1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

誇り高き野球バカ

2012-04-24 22:57:35 | リトルリーガーの記録
先週、一つのリトルリーグが、実質的な活動に終止符を打った。
5年半に及ぶ活動は、長かったかもしれないし、短かったかもしれない。
うちの息子は、設立時の小学校1年生の秋に入団し、今年がラストシーズンとなる中学1年生にまで成長した。第1期の卒団生は現在高校3年生で、その殆どが各高校でエースや主軸として活躍している。中にはプロ注目の選手もいる。
しかし、2年前、シニアの監督交代で始まった評判低下とともに、それが悪評へと変質、さらに追い打ちをかけるように、現代版の呪術師とも言うべき自称ジャーナリストによる球団代表についての詳細な黒い噂に関するネット報道が、昨秋、明るみに出た。
退部者が続出し、財務も悪化の一途を辿った。

少年野球教室と勘違いして気軽に行ったリーグ設立時の5年半前の体験会を今でも思い出す。
ソコには「野球魂」の親子が群をなしており、ボクは直ぐさま息子の手を引いて帰りたかった。しかし、翌日の練習にも連れて行ってくれと息子がせがむ。10人くらいの大きい6年生に囲まれ、小1年生は息子一人。全て同じ練習メニューをこなし続けた。一ヶ月が経過しようとした頃、一人の熱血野球オヤジがボクに言った。
「練習着くらい買ってやんなっせ!、あんなぁ、おたくのお子さんは、野球が大好きとよ!、こりゃスゴカこととよ!」
確かに、それはワカッテいた。
しかし、その一方でその頃には、少年野球(クラブチーム)における負の側面についてもワカッテいた。カネ、ジカン、ニンゲンカンケイ。
しかし、そう言われた日の夕方、ボクは息子のために練習着を購入していた。
二人のお姉ちゃんに手伝ってもらって真っ白の練習着に身を包んだその時の顔が今でも忘れられない。
このとき、本当に、覚悟を決めたように思う。
「ワールドシリーズだ。ラストシーズンの中1年生になったときにアメリカに行く。それが目標だ。」

目標が定まれば迷いは無くなるし、方針も決めやすい。後は実現に向けて計画を立て、粛々と事を運べばいい。「今は何をどうすべきか」、それを問い直しては修正し、達成度を比較・検証する。一つ一つ階段を上るように。

問われたことは一度もないけど、ナゼ、そんな無謀?とも言える目標を掲げるのかと問われたら、こう答えるつもりでいた。
「野球が好きだからです。そして、それが野球やリトルリーグに対する敬意と礼儀であると考えるからです。だって、野球のルールって勝ってナンボでしょ。勝てばいいってものではないですけど、勝つためには個人的なたゆまぬ努力や良質なプロセス、そして、それを支える環境作りだって必要なわけだし、それらをなくして勝利は望めないというもの。言い換えれば、そのチームに関わる全ての人が与えられた場所で最善を尽くさなければ、勝利の女神は微笑まないとそういうふうに考えるからです。これは非常に困難なことであることはワカッテます。少年野球はあくまで少年野球であって利害は全く関係がない。にもかかわらず、大人が関わることで、そこには少なからず利害の衝突が起こることも承知済みなワケですが、そこは「大人」の叡智でナントカしなければならない。
つまり、大好きな野球、特に少年野球という枠組みを通じて子供達と自分(大人)達の成長を目指しているといことです。そして、その延長線上にワールドシリーズがあり、勝利の暁に、僕等が感じたことのないナニかがあり、ひょっとしたら、それが本当の意味での-「感謝」という言語表現に依らない-「感謝」という感情あるいは情動といったものがあるかもしれないと思うのです。ボクはそれを感じてみたい。」
・・・大袈裟な(笑)・・・続く
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