山里から ・写真と短い文で綴る田舎の生活

山里の自然と生活の一端を、短文と写真で記録しています。健康に感謝しつつ、日々、世界の平和と安全を願っています。

稔りのとき

2016年09月30日 | 山野草

 

 

 田んぼで稲刈りが盛んになって来た。聞いてみると、「今年は実入りが良かったよー。9月に入ってろくに照らなかったけどもさー、それまでの日照がきついくらいだったでよー。結果は上々。何だか楽して獲れたって感じだねー。」穫り入れ寸前の最終盤が、あたら雨がちだったことから、鳥などの被害対策を講じる必要がなくて済んだことは嬉しいオマケだったようである。おばあちゃんが言っていた。「コツコツ真面目が報われる」「ん、だな」

 

 

 先客あり、ワレモコウ

 

 

 

 

 茎と葉っぱが色づいた、アキノウナギツカミ

 

 

 

 

 メナモミ

 

 

 

 

 クルマバナ

 

 

 

 

 一盛りいかが、イシミカワ

 

 


日の光を喜んで

2016年09月29日 | 山野草

 

 久しぶりに日の光を浴びて、草たちが、虫たちが、そして木々が、鳥たちが、喜びを一心に表している。野山を包んでいる大気は、過剰なくらい水の分子を含んでいるにもかかわらず、心地よいたたずまいのまま、やさしくやわらかくただよう。今日はそんな晴れがましいようなハレの日である。

 草木の葉の色が、花の輝きが、ストレートに伝わってくる。いつもは出不精のモンシロチョウも、ゆっくり、てふてふと舞っている。

 

 

 ススキの花

 

 

 

 

 ダンドボロギク冠毛を見せびらかす

 

 

 

 

 たまさかの光受け、シャジンもお出まし

 

 

 

 

 一団で押し出す、トウキの花

 

 

 

 

 何をか想う、桜色のタデ

 


じれて木の葉、色づき始め

2016年09月28日 | 野・山・自然

 

 順調なら、降霜あるいは降雪の声が聞こえるようになってからの場合が多いのだが、この秋の、陽の照り具合を見ての判断なのだろう、柿の木の葉がすっかり色づいて、中には落葉しているものも見られる。

 「安じゃない、10月になったら晴れる。予報は10月、来月だよー。」近所のお年寄りは断言する。「んだね。」経験は尊重すべきなのである。

 

 

 秋が色づく

 

 

 

 

 雨粒光る彼岸花

 

 

 

 

 静かに秘かに秋の雨、雑草は当分グリーングリーン

 

 

 

 

 濡れて咲くヒルガオ、自然交配の雑種だろう

 

 

 

 

 ホトトギスの花

 


久方ぶりに日陰恋しく

2016年09月27日 | 山野草

 

 気温が上がって晴れた。日向を一寸歩くと、目は、無意識に日陰を探している。久方ぶりの晴天は、ほっと溜息をもらす暇もない。贅沢言っちゃーいけないよ。と、何処かからか声が聞こえてくる。南のほうでは嵐続きで大変な所もある。暑いや寒いだけなら幸いの方だろうじゃないか。

 

 

 花が気圧され

 

 

 

 

 ヤクシソウ

 

 

 

 

 メドハギ

 

 

 

 

 ツルリンドウ

           

 

 

 

 

 アキノキリンソウ

 


おくて

2016年09月26日 | 野・山・自然

 

 「この子は、何やるにも、人の三倍も五倍も時間がかかって、これで人の役に立つようになるんだろうかって、姉さんに言われっぱなしよ。」食事などに時間がかかっていると、母親にそう言ってつつかれた。むかし昔のことである。性格に加え、早生れなので、同級生になる子らと比べると極端に遅いように感じられていたのである。姉さんとは四六時中来ていた、親父の姉さんのことである。

 最近起きた悲惨な事件が報道されるたびに、自分の歴史の中にある、発達途上の社会に見られた、便宜上用いられていた物差しと同じ尺度を、≪固定観念≫として持ち続けている加害者の荒涼たる砂漠のような心の中を思う。私たちは日本人だから、そこに見えているそれは、もしかしたら、三途の川のこちら側なのかもしれない。家族も含めた事件の被害者はもちろんのこと、関わりのあるすべての方に、申し訳ない気持ちで一杯にならざるを得ない。努力が足りなくて済みません。

 

 

 今日こそ晴れてセンパの願い

 

 

 

 

 雨に洗われ綺麗になった

 

 

 

 

 フジバカマ

 

 

 

 

 はれて晴れて

 

 

 

 

 おくて