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山里から ・写真と短い文で綴る田舎の生活

山里の自然と生活の一端を、短文と写真で記録しています。健康に感謝しつつ、日々、世界の平和と安全を願っています。

チェスト!と気合をかけられたような強烈な赤、キリシマツツジ

2010年04月30日 | 日記
 今日は又寒空、晴天にもかかわらず空気が冷たい。ミヤマキリシマが身ぶるいしかねない趣である。
 この地域では家庭で五平餅を作る習慣がある。いわゆるわらじ五平で、大人の手のひら大のおおきさがある。作り方は割りと簡単な工程、ご飯をすりこ木でつぶして長い小判形にしたものを串に刺した状態に仕上げる。具体的には串にご飯を握りつけて平らに成型し、形が整ったら焼く。焼くときに付けるたれは家庭によりそれぞれ流儀があるが、基本はピーナッツ・くるみ・ごまをすりつぶして砂糖・醤油で味を調えたものである。
 地元の大方のご婦人は、ごはんをつぶす力仕事をこなす体力も一本一本握っては形を整える根気も、専用の箱型焼き器に数本並べて焼き上げていく采配力も、自然に身に付けた形で持ち合わせている。神さんが宣言した。「今度五平餅を作る」。

ミヤマキンバイ(深山金梅)

2010年04月29日 | 日記
 恵那市山岡町の「農家レストラン:おばあちゃんの手づくりの店」へ寄った。ヘルシーな昼食をと思ったのだが、連休の初日の昼時とあって満員。神さんとパック詰めの弁当を買って、八重桜が満開の土手の下の農道に駐車スペースを見つけて、田園風景を眺めながら食べた。空は五月晴れ、のどかな空気に薫る風、小鳥が桜の枝の間を忙しそうに動きまわっていたかと思えば、畦にある低い一本の杭の上で一休みしていたりする。
 ミヤマキンバイは、高山植物だけに大変丈夫な性質だ。一定しない気候など物ともしない様子で、例年と何ら変わりない成長ぶりだ。

生薬として又ダイエット茶としても利用される、カキドオシ(一名連銭草)の花

2010年04月28日 | 日記
久しぶりのすっきりした晴天。牧草地の草の上で猫たちが昼寝をしている。紋白蝶の姿も垣間見ることが出来た。
隣地から垣根を通して進入してくるからカキドオシ(垣通し)。つる性植物で地をはって広がるが、支えがあると立ち上がって自己主張するさまはハッとするほど印象的。

うこんの八重桜

2010年04月27日 | 日記
一旦へそを曲げた天候はあくまで頑迷である。そろそろ五月の声が聞こえてくると言うのに、昨日の朝は畑にうっすらと霜を降らし、今日は朝からずっと十度前後の冷たい雨が降り続いている。
八重のうこん桜は、咲こうか咲くまいか躊躇しながら少しずつ花を開くかまえのようである。

旅立ちの仕度を整えた・たんぽぽ

2010年04月26日 | 日記
町の中心を川が流れている。と言うより、町は川を中心として築かれて来た。人の流れも営みも川の流れに沿うて来たのである。平野部の少ない山間部はどこも概ねそんなものである。
風の流れに乗って子孫を展開させるたんぽぽは、ところかまわず新たな集落を形成する。風の流れは気ままそのものだからである。気ままな山の神たちはいたるところで話しに花を咲かせ、うわさの種を仕入れたりばら撒いたりと余念がない。