チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

挨拶もいろいろ

2008-08-17 16:15:13 | 身近な出来事
ドイツ、ベルギーに住んでいると挨拶の大切さをすごく強く感じる。

ドイツの挨拶と日本の挨拶の違いが現れる場面がいくつかある。
一つ目が小規模商店での買い物の場面。ドイツではお店に入り店の人に会ったらすぐに「Guten morgen!」、「Guten Tag!」等の挨拶を必ずする。そのあと何もかわないで立ち去る時も必ず。「Dankeshane Wiedersehen」(有難う、またね)という挨拶は欠かせない。店で何かを買ったときもお金を払う際に。「Dankeshane Wiedersehen」は欠かせない。加えて「Shone Tag noch」(よい一日を)金曜日や土曜日は「Shones Wochenende!」(よい週末を)という声をどちらかからかけ、「Dankeshane Ihn auch」(あなたもね)でわかれる。

二つ目が会社の場面。朝は「Guten Morgen Wie geht's?」(お早う元気?)で始まり、日中廊下ですれ違う際にも「Hello!」と同じ人と挨拶を交わす。そして帰宅する際には「Tschüs, Bis Morgen」(バイバイ、また明日)さらに「Shones Abend noch!」(すてきな夜をすごしてね)という挨拶をする。

三つ目がスポーツクラブのロッカールームや病院の待合室での場面。そこに入ってくる人は、先に中にいる人に対して「Guten morgen!」、「Guten Tag!」と挨拶をし、中にいる人も同じように挨拶をする。先に帰るときは「Tschüs」という挨拶を交わす。相手を知っている知っているに関わらずこの挨拶は行われる。
スポーツクラブにあるサウナルームに出入りする時もこの挨拶は交わされる。

ベルギーでもこの挨拶はドイツと同じように行われるが、二つ目の会社の場面がドイツとは違い、言葉に加えて身体的接触が行われる。これは挨拶を行う両者の関係によって多少の違いはあるが、ベルギーの傾向として明らかにあるようだ。
後から会社にやってきた人が、先に会社にやってきた同僚のところに行き、「Goeden Morgen! Hoe gaat het?」(お早う!元気!)と挨拶をし、それと同時に相手が好み、自分に抵抗のない身体的接触をする。女性の場合は頬どうしをくっ付けて「チュ」という音を出す動作を左右両頬に繰り返し行うことを好む人が多い。回数はだいたいの人が3回、なかには4回の人もいる。男性の場合は握手の場合が多い。この挨拶は仕事が終わって帰宅する時にも行われる。

日本も挨拶がよく行われる国だと思う。会釈といった簡単な挨拶は見知らぬ人に対しても頻繁に行われる。ただ、ここを変えたほうがいいんじゃないかと思うのは、お店で物を買ったり、サービスを受けた人側の挨拶。店員さんが挨拶をしているのに、無言だったり、軽く頭を下げるだけで立ち去る人のいかに多いことか。挨拶を受けたのだから挨拶をしっかり返したほうがお互いにもっと気持ちがいいと思う。ドイツ人やアメリカ人と日本で買い物をした時のこと、彼らは必ず挨拶をするが、そうすると、店員さんがとてもよい表情で自然に挨拶を返している。
昔の日本にはきっとこのお互いに挨拶をする習慣はあったんだろうと思う。それがチェーンストアが拡大するのに伴い、店員の挨拶がマニュアル化され、心がこもらなくなったから受ける側も挨拶のように感じず受け流してしますようになったのかと想像する。

そういえば、ドイツもベルギーも(アメリカも他の欧州諸国も)建物の扉やエレベーターの扉であとの人のためにドアを開けてまつ習慣がある。その時に、知らない人の場合は「ありがとうございます」という言葉が必ず返ってくる。これが日本の場合ではなにも挨拶が返ってこない場面によく遭遇する。おまけに次から次と人がはいってきてまるでドアマンの役割を担わせられることもある。次の人のためにドアを開けて待つという習慣がないから、意味がわからずそのようになってしまうのかもしれないが、かなりがっかりする。

おせっかいだけど、にくめない人たち

2008-08-16 23:41:20 | 身近な出来事
私の住んでいるドイツ デュツセルドルフ市近郊および市内を走る電車/バスにはとてもユニークな定期券がある。平日は9時以降終電まで、土日祝日は終日、全ての区間で乗り降り自由。加えて、平日夜7時以降と土日祝日は終日定期券を持っている人に加え大人もう一人と、15歳未満の子供3人まで追加料金なしで乗車できる。さらに、この定期は無記名で発行でき、一つの定期を誰でもが利用することができる。

こんな便利な定期で月35ユーロ(約6,000円)。通常の切符は3つの電停以内1.2ユーロ(約200円)、それ以上なら2.1ユーロ(約340円)なので、週に2日でかける人ならばそれだけで元がとれるとてもお得な料金設定がされている。

デュッセルドルフ市を含めドイツの電車の駅には改札がない。地下鉄に切符で乗る場合には電車の中に備え付けられている刻印機で切符にスタンプを押す。
切符を持っていてもスタンプが押されていなければ無賃乗車とみなされ、たまにやってくる検札員にそれが見つかると罰金40ユーロ(約6,800円)を払わされる。
切符は駅の券売機や電車の中に設置してある券売機で購入する。

前置きが長くなったが、今日地下鉄でとてもドイツらしいおもしろい光景を見た。

一人の女性が地下鉄の電車内に設置してある券売機で切符を購入しようとしていたところ、その近くに座っている別の女性が「どこまでいくの?」とたずねた。切符を買おうとしていた女性が駅名を告げると、声をかけた女性は「その駅なら私が降りる前の駅だから、私の定期で大丈夫よ。切符を買う必要はないは!」と話した。
切符を買おうとした女性はそれを聞いて「そう、有難う!」と答えた。

お互いに顔見知りではなく、全く始めてあった様子だけれど、ドイツではこのようなお互いのかかわりはあまり不思議ではない。

切符を買わずに済んだ女性はそのことに感謝する、声をかけた女性は無駄なお金をつかわさないですんでいいことをしたと思い、加えて感謝されたことを嬉しく思う、お互いに気持ちのよいできことがひとつおきたという感じだと思う。

ステレオタイプ的なイメージかもしれないが、ドイツ人はおせっかい自己主張が強い。ルールに厳しくて他人にそれを押し付けるくせに自分自身には甘い人も少なく無い。ルールのこと、そしてちょっとしたことでも他人に注意をするおせっかいさもある。でもそのおせっかいさで他の人と良い関係を保つような光景もよく見るし、私自身も数多く経験している。

おせっかいだけど、にくめない人たちだ。私はドイツ人がとても好きだ。

フランス人のお手本

2008-08-15 16:28:33 | 覚えておきたい考え
昨夜は同僚のDavidとDavidの彼女と一緒にデュッセルドルフのクナイペ(ドイツ風居酒屋)に食事にいった。Davidはこの4月にパリからやってきた。そして彼女はカンヌ近郊に在住している、ふたりともバリバリのフランス人。
そしてDavidは男前&とても気持ちのいいナイスガイ。彼女は典型的な南フランスの雰囲気が漂う南仏美女。気取りがなく、とても自然な感じのチャーミングな女性。二人が一緒にいると映画の一場面になりそうな感じ。

私はフランス語が上手に話せない。そしてフランス人とくにパリの人はプライドが高そうで、またパリという響きが持つインパクトから、パリ出身者に限らずフランス人に対して気後れしている自分を以前は感じていた。

フランス人にもいろいろなタイプがあると思うけれど、Davidも彼女もとてもオープンで自然で、とにかくすごくいい感じ。だから彼らといるとこちらもオープンで自然でいられる。ドイツ人とも日本人とももちろん違う雰囲気がそこにあっても、全く違和感を感じることなく接することができる。
日本人とドイツ人はお互いにわかりあえる共通する土壌があると強く感じる。そして日本人とフランス人の関係もいい感じになれるんだということを今回強く感じた。

それからDavidを見ていて気がついたこととして、Lady Firstが完璧に身体に染み付いている。意識しないと気がつかないくらいとても自然に完璧にLady Firstを実践している。女性もそれを自然に受け止めているから見ていて違和感がないのだろうとも思う。そんな自然な振る舞いが、男性も女性もさらにスマートに格好よく見せる。

Davidとはこれからも一緒に仕事をしていくので、彼のいいところ、さりげない格好のよさ、自然体、暖かさを見習って身に着けて格好いい男に近づきたい。

窓から外を見ながら

2008-08-14 04:48:25 | 身近な出来事
私のアントワープのアパートからはヨーロッパ最古の高層ビルが見える。
高さは97.5m。日本ではそんなに高くは見えないのだろうが、ここでは他に高いビルがないので、とてものっぽのビルに見える。

仕事から帰ってくると窓を開けてこのビルの方角を見る。たまにはベルギービールを飲みながらビルを眺める。チョコレートを食べながら、または晩御飯を作りながら見ている。

窓はきっと開かないのだと思う。これだけ見ているのに誰も窓を開けて手を振ってくれる人がいないから。ひょっとして誰もいないのかもしれないと目をこらしてみても誰も見えない。ただ夜になると時々灯りがともっているから、誰かはいるのだろう。

Antwerpはもうずいぶん涼しくなった。先週、今週と日中でも25度を越えることがない。会社のベルギー人同僚に「もう夏は終わったの?」と冗談交じりに聞いてところ「夏は終わったとラジオは言っていた」と答えられた。

もう夏は終わったのか、少し寂しい気持ちになる。
昨年8月はドイツで過ごしたが、そういえば昨年8月もとても涼しくて、気の早い葉っぱは黄色に姿を変えて歩道に寝そべっていた。

昨日のアントワープは大雨が降った。バケツをひっくり返したような雨。7月に日本に帰っていたときにも経験したような、すごい雨だった。
そして雨が終わった後にはまるで絵に書いたような芸術的な空が広がったので思わず写真を撮った。



日本にもこんな空があるのかもしれないが、私は見たことがない。ヨーロッパの絵画の中に出てくる空だからここにしかないんだと決め付ける。

絵画といえば、ここアントワープにはルーベンスの作業場が美術館として残っている。残念ながらまだ訪れたことはない。というのもこれまでは美術にあまり興味がなかったから。
そうは言いながらも、ヨーロッパの主要な美術館はほとんど訪れているし、有名な絵画もたくさん見てきた。ただ、これは見ておかないと損かもしれないという気持ちからおきた行動。

でも近いうちにルーベンスの美術館も訪れようと決めている。今年3月にオランダのデンハーグにあるマウリッツハウス美術館を訪れて以来、私に絵画ブームがはじまった。マウリッツハウス美術館はとても小さな美術館だからとても落ち着いて絵が見られるし、中でもフェルメールの『真珠の耳飾の少女』にすごく感動して、小さな美術館を何度も何度も動きまわり『真珠の耳飾の少女』を見にいった。

う~ん。とりとめのない内容だな。今日は。

冬眠から目覚める?

2008-08-13 03:31:02 | 覚えておきたい考え
今いる場所が自分のいるべき場所だと思えるととても嬉しい。「この場所だ!」と思える瞬間はそんなに特別なことがおきなくて、感じられることがある。
今日もそんな瞬間を何度か感じた。
私の場合、人とのつながりを強く感じたときに「この場所だ!」と思える気がする。

ドイツのボスからメールをもらった。内容はそんなに特別なものではない。でもその中に私のことを信じてもらっているというニュアンスをすごく感じる。信じられるってことは素晴らしい、信じられると私自身の存在を「あなたはここにいていいんだよ」と認めらている気持ちになる。

もちろん、これまで信頼を得るために私自身すごく努力してきたと思う。その結果といえば結果。でも思い返してみたら、私がやっきたことは信用を失わないように努力してきただけかもしれない。

私のボスは最初から私のことを信用してくれていた。

すごい人だなと思う。スケールが違うなとあらためて感じる。そして私もそんな人になりたいと改めて思う。その人が持っている本質を見つめて、その力を信じる、その人が表面的に出しているものではなく、その人の本質を見つめ、それがよりいききと発揮されることを望み、そのことを信じ続ける。そんな人になりたいな。

ベルギーの仕事を始めて来月で1年になる。私は変わったのかな。私が接する人たちに良い影響を与えることができてきたのかな。夢中で走ってきたから振り返る暇がなかったな。

2年前にドイツに戻ってきた。3ヶ月もすれば仕事をこなせるようになると思っていたら結局半年かかって仕事になれ、1年かかってようやく成果が出せるようになった。

ベルギーで成果を出すのもこれからかな。でも、成果ってなんだろうとあらためて考えてみる。仕事上の目標は設定しているから、その目標を達成するのが、会社の業績評価上の成果になることは間違いない。でも私が本当に出したい成果は、組織で働く人たちが、その組織で働くことが楽しくて、そこで働くことが誇りに思えるようなワクワクする組織に変革すること。そしてその組織で人が育つ。そんな組織を作りたい。

9ヶ月ぶりのブログ更新。これからはまめに更新したいと思う。