「うんじゃぁ~、ハネ打ちすっかぁ~?」
8畳のタタミの部屋で素振遊びを始めたリトルリーガーリョー坊に声をかけた。
ボクは食事中で行儀が悪いかなぁって思ったけど、カミさんはボクの食事の準備を済ませてどっかに出掛けてしまったし、まいっか、ってことで、ハネ打ちの手伝いをすることにした。
最近やってるハネ打ちはどんなのかっていうと・・・、
リビングと続きになってるタタミの部屋の奥にリョー坊を立たせて、リビングの真ん中くらいからボクがオバーハンドでハネを投げるって方法なんだ。距離はだいたい4.5m。
以前は、8畳の部屋でティーバッティング風(ハネティー)なことをやってたんだけど、なんだかお互いに飽きてしまって、最近はオバーハンドで速い「ハネ」を投げることにしてるんだ。
普段から上・下・内・外って具合に投げ分けてやってたんだけど、今日は、緩急をつけて投げてみた。小学1年生相手に大人気ないなぁと思いつつ、緩急をつけて意地悪してやったのだ。
リトルリーガーの顔は見る見る紅潮していった。なんてったって、うちのリトルリーガーは空振りするのが大キライだからねぇ~。あぁ~、オモシレェ~って内心思ったけど、ハンカチ王子の気分でクールに投げ続けてみた。
3セット(1セット32ハネ)が終わったところで、リトルリーガーはとうとう泣き出した。あちゃぁ~って思ったけど、まいっかって思って、「ぎゃんとがヤキュウばい、ピッチャーはぎゃんしてかぁ、うちとろうかすっとだけんねぇ(こんなのが野球だよ、ピッチャーはこんなふうにして討ち取ろうとするんだからね」って冷たく言った。
リトルリーガーは、リビングのボロソファに突っ伏した。歯軋りにも似た嗚咽を漏らしながら・・・、そして・・・、ボロソファからずり落ちて・・・、身を丸めて泣いた。
「あ~、悪かった、悪かった、おとーさんが悪かったぁ~」
ボクはそう言って、リトルリーガーを抱き上げた。
だけど、リトルリーガーは渾身の力でソレを振り払った。
「ぢがぁ~ぅ、手がイダイどだ~い」(鼻水混じり)。
リトルリーガーの手の甲に、アカギレの血が滲んでいた。
ソレは、寒さにも負けず、昼間も精一杯外で遊んでる証拠なんだけど、アカギレはこの時期、いつものことだし・・・・。
うちのリトルリーガーリョー坊は、どこまでも負けずギライなのだ。
4セット目はハネティーにした。ボクのトスし損ない以外はカンペキだった。
最後のハネを打ち終わると、リョー坊は「フンッ!」と捨て台詞風に一言を残してタタミの部屋を出て行った。
8畳のタタミの部屋で素振遊びを始めたリトルリーガーリョー坊に声をかけた。
ボクは食事中で行儀が悪いかなぁって思ったけど、カミさんはボクの食事の準備を済ませてどっかに出掛けてしまったし、まいっか、ってことで、ハネ打ちの手伝いをすることにした。
最近やってるハネ打ちはどんなのかっていうと・・・、
リビングと続きになってるタタミの部屋の奥にリョー坊を立たせて、リビングの真ん中くらいからボクがオバーハンドでハネを投げるって方法なんだ。距離はだいたい4.5m。
以前は、8畳の部屋でティーバッティング風(ハネティー)なことをやってたんだけど、なんだかお互いに飽きてしまって、最近はオバーハンドで速い「ハネ」を投げることにしてるんだ。
普段から上・下・内・外って具合に投げ分けてやってたんだけど、今日は、緩急をつけて投げてみた。小学1年生相手に大人気ないなぁと思いつつ、緩急をつけて意地悪してやったのだ。
リトルリーガーの顔は見る見る紅潮していった。なんてったって、うちのリトルリーガーは空振りするのが大キライだからねぇ~。あぁ~、オモシレェ~って内心思ったけど、ハンカチ王子の気分でクールに投げ続けてみた。
3セット(1セット32ハネ)が終わったところで、リトルリーガーはとうとう泣き出した。あちゃぁ~って思ったけど、まいっかって思って、「ぎゃんとがヤキュウばい、ピッチャーはぎゃんしてかぁ、うちとろうかすっとだけんねぇ(こんなのが野球だよ、ピッチャーはこんなふうにして討ち取ろうとするんだからね」って冷たく言った。
リトルリーガーは、リビングのボロソファに突っ伏した。歯軋りにも似た嗚咽を漏らしながら・・・、そして・・・、ボロソファからずり落ちて・・・、身を丸めて泣いた。
「あ~、悪かった、悪かった、おとーさんが悪かったぁ~」
ボクはそう言って、リトルリーガーを抱き上げた。
だけど、リトルリーガーは渾身の力でソレを振り払った。
「ぢがぁ~ぅ、手がイダイどだ~い」(鼻水混じり)。
リトルリーガーの手の甲に、アカギレの血が滲んでいた。
ソレは、寒さにも負けず、昼間も精一杯外で遊んでる証拠なんだけど、アカギレはこの時期、いつものことだし・・・・。
うちのリトルリーガーリョー坊は、どこまでも負けずギライなのだ。
4セット目はハネティーにした。ボクのトスし損ない以外はカンペキだった。
最後のハネを打ち終わると、リョー坊は「フンッ!」と捨て台詞風に一言を残してタタミの部屋を出て行った。
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