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山里から ・写真と短い文で綴る田舎の生活

山里の自然と生活の一端を、短文と写真で記録しています。健康に感謝しつつ、日々、世界の平和と安全を願っています。

シノブを揺らす、五月の風

2014年05月31日 | 近辺の風景

 定年を待たずに勤めを辞め、小さい憩いの店と、山間僻地での生活必需品の移動販売を始めた人がいる。すでに10年以上のキャリアを持ち、ベテランの域であるが、商いの性質上やたら繁盛するものではなく、店も主の応対ぶりも、商売を始めた頃とほとんど変わらないままである。

 短期間のうちに激しい変化がありうる時代にあっては、変わりがないということは極めて大きな安心材料である。「こうと決めている」、あるいは「そうに決まっている」と言った意志が伝わってくると、人々はそこに爽やかさを感じるものである。シノブを揺らす五月の風のように。

 

 爽やかな風に揺れるシノブ

 

 木陰を覗くと、ホウチャクソウが涼しげに咲いている

 


お化粧上手・シシガシラ

2014年05月30日 | 近辺の風景

 シシガシラは、木立ちの斜面で見かけるシダである。大方は、ごくありふれた緑色なのであるが、中には、役者のメーク姿のように、アピール点を心得て、お化粧上手なものもいる。男としても、見習うべき点多々である。

 

シシガシラ①

 

 シシガシラ② 


アバタもエクボ、朴の木の花

2014年05月29日 | 近辺の風景

 強い日差しに抗うように、朴の木の白い花が、大空に向かって咲いている。大人のこぶしほどもある大柄の花だけに、どことなく鷹揚に構えているようである。実態は、風当りが強い分だけ傷つきやすいのだろう、花びらにシミのあとがうっすらと見える。とは言え、咲きたてである。勢いがあるので、アバタもエクボ、そのままで周りに充分すぎるほどの満足を与えてくれる。

 


2014年05月28日 | 近辺の風景

 桐は成長が早い。その昔は、娘が生まれたら桐の木を1本植えて、その娘が年頃になったら、その木で桐のタンスを作って嫁入り道具の一つにする、という話が普通に語られていたという。すでに、祖父の代には伝聞になっていたから、いつごろの話かは定かではない。桐の木を“1本”というところから、すでに話として“つくりこまれた”感じである。

 

 つりがね状のバイオレット・ホワイトが空に鮮やかに映える。

 


やまぼうし

2014年05月27日 | 日記

 お昼頃には気温が上がり、蒸すような気配が見えた。予報通り、嫌な夏日になるかと思われたが、その後、上空に冷たい空気が流れ込んだのか、乾き気味のどんよりした空が広がり、懸念されたさらなる気温の上昇は抑えられる結果になった。

 

 やまぼうしが咲いている。なかなかきれいな時期に気が付くのがむつかしい花である。今日はついていたようだ。

 

 傍らに、小さな蜘蛛がいた。