ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

12/2 LOSTMAN GO TO YESTERDAY in名古屋ダイアモンドホール

2007-12-04 | ピロウズ
この時期にあるピロウズの東名阪ツアーというと、シングルツアーの印象が強いですが今回はシングルコレクションツアーということで行ってきましたダイアモンドホール。始まる前からお客さんぎゅうぎゅうで、暖房入れてあったのでしょうがすごい暑かったです。以下曲などのネタバレ注意。










メンバー登場すると大歓声でお出迎え。さわおは例によって両手を頭の上でパタパタしてます。これいつからやり始めたのか覚えてないですがよほど気に入ってるのか毎回やってるなあ。メンバー全員シャツにネクタイのおそろい衣装で、それぞれシャツの色とネクタイのもようが違ってました。

一曲目にトリップダンサー、続いてRUSHで盛り上がりますが、その二曲やったところでさわおが最前の客に向かって話し始めました。「君大丈夫か!」と、どうやらモッシュで苦しそうな様子の女の子を気遣っている様子。「後ろ行ったほうがいいだろ、後ろも楽しいだろ?」とフロアの後方に呼びかけると、おおー、と大きな反応が。しかしベストポジションを手放したくなかったのか、そのお客さんが動こうとしないようなのでさわおが説得を続けるという変な状態に。「だってまだ二曲しかやってないのにこんな苦しそうな顔してるじゃないか、どう見ても音楽を楽しめる状態じゃないぞ」「子供産みそうな顔してるぞ」と何度か言って、ようやくその人が後方に移動して行ったのを見て安心した様子でした。「あの体力の違いはなんなんだろう、あんな苦しそうな顔してる人俺初めて見たぞ。それなのに周りの奴らはみんな笑顔なんだよ」と、不思議そうにしながらも、「さっきの彼女も元気になったら、また前にガンガン来ればいよ!」と気遣う言葉もかけておりました。

客席から呼びかけられるのが続いて、しかし「最近好感度下がるのが怖くて相手しちゃうんだよ。全部やってたらきりがないだろ」と困った顔。苦しそうな最前のお客さんを気遣ったりも含め、「何か今日のライブおかしいぞ」とちょっと困惑気味です。そこでまた何か客席から声をかけられると、「うるせえばーか!」とすごい大人げない反応を。「何だよ今日、変だろ」と苦笑いしたところに「初日初日!」とまた声がかかります。ついにはブチ切れたように「うるっせえよ!」と暴れかけるさわおでした。客席からの声かけは、面白いものもそうでないものも選び取れないから、ライブを盛り上げるも盛り下げるも紙一重なのが難しいな。歌舞伎のように声かけにも資格があるといいのかもですが。

その後もノーセルフコントロールと古くて珍しい曲が。分かっちゃいたけどやっぱりこのメニューはレアで嬉しい。ワンダフルサイトやナイトメアやってくれたのも嬉しいです。

ノンフィクションがあったのですが、MY FOOTツアーのときのように途中のブレイクで汗を拭き水を飲みだすメンバー。MCが始まりました。これツアーの途中までやってたのに、名古屋ではあいさつだけでMCはなかったんだよなあ。「最近時計を買って、2000円程度の安物なんだが市松模様の可愛い奴なんだ。これをライブ専用にして使ってるんだけど、安物で防水なんか付いてないから、汗や湿気ですぐ止まっちゃうんだよ。そしたらその時間が、9時16分で止まってるんだ。俺の時間は916で止まったまま。この話はノンフィクションです」と、ツアー中のようなノンフィクション話をはさんでふたたび曲へ。この展開面白くて大好きです。復活してくれて嬉しいなあ。

大好きなハートイズゼアがあったのがすごく嬉しい! イントロでさわおが嬉しそうにうきうきと踊ってたのも可愛かったです。名曲だ。

「このツアーは昔の曲が多いので、自分たちの曲なのにコピーバンドのように練習して大変でした。これもかなり久しぶりの曲」とギターを弾きはじめ、イントロが終わったところで「白い夏と緑の自転車、赤い髪と黒いギター」とタイトルコール。Thank Youツアー当時よりも声が伸びてていい感じがします。

このあとなんと「beautiful picture」が! やってくれるとは思いもしなかったので大変嬉しい。これも切なくて、純度の高い孤の独悲しい歌だなあ。サビの部分には震えましたよ。

「もうこのツアーでしかやらない、第二期の曲を。僕がまだずっと可愛かったころに作った、でも大人っぽい曲です」とのMCで何が始まるのかと思ったら、「デイドリームワンダー」が! さらに「ガールフレンド」(アコバージョンっぽい感じ)最後に「タイニーボート」の第二期三部曲のコーナーに昏倒寸前。タイニーボート生で聴ける日が来るとは…。可愛くて愛らしいラブソングですが、売れなかったころの思いが重なり複雑な印象だったというこの曲を、今のさわおがメニューに組み込んでくれたことの意味は大きいと思います。しかし今のさわおのボーカルで歌うものだから、歌いだしが「ぅあーお、ぞらへと」という感じのねちっこさが加味されてなんともいえないピロウズらしさになっていました。それがまた嬉しいんですが。終わったあと「この三曲、売れなかったなー。いい曲なんだけどな。売る才能がないんだな」などと自嘲していました。

「今回、12年在籍していたキングレコードからシングルコレクションが出て、そのツアーなんだが、正直昔のシングルコレクションって興味ないんだよ。新曲のことしか考えてないからさ。どうせ20周年でバーッと出したりするんだよ。それなのに18年目でシングルコレクションって…と思ってて。ベスト盤とかも、ふーんって感じで。でも、タイニーボートとか当時ほんとに売れなくてさ、そういう曲を今やって…。ツアーやってよかったわ! 楽しいよ!」とさわお。このくだりは正確ではないですが、こういうニュアンスのことを言っていました。この辺はちょっとじーんと来た。今聴いても素晴らしい名曲が発売当時は認められなくて、時を経てたくさんの人に愛されているのをライブで確認することが出来て、ほんとに幸せそうなさわおよかったねえ。

何故かこの日は体調を崩し、運ばれていくお客さんがたくさんいるライブになっていて、「なんか今日、おかしなライブだな。静かな曲が多いと思うんだけど」とさわおも不思議そうでした。最初に運ばれはお客さんがそうとう気になっているらしく、「あの子チューインガムウイークエンドのTシャツ着てたな」と淳に話しかけます。「だからだよ」と淳が返すと、「そのせいか!?」とさわお。「あのTシャツのせいで、体調悪くなっちゃった呪いみたいなもんでさ、だからごめんなさいって気分に」と、悪くもないのに申し訳なさそうな淳いい人です。

「新曲も持ってきた!」とさわお。「今回は珍しく、スカパラのホーンセクションに入ってもらってセッションした。来年発売予定です」と、始まった「東京バンビ」はホーンどころかSEもばりばり効いていてかなり凝った作りになっていました。一回聴いただけではわからないけど、とりあえずホーン苦手の私としてはまだ様子見。印象としてはポップで悪くない感じでしたが。

何度も「楽しいわ! ツアーやってよかった」と、嬉しそうなさわお。ご機嫌な様子で「じゃあ真鍋くん名曲のギター行っとくれ!」と振り、始まったのはワンライフでした。妙に威勢のいい魚屋のような紹介からまさかこのバラードとは。

メンバー紹介。淳は「さっきさわおが『コピーバンドみたい』って言ってたけど、俺にとってはほんとにコピーバンドだからね。beautiful pictureなんて何度聴きかえしたか!」と話して笑いを取っていました。ぴーちゃんは嬉しそうに「ほんとに気分がいいです。いい眺めです」と笑顔。しんちゃんは「さっき淳がほんとにコピーバンドって言ってましたが、じゃあ俺はコピーバンドと一緒にやってるってことか!」と発言して客席爆笑。淳は「俺は本物とやってるってことか!」と返してました。

東京バンビの発売日をあらためて言ったあと、「同じ日にナインマイルスのアルバムも出ます!」と宣伝するさわお。「今回のSEがそれなんだが」と教えてくれました。なんかピロウズっぽいいい感じのギターフレーズだなーと思っていた謎も氷解。楽しみです。さわおも「お前…今回、すごいな! すごくいいな!」とぴーちゃんをべた褒め。すると「彼のようなナチュラルボーンソングライターに褒められるのはとても光栄です」と今度はさわおを褒めるぴーちゃん。「今度からナインマイルスをパクって曲書こう」とさらに返すさわおでした。仲いいやり取りになごみます。

客席から「可愛いー」と声をかけられると、「知ってる!」と偉そうに返すさわお面白い。MCで話しながら、髪を七三に分けたりもみ上げをカールさせてみたりといじりつつ、前髪が邪魔そうな様子で「誰かヘアピン持ってないか?」と言ったりしていました。

終盤のストレンジカメレオンは、間奏というかアウトロ付近のギターのところでさわおが何度もシャウトしていたのが印象深い。タイニーボートもそうなんだろうけど、ストレンジカメレオンを書いた当時のさわおが、時を経て今その孤独を癒されているというのは胸を打ちます。この前後にあったスワンキーストリートもよかった。

ライブバージョンがかっこいい「その未来は今」でライブは終了し、アンコール。登場して始まった曲は「チェリー」でした。これもいい曲だ。初めて聴くのが多くてほんとレアライブ嬉しいです。そして「最後はやっぱりこの曲で」と始まったのは「ハイブリッドレインボウ」。そうか、やっぱりときたらハイブリなのか…。リトルバスターズかと思っていた私はどうも読みが間違っている。そして最後という言葉を聞いて、ビーハイヴがないことにもちょっとがっかり。もう二度と聴く機会はないのかなあ。ライブ通い続けていればいつかは巡り会えるかもしれませんが。

追い出しの曲が何故かトリップダンサーだったのですが、いつものピロウズライブのように手拍子しながら合唱でアンコール。かなり長いことアンコールがかかっていたのですが、会場の熱気は治まらない様子だったので今回は期待できるかと待っていたらメンバー登場! 名古屋では珍しいダブルアンコールです。最後の曲はサードアイでした。このときのオイコールがすごかった…。別にいいんだけどギターの音が聴こえなくなるので好きじゃない。バラード系でやられることを思えば、まだ気にならない範疇ですが。

最後メンバーが退場したあとも、「今新曲いっぱい作ってて、もう一枚アルバムが出来るくらいあるから! いい曲たくさん作ってまた来るから、待ってろよ! 楽しかった!」と、嬉しそうな様子で手を振るさわお。始まりのころはちょっと微妙なノリだったので心配しましたが、終わってみれば楽しそうなさわおに安心しました。古い曲レアな曲満載の、豪華メニューのライブとても楽しかったです。聴きたかった曲がいっぱい聴けたし、特にタイニーボートは嬉しかった…。また次のライブも楽しみです。

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5 コメント

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Unknown (キム)
2007-12-05 12:50:38
細かいレポ感心します!

実は名古屋に引き続き、大阪にも行ったのですが(笑)ビューティフルピクチャーやらなかったんですよ!代わりに、スケルトンライヤーと開かない扉の前で(!!)をやってましたけどね。

比べてみても、名古屋の序盤の盛り上がりは異様でした(笑)
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おつかれ様です! (ばや)
2007-12-05 22:36:42
キムさんこんにちは、コメントありがとうございます!

レポ読んでくださってありがとうございます! 今回はあまりMCを覚えてられなかったのですが、メンバーが楽しそうだったのは嬉しかったライブでした。大阪も行かれたんですね、お疲れ様でした! 開かない扉の前でとはなんとうらやましい…! しかしそのかわりビューティフルピクチャーがなかったとなると、どっちがよかったのか判断つきません…。スケルトンライアーもいいなあ~。会場ごとに少しずつメニュー違うんでしょうか。それは全部行きたくなって困る。

名古屋の序盤の盛り上がりは変でしたね。最終的にはいい感じになったのでよかったですが。またこんなレア曲聴く機会があって欲しいものです。

コメントどうもありがとうございました!
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フフフーッ!! ()
2007-12-05 22:52:58
レポートリクエストしときながらお礼遅くなりました(>_<)

日記更新されて直ぐ読んだのですが、Hatchに行ってたもんでホテル帰ってご飯食べて寝ちゃいました…今日新幹線で帰って来まして落ち着いたので来ました~。

名古屋、雪崩れ起こったりで凄い盛り上がり?異様だった(笑)みたいですね~。昨日アンコールで出てきてすぐ、「名古屋はもっと元気あったぞ」と言ってましたよ。

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フフフーッ!! ()
2007-12-05 22:54:06
レポートリクエストしときながらお礼遅くなりました

日記更新されて直ぐ読んだのですが、Hatchに行ってたもんでホテル帰ってご飯食べて寝ちゃいました…今日新幹線で帰って来まして落ち着いたので来ました~。

名古屋、雪崩れ起こったりで凄い盛り上がり?異様だった(笑)みたいですね~。昨日アンコールで出てきてすぐ、「名古屋はもっと元気あったぞ」と言ってましたよ。

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おつかれ様ですー! (ばや)
2007-12-06 01:29:13
蟻さんこんにちは、コメントありがとうございます!

レポ読んでくださってありがとうございます、蟻さんも大阪行ってらしたんですねー。今回のツアーはほんと聴きたい名曲ばかりなので、どこも魅力的なメニューですごいです。大阪で、名古屋はもっと元気あったぞなんて言ってたんですか。元気というか変なノリだった気がしますが(笑)、そう言ってもらえたのはちょっと嬉しいですね。遠征お疲れ様でした!

コメントどうもありがとうございました!
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