1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

『景行天皇伝説を巡る冒険』29.争いの火種はやっぱり「金」だった!?

2023-01-04 21:47:00 | 景行天皇の記録
【争いの火種はやっぱり「金」だった!?】
熊本県と福岡県の県境にまたがる筑肥山地の山中にはかつて星野鉱山と呼ばれる金鉱山がありました。一説によれば、鎌倉時代の弘安2年(1279年)に星野胤実が信託によって金鉱を発見したことが鉱山開発の始まりとされ、その歴史の古さから日本の金山発祥の地ともいわれています。
はたして、金鉱石の最初の発見は鎌倉時代だったのでしょうか。
地質技術者の目線で想像力を膨らませてみます。
 
太古の星野川の河原で、弥生人が交わす会話の録音に見事成功しました!。
 
弥生人A
「っち、最近、マジやべぇ、もう全然採れなくなってしまったゼ!」
弥生人B
「しょうがないよ、だってこの砂金採りはもう何十年、いやひょっとすると何百年も前からここでやってるんだよ、じいちゃんの時代より古いって話しだよ。」
弥生人A
「っくっそーっ!、なんでオレたちの代で採れなくなんだよっ!先代だけが甘い汁吸ってたってわけか!少しは残しとけってのっ」
弥生人B
「そう言ったところでしょうがないよ、祖先だってこの地を得るために、相当の犠牲を払ったらしいよ、血で血を洗うような、そりゃぁもう悲惨な、、、」
弥生人A
「ふるい話しはもういいって!、っあ~、ってか、ヒミコのアネゴにまぁた怒られっぞ、砂金がなきゃ鉄器は大陸からもらえねぇっしっ、祈祷しったって、もうムリ~~っ」
弥生人B
「でもさぁ、この砂金のもとって、本当はこの山の奥lにある、あの白っぽい脈みたいな石の中に入ってんじゃないのかなぁって思うんだよね、だって、あの白い石より上流じゃ砂金はとれないって昔からいわれてるしさ」
弥生人A
「バカかオマエはっ、入ってるワケねぇだろうが、あの石の中にピカリンって光る金の粒を見たことあんのかいっ!?、あったってちっちゃすぎてどうにもならんだろうがよ、しかもあの白い石はなぁ、いろんな石の中でも硬さについちゃベストファイブには入るしろんもんだぜ、ちょー硬ぇんだよ、だから掘るにも割るにもそれより硬い道具ってもんがいるんだよ、道具が。オマエ生意気言ってねぇで手ぇ動かせ。それとな、取り出すにはまた別の呪術がいるってぇ話しだぜ、その呪術があればなぁ~、あ~呪術が欲しいのぉ~、砂金が欲しいのぉ~、もっと丈夫な鉄が欲しいのぉ~」
弥生人B
「そのオヤジギャグもう聞き飽きたよ、今日は帰ろう、お父さん」
 
そして、この録音に成功した数ヵ月後、九州北部を未曾有の豪雨が襲いました。平地は洪水に巻き込まれました。そして筑肥山地では大規模な地すべりや崖崩れが発生し、B君が期待していた金鉱脈は土に埋もれてしまいました。そして、星野の金鉱床はその次の発見まで1000年の時を待たなければなりませんでした。事実、平成24年の九州北部豪雨では星野川流域では地すべりや崖崩れ、土石流災害が発生しています。古代からこのような災害が起こっていても不思議ではありません。
 
とういうのは、とぼけた地質技術者の空想に過ぎませんが、鉄器材料の交換品である九州特産の金の枯渇も背景にあったと考えるのはどうでしょうか。邪馬台国と狗奴国間の対立関係は、ひょっとすると星野鉱床の砂金を巡る壮絶な戦いの禍根が原因ではなかったのかと思えてきます。


金鉱脈と砂金の関係

コメント
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