朝の内はもちろん、昼間も、一歩外へ出れば、しっかり身支度を整えていても、思わず震え上がるような、厳しい寒さの日となった。大寒前日である。山里は言うに及ばず、街中へいっても、どこも閑散としている。老いも若きも、今日はどうしても必要がない限り、買い物に行くのも控えたようである。地理的ハンディと体力的ハンディを同時にカバーするには、無駄な労力を使わないようにするのが、一番の得策である。やがて来る立春を、静かに待っていよう。
オモトの実の赤が、冴えた色合いになってきた。光りの春はすぐそこまで来ている。