「台風が大変大変って脅しすぎだよね。
みんなそんなに退屈なのかな。
たまにはさ、行っちゃえやっちゃえみたいにやればいいのに」
「無闇やたら無鉄砲に飛び出すのは違うし方便智は必要だけど。
身体の中から熱く湧き上がってくるものを失わず大事にしてほしい」
楽しそうに笑いながら
師は言った。
それは前の晩に話してくれた若い頃の映画の話に重なった。
正確に言えば久しぶりに再会した師匠の旧友が、お前昔よく話してたなというエピソード。
西部劇かなにかで裸でサボテンに抱きつく男の話。
なんでそんなことをしたんだと聞かれて、その男は答えた。
「その時はそうしたかった」
(あ、講義のお話ではありません)
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