チャレンジ

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おせっかいだけど、にくめない人たち

2008-08-16 23:41:20 | 身近な出来事
私の住んでいるドイツ デュツセルドルフ市近郊および市内を走る電車/バスにはとてもユニークな定期券がある。平日は9時以降終電まで、土日祝日は終日、全ての区間で乗り降り自由。加えて、平日夜7時以降と土日祝日は終日定期券を持っている人に加え大人もう一人と、15歳未満の子供3人まで追加料金なしで乗車できる。さらに、この定期は無記名で発行でき、一つの定期を誰でもが利用することができる。

こんな便利な定期で月35ユーロ(約6,000円)。通常の切符は3つの電停以内1.2ユーロ(約200円)、それ以上なら2.1ユーロ(約340円)なので、週に2日でかける人ならばそれだけで元がとれるとてもお得な料金設定がされている。

デュッセルドルフ市を含めドイツの電車の駅には改札がない。地下鉄に切符で乗る場合には電車の中に備え付けられている刻印機で切符にスタンプを押す。
切符を持っていてもスタンプが押されていなければ無賃乗車とみなされ、たまにやってくる検札員にそれが見つかると罰金40ユーロ(約6,800円)を払わされる。
切符は駅の券売機や電車の中に設置してある券売機で購入する。

前置きが長くなったが、今日地下鉄でとてもドイツらしいおもしろい光景を見た。

一人の女性が地下鉄の電車内に設置してある券売機で切符を購入しようとしていたところ、その近くに座っている別の女性が「どこまでいくの?」とたずねた。切符を買おうとしていた女性が駅名を告げると、声をかけた女性は「その駅なら私が降りる前の駅だから、私の定期で大丈夫よ。切符を買う必要はないは!」と話した。
切符を買おうとした女性はそれを聞いて「そう、有難う!」と答えた。

お互いに顔見知りではなく、全く始めてあった様子だけれど、ドイツではこのようなお互いのかかわりはあまり不思議ではない。

切符を買わずに済んだ女性はそのことに感謝する、声をかけた女性は無駄なお金をつかわさないですんでいいことをしたと思い、加えて感謝されたことを嬉しく思う、お互いに気持ちのよいできことがひとつおきたという感じだと思う。

ステレオタイプ的なイメージかもしれないが、ドイツ人はおせっかい自己主張が強い。ルールに厳しくて他人にそれを押し付けるくせに自分自身には甘い人も少なく無い。ルールのこと、そしてちょっとしたことでも他人に注意をするおせっかいさもある。でもそのおせっかいさで他の人と良い関係を保つような光景もよく見るし、私自身も数多く経験している。

おせっかいだけど、にくめない人たちだ。私はドイツ人がとても好きだ。

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