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千里の道も一歩から

ロタウイルスワクチンの有効性

2013年04月25日 | 医療情報

暖かさと寒さの凌ぎあいで、体調を崩しているお子さんたちも多いようです。

大人でも体調管理、服装選びが難しいですので小さな子ども達ならなおさらですね

米国疾病管理予防センター(CDC)によるロタウイルスワクチンの予防効果に関する評価の報告が掲載されておりました

ロタウイルスワクチンには2種類のワクチンが存在し、ロタテック(5価、接種回数3回)が2006年に、ロタリックス(1価、接種回数2回)が2008年に米国で定期接種化されてから初の予防効果の評価とのこと

ロタウイルスによる急性胃腸炎で入院または救急外来を受診した5歳未満児を比較検討し、両ワクチンともに1回以上接種することで入院、救急受診などが顕著に減少したとのこと。

救急受診に関してロタテックとロタリックスを比較してみると、ロタテックが81%ロタリックスが78%予防効果があったとの事で、どちらのワクチンも有効性は変わりないようです。

ただし、入院予防に関しての2種類の比較検討はデータ不足で出来なかったとのこと。

明らかな免疫の減衰は、ロタテックは接種後4年、ロタリックスは接種後2年間はなく、免疫は持続していたとの評価です

クリニックで診療をしていても、昨年からロタウイルスを疑わすような胃腸炎の赤ちゃんはかなり少なくなった感じがします(そのうち国内のしっかりしたデータも出てくると思いますのでお待ち下さい)

やはり、ロタウイルスワクチンはかなり予防効果が高いことを伺わせます。

値段が高いだけに、早々に日本でも定期接種化が望まれますね


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