやすくて2日ほどで読んでしまった。とてもおもしろい本なので後日紹介する。
次に読む予定だった「ビジョナリー・カンパニー」が控えているのだが、その前にもう1冊普段読まないようなのを読みたかったので、ヨメさんが前に読んでいたオンリー・ミー(三谷幸喜)を読んでみることにした。
今朝通勤電車で初めてその本を開いて読み始めたのだが、3ページ目あたりの一節がいきなりツボにはまり、笑いがこみ上げて来てしまった。家なら声を出して笑うところだが、グッとこらえた。ひろきちは電車で一人で笑っている奴を見たら変な奴だと思うので必死にこらえた。しかし笑ってはいけないと思えば思うほど笑いがこみ上げて来て止まらない。ハンドタオルで口元を覆い隠して必死にこらえていたのだがおさまらない。仕方が無いので嫌なことを考えることにした。
しかしおもしろい気分の時に嫌なことを考えるというのは意外に難しいもので、なかなかすぐには思いつかない。嫌なことと言えば仕事だ、会社の嫌な奴のことを思い出そう、そう思ってもすぐに出て来ないのだ。何とかちょっとだけむかつくおっさんの顔を思い出して、そいつにまつわるむかついた出来事を思い起こしつつなんとかこみ上げる笑いはおさまった。
いかんいかん、こりゃ電車で読む本じゃないぞ、家で読もう、とすぐにカバンにしまった。しかしすぐにひまになってしまった。いつも電車では本を読んでいるので、本を読まずにぼーっとするのに慣れていない。しばらくはそのままぼーっと人間観察をしていたのだが、ふといいことを思いついた。マスクをしていれば多少ニヤッとするくらいはバレないんじゃないだろうか。さっそくマスクをかけて、さっきの続きを読み始めた。ところがまた3ページほど読んだあたりでヒットしてしまった。今回はマスクで口元は隠せているが、こみ上げる笑いで体が震えてしまう。
さっそくさっきの嫌なおっさんに登場してもらい、なんとか体の震えはおさまった。いかん、三谷幸喜は確実に読者を笑わせに来ている。この本はやっぱり通勤電車向きではない。ということで続きは家で読むことにした。
家に帰り、食事の後に本を開いた。2階では娘が寝ているので爆笑するわけにはいかないが、ヒーヒー声を抑えて笑いながら読んだ。するとそれを見たヨメが、
「そんなヒーヒー言うほどおもしろかったっけ?」
という。病院の待合室なんかで読んでたりしてたそうだが、笑いがこみ上げて来て困ったということは記憶に無いそうだ。試しにひろきちがおもしろいと思ったところを読ませてみた。4ページ弱の短い一節を読む間、ひろきちは思い出し笑いでクック言っていたが、ヨメは淡々と読み続ける。読み終わったところで「どう?」と聞くと、「ん、おもしろかった」。
は?それだけ?なんか爆笑寸前のひろきちがアホみたいである。まあひろきちと笑いのセンスが違うのである。ひろきちの自信作を無表情でスルーするだけのことはあるのだ。
で、さっきまで読んでいたのだが、せっかくなのでおもしろいときは声を出して笑いたくなった。明日、思いっきり笑いながら読もうと思う。