1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

「竜馬伝Ⅱ」

2010-04-22 17:11:28 | 友人の記録
今日は雨がひどくって、予定していた2現場での技術指導の業務がキャンセル。
ヒマを持て余していると言ったら怒られるかもしれないけど、事務所にはたった一人。
電気も点けずに一人だけなんです。

なので、こないだ途中で終わっていたINUオヤジの記録をしとこうかな。
INUオヤジからも続きを頼まれていたような・・・頼まれてなかったような・・・。

INUオヤジは、我がリーグの保護者副会長兼マイナー保護者の代表って立場。
子供は男ばかり3人。奥さんが「強い」ってことなのかもしれない。

ま、そんな話しはさておき、INUオヤジは柔和なその顔とはウラハラに、世のため人のためにお堅い仕事をなさっているお方。だから、全てのことについてちゃんと準備をしとかなくちゃ気が済まないというタイプで、ボクみたいなザァーッとしたいい加減な人間からすると、社会人の鏡のように見える。・・・・だけど、ご多分にもれず・・・、INUオヤジもエロです。ここがボクとの唯一無二の共通点。これからもこの共通点は常に大事にしていきたいし、守るべきものとして心に強く誓っておきたい。

「エロ、万歳!」なのである。

そんなINUオヤジは、今回の大会ではレセプション(懇親会)の責任者なのであった。
懇親会は会費制ではあるものの、各リーグの事務局、監督・コーチのほか、自治体や地元政治家、高校野球監督が招かれ、約60人の出席があっただろうか。
会場は内牧温泉街の中でもビッグスリーに入るホテルの宴会場を借り、受付では各人に名札を配ったり、ステージ上に立派な横断幕を設置したり、それはいわゆる「懇親会」の様相だったのでした。懇親会は大会初日の夜に開かれ、各リーグは別々の宿に宿泊していたから、送迎のバスなんてのもちゃんと予約したいたみたい。だけど、当日、阿蘇では全国規模の剣道大会が開催されていて、温泉街の人々の行き来が激しかったみたいで送迎バスが時刻通りに運行されないというハプニングが発生。やや遠方に宿泊していた連盟の審判部の方々はタクシーでの来場となった。
しかし、想定外はこればかりではありませんでした。

開会式の司会は星野竜馬君にお願いしていましたが、懇親会のそれも彼にお願いをしていたのでした。
開会式の台本はもちろんボクが準備しましたが、懇親会に関してはINUオヤジに一任。
「INUさんの好きにすればいいよ、INUさんが準備をすれば、全てパーフェクト!、でしょ。」

INUオヤジは、星野君のお店に何度か足を運び綿密な打合せをしていたそうです。そして、星野君のコントや翌日の決勝トーナメント組合せのためのドラフト会議風くじ引き大会や、それらのためのセット作りに相当の時間と労力を費やしていたそうです。突発性難聴にもかかわらず・・・・。

星野君はお昼過ぎくらいまでグランドにいましたが、知人と会う約束があると行って先にホテルに戻ったのでした。ボクと星野君は同じ部屋になっていて、懇親会の1時間前に最終的な打合せをすればOKだねという話しをしていました。

初日の試合が全て終わり、ホテルに戻ったのは夕刻5:30。懇親会の開宴は7:00、受付は6:30からでした。ホテルに星野君の姿はありませんでした。電話をしましたが応答がありません。呼び出し音が響くだけでした。先に、会場のホテルに行ってINUオヤジと打合せをしているのだろうと思いました。大急ぎで着替えSGAさんと会場のホテルに向かいました。

INUオヤジはすっかり怒っていました。その会場のホテルの対応の悪さに・・・。
「バスの手配をしていたのに・・・、出てないってぇ・・ナンデぇ・・、アッタマくるッ・・、・・ところで星野君は?」
「・・・エッ?・・・こっちに来とらんと?」
「いえぇ」
「ンッ?」
「ンッ?」

星野君に電話をしましたが、呼び出し音が虚しく響くだけでした。
何度も何度もかけましたが・・・・。

懇親会係りだったMSZママがボクに打ち明けました。
「星野さん、お昼頃、ものすごく深刻そうな顔で電話をしていましたよ・・・」
「星野君が深刻そうな顔?」
「・・・、なにか、あったのかなぁ・・・」
「・・・トラブル?・・・・」
いや~な空気が流れました。

「ま、とにかく、時間までに来てくれれば、ナントカなるしょ、INUさん、カンペキだからさ・・・」

こんな軽口を叩いていましたが、ボクは心底心配でした。
まさか・・・、突然死、・・・、あの体型にあのバイタリティ、あり得ないと考えないほうがいいかもしれない。もし、このままずっと連絡が取れなかったら、警察、病院、消防署に・・・・。

開宴10分前になりましたが、応答は無し。

「INUさん、どうする?」
「・・・もう、ボクが司会しますよ・・・」
「うん、それしか方法はないよね」

懇親会は審判部の到着を待って始めることとなり、開始は7:15分頃の見込みとなりました。

INUオヤジは自分で作った台本を、屈伸運動をしながら読んでいました。INUオヤジのやる気ボルテージがグングン上がっていくのが見ていてよくわかりました。
これはこれでいいのかもしれないと思いましたが、やはり星野君のことは心配でした。

ボクは星野君と共通の友人であるMOR君に電話をしました。
MOR君は以前バイクショップをやっていて現在はリフォーム業で生計を立てている職人気質の男。星野君の後見人的存在。
MOR君の返事は簡潔明瞭でした。
「そりゃぁ、アイツぅ、寝てますよ、車ん中で、間違いないっすヨ」
そしてMOR君は続けたのでした。
「hiratakuwaさん、本当にスミマセン、迷惑ばかりかけて、アイツ、バカなんっすよ・・・、今から、みんなに電話掛けさせて起こしますんで・・・」

7:12分 携帯が鳴った。
「ハッ、ハッ、ハッ・・・い、一番、お、お、奥のところでしたよね・・・、今、走ってそっちに行ってます」
「・・・ハヨコイッ!、このボケカスッ!・・・」

カーペットの上を巨体を揺すりながら星野君がやってきた。

「まだ、はじまっちゃいないけど、やるからな、たのむぞ、マジで!」
大きい体が一瞬小さくなった。

INUオヤジは最高潮に達していましたが、星野君を見るなり、空気が抜けるような音が聞こえてきそうなくらいの勢いで、そのボルテージは小さくなっていくのでした。
しかし、INUオヤジの切り替えは天下一品でした。

台本資料やメモを渡し、簡単な打合せを済ませると、星野君を会場に送り出したのでした。

もちろん、懇親会は大盛況でした。




しかし、ボクは思ったのでした。
星野君は車の中で本当に寝ていたのだろうか。
ひょっとして「ネタ」ではなかったのだろうか。

今日、問いつめてみようと思います。
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