ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

10/28 Lazy Sunday Afternoon Show 2007 in 渋谷クアトロ

2007-10-31 | コレクターズ
遅くなりましたがクアトロレポです。今回書けないかもと言った途端更新する、自分に対してもひねくれものな私。

というわけで10月のクアトロ、ふだんの夏クアトロよりも涼しげですごしやすいのがいい感じ。入場がちょっと押したぶん開演も少し遅かったのですが、SEもなく突然登場するメンバーにびっくり。リーダーはピンクのきれいなポロシャツにフレッドペリーの黒いブルゾン、コータローさんは白いシャツを着ていました。

最初の曲は「TEENAGE FRANKENSTEIN」! 久しぶりに聴く勢いのいい曲でオープニングとなっていい感じです。「グレートアメリカ」、すっかりふつうにレギュラーのように馴染んでる「東京虫BUGS」と続きます。そこでMC。「今日は、牛乳配達みたいな格好なんだけど」とリーダー。「このあいだ、名古屋で騒音寺ってバンドと一緒にライブやったんだよね。そこのボーカルがひらひらの衣装着てたんだけど、…あんまりいいもんじゃないなって」とひどいことを(笑)。「彼らの方が年上なんだけど、若い人から教わるね」としみじみしておられました。「コータローくんはそんな白いシャツ着て一番上のボタン外して」と、刑事の衣装につっこむと、「もっと外そうかと思ったんだけど、小里くんの専売特許だから」と返すコータローさん面白い。そして新曲について「B'zっぽい曲ですが、次の曲もB'zがやったほうがかっこいいような曲を」と、何故かB'zを引き合いに出すリーダー。すると「じゃあ俺もB'zのギターっぽく弾くよ」とコータローさんまで。しかし始まった曲はとてつもなくかっこよくて、リーダーのシャウトがちょっと珍しい激しいロックでした。この珍しいシャウトは、「愛まで20マイル」を思い出す。あれから発展した部分もあるのかな。「明日は明日の風が吹くなら 世界吹き飛ばす風になろう」というような歌詞でした。タイトルは「ツイスター」。

最近「脳内カレンダー」にはまっているというリーダー。「『古市コータロー』で入れてみたら、飲み会・飲み会・飲み会…ってずーっと続いてて、最後31日に『結婚式』って書いてあったんだよね」と報告が。「めでたいよね」とちょっと嬉しそうな刑事です。しかしリーダーは「俺は自分の名前入れてみたら、ずーっと英会話・英会話・英会話ってあって、31日だけ『病院』って書いてあったんだよ…」と、自分の名前で出た結果に不満そうでした。「小里くんは『H・合コン・H・合コン』って出たんだよ。いいよねー」と言ったところで、客席から「Qちゃんはー?」との声がかかりました。「Qちゃんはいろんな名前があるからどれでやればいいのか分かんなくて。阿部Q作とかさ」と返したリーダーですがそんな名前のメンバーいません。

いろいろ話したあとに「じゃあ次の曲に。さっきの2曲はB'zが歌ったほうがいい曲だったけど、これはコレクターズしか歌えないな」とリーダーが曲に移行しようとすると、「もういいの?」とコータローさん。「だってこの話するとしらけるもん」と、謎の発言に客席が戸惑ってると、「じゃあやるけど」と、困ったようにステージの前に出てきます。そこで「君の…」と言ったところで、フロアの一部が「たよれる男」の前フリだと気付きますが、「君の彼氏は頼れるか!?」との質問に、どう答えていいのか判断が付かず、中途半端な反応に。「だめじゃん!」とリーダーがダメ出ししますが、リーダーこのコール&レスポンスを客席にレクチャーしたの名古屋だってこと忘れてませんか。そのまま「君の上司は頼れるか!?」もやったのですがいまいちまとまりがなく、「どうしよう…何言おう…」と悩んだ様子。しかし腹を決めたのか最後に「俺は…頼れるか!?」と叫ぶと、いい感じに「YES!」のコールが。そこから「たよれる男」が始まりました。毎回この曲の始まりには、こういう感じでリーダーが恥ずかしがりながらコールするお約束が入ると面白い(笑)。

「クアトロは今コレクターズのホームグラウンドになってて、毎回たくさん人が来てくれるので、ふだんではやらないような曲や新曲もたくさんやっていきたいと思ってます」との嬉しい言葉に盛り上がるフロア。「じゃあこれも新曲を」と、すぐ始めそうだったその様子を珍しく思ったのか、コータローさんが「もっと話さなくていいの?」とうかがいます。「俺はこの曲、すごい大事に歌いたいんだよ」と、何故か逆ギレ気味のリーダー面白い。ここでの新曲はきれいなバラード「スターズ・オブ・バルコニー」でした。

その次にやった「あてのない船」。こないだのロッキンチェアからすごく好きになったのでまた聴けて嬉しい。迫力あって美しくて、今回の「魂抜かれたよ」コーナーはここかな。素晴らしい出来でした。

その後MCで新曲の紹介をするリーダー。「スターズオブバルコニーという曲で、アコースティックじゃない演奏では初めてです」と解説。「12/19に新譜が出て、良くも悪くも今までのコレクターズとは違ったアルバムになります」とのお知らせもありました。続けて「コータローくんも一曲歌ってくれて…」と言うと、客席からキャー! と大きな拍手が。それにすねてしまったのか、「俺なんか11曲も歌ってるぞ!」と張り合うリーダー可愛いぞ。「俺だってほんとはそうやって、端のほうでギターとか弾いてたいよ。でも必要以上に話しちゃうからさ。対バンのときのアンケートとか見ても、『真ん中の人が面白かったです』って書かれちゃうし」と不満を述べると、「面白い方がいいですよ」と刑事から変なフォローが(笑)。それに対しリーダーが、「俺だってさー、人生のうち5年…3年でいいから、エリカ様みたいな態度してみたかったよ」と、訳のわからない目標を口にします。「いや、けっこうデビュー時エリカだったよ?」とコータローさんにつっこまれると、「俺はエリカじゃないよ! お前のほうがエリカだったよ!」「いや、リーダーエリカだったよ!」と、互いに指を指しあいながらなすりつけあう二人。すると「お前エリカだったって!」とリーダーが言ったあとに「俺はどっちかって言うと亀田だったよ」と落としたコータローさんに爆笑。「そうか! 確かにそうだったなー」とリーダーも納得すると、「小里くんは亀田父」とキャスティングします。しかしそれが小里ファンの逆鱗に触れたのか、客席からブーイング。「言ってみただけじゃん!」とまた大人げなく切れるリーダーでした。「でも亀田の親父って年下なんだよね」とコータローさんがつぶやいたところで場内騒然。「そうだよね、ジムの会長が同い年だったっけ?」と確認したリーダーが、「俺、ジムとコータローくん、亀田親父の順番なんだよね」と順序を並べたことに衝撃はさらに高まりました。「でもあれ(亀田父)でも、まだ若いほうですよ。俺街で同級生と会ってもわかんなかったもん」とコータローさんが言うと、「ああ、そうだよねー」とリーダーが同意。「この人優しいんだよ。その同級生がTシャツをズボンに入れてたのを出してあげたんだから」と刑事の行動を報告してくれました。「そのあと飲みに行ったんだけど、トイレから戻ってきたらまた中に入れてるんだよ」との、コータローさんからの追加も。すると「今ので思い出したんだけどさ、話していい?」と刑事が口にします。刑事の面白い話を期待したフロアが拍手で迎え、リーダーからもOKが出ると、刑事が話を始めました。「この間吉牛に行ったときにさ」と切り出すと、「またそういう話?」と笑ってうながすリーダー。「店のそばに行ったら、警官が3人立ってて中に入れないんだよね。見たら店の中で客が何か騒いでるんだよ。『おなかすいちゃった~』っておまわりさんに言ったら」と言ったところでリーダーが「ずいぶん甘えたね~」と笑ってツッコミ。刑事は「もうちょっと待ってて、って言われて」と続けます。「でもなかなか動かなくて、そんなのどかしちゃえばいのにって思ったんだけど。どうしても我慢出来なくて『ほんとにおなかすいちゃったよ~』って言ったら、その警官がなんて言ったと思う?『すき屋じゃダメ?』って言ったんだよね」とのオチにはフロア含めてステージまでが大爆笑。ひとしきり笑ったあと「うそだ~!」と突っ込むリーダーに、「ほんとだってば!」と反抗する刑事です。「お前の人生面白すぎるだろ!」と加藤さんも言ってましたがほんとにそうだ。「何かよく遭遇するんだよね」との返事に「分けてもらいたいよ」とリーダーがぽつり。するとなんと「じゃあ、僕からギフトしますよ」との見事な流れで「GIFT」が始まりました! 「うまいこと言うねー!」とリーダーが感心し、「この世界も長いからね」と返す刑事も面白い(笑)。

この日のコータローさんボーカルコーナーはなんと「ベイビーハリケーン」が! 初めてじゃないかもしれないけどそうとう久しぶりの曲で嬉しいです。コータローさんボーカルというよりはリーダーとの共作のツインボーカルですが。独特の渋さがいいですね。

インストコーナーをはさんで、お色直しを終えたリーダーが加わって始まった曲は「僕のプロペラ」! これも可愛くてエロくてアホな歌で大好きだ。ここで盛り上がったあと、クルーソー、TOUGH、メイビートゥモロウと怒涛の盛り上がりを見せてすごいことに。しかもこの締めが「がんばれG.I.Joe!」ですよ。イントロのかっこいいドラムに合わせて、コータローさんが足踏みのようにステップ踏んでいたのも曲にあっててすごく良かった。あーほんといい曲だ、大好き!この一連の流れはすごい盛り上がりでした。

本編最後の曲は「世界を止めて」で、これもまた見事な演奏と歌で聴き惚れました。刑事のギターすごすぎる。ここで終わってアンコールがかかったのですが、かなり長い時間出てきてくれなかった。ちょっと不安になったところでメンバー登場。「ロマンチックな夜にしよう!」と、「TOO MUCH ROMANTIC!」へ。さらにこれを聴かなきゃ帰られない「未来のカタチ」でアンコールは終了、ふたたび呼び出されたメンバーが登場したときに、刑事は黒リッケン「れいこちゃん」を連れての登場でした。リーダーが傘を手にしてリグレイへ! この日ももりもりガムが飛んで大迫力でした。そして最後に「僕はコレクター」へ行こうとしたところ、Qちゃんのドラムに異変が。フットペダルの故障なのか、スタッフの方が二人集まってQちゃんと一緒に交換を始めました。「こういうときどうしよう…格好つけてみようか」と、モニタに足をかけてポーズを決めるリーダー。すると対抗するかのように、同じポーズを刑事もやって、二人で並んでいました(笑)。「こういうのはスタジアムクラスだとさまになるんだけどね。ストーンズ見に行ったけど、ギターのストローク五回に二回は弾いてないからね。でっかい会場だとステージはけっこう楽なんだよ。あともっと小さい場所でも楽なんだよ、ウインクしとけばいいからさ。これくらいの会場が一番大変」と、ステージングの苦労を話してドラムの修理の間を持たせるリーダーでした。そして修理が終わり、あらためて「コレクター」へ。もーメンバーも楽しそうで嬉しくなる展開だなあ。毎回同じメニューで締めるというのは、それをマンネリだという悪口もあるのかもしれませんが、いい意味で楽しみになる面白い構成だと思います。しかもこの日は、コレクターが終わってメンバーがステージで集まったところでリーダーがコータローさんに耳打ち、Qちゃんにも合図をして、もう一曲あるのが期待できる雰囲気に。「さっきコレクターで待たせちゃったのは、ピザ屋だったらただになるから、もう一曲!」と、大サービスで(笑)「僕の時間機械」が! 客席もすごい盛り上がりでそれを喜んで、ライブは最高の空気で幕を閉じました。

毎回言ってますがやっぱりコレクターズのライブはとにかく楽しい! 演奏や歌も素晴らしくていつも感動しますが、そういうもので気持ちよくなれることも含めてやっぱり楽しいんだよなあ。何度行ってもはずれのないバンドというのはほんとに貴重だ。今年の変則クアトロも残りあと一回ですが、新譜出たあとになるのでそこからの曲がまた楽しみですよ。というか今回も新曲攻勢すごかった! アルバムほんと楽しみです。