
さっき紹介した『三陸海岸大津波』は、最近読んだ本の中ではピカイチの傑作だった。読みやすい文体、自分の主観を入れず、淡々と事実のみを綴る。吉村氏は、末期癌で自ら「死ぬよ」と看病する娘に告げて、点滴とカテーテールポートを引き抜いて、そのまま“自らの死”を選んだ人だ

今回の震災に関係なく、あぁ、この人の本をもっと早く読んでおけばよかった・・・と後悔することしきり

津波はもちろん、原発もヤバい状況になってきてる。ヤバいにもかかわらず、淡々と会見する東電の姿に寒気がする。

さて、“三陸”の話に戻ろう。日曜日の「朝日」に“三陸ワカメ壊滅”って記事が載っていた。大体、新聞が記事にする頃には、もうその話題が<旬>じゃないってことなんだけど、いかにも遅い。さて、国内の8割を占める三陸産は「ほとんどゼロ」

再生には2~3年かかるって話だ。現在出回っているのは在庫品のみ。乾燥ワカメ国内7割のシェアを占める中国産が増産態勢に入ってるそうだ。とりあえず、この前、ツルヤに行ったら、まだ三陸産が売ってたので、一袋買い求める

三陸産がなくなれば、食感の違う鳴門産ではなく、三陸産の種を養殖した中国産を買うことになると思う。正直に言うけど、品質の差はほとんど感じなかったのだ


生協もいろいろ被災地支援の取り組みを始めようとしているけれども、原発の“メルトダウン”が公式に認められた今、東北はますます厳しい状況になっていく。今、渦中の浜岡に原発関係の資料の請求をしつつ、柏崎刈羽の原発を見に行こうって予定してる。
あー原発自体の見学は無理だろうから、PR館ってことで考えてるけどね。出来れば、東電の社員の人と話がしたいって思ってるよ。別に批判をするとかじゃなくてね

震災支援は、義援金ではなく物品で。漫画家が賛同してのチャリティ本が出てるから、これを注文。少女マンガだから、趣味でも何でもないけど、それはそれ。口蹄疫の時も、やっぱ取り組んだのは、そっちの人だったね。あーラノベ作家でも、そんな動きはあるようだけど、そういう“善意”は信じてるよ。一応、人並みには

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=tondemo04-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4896101138" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
で、今でも震災関係の単行本やムックを何冊か読んで、吾妻ひでおのムックを読みながら、精神的な平衡感覚を確保してる。読んでたら、自主出版で日記本出してんのね。うつうつな日々を綴ってる『ふらふらひでお絵日記』。在庫あるみたいね。
「ホームページで発表した'08.3月12日~5月31日までの絵日記を大幅に加筆し、前説、あとがきを描き足して収録しました。手首を切る前に ぜひ御一読ください。 ひでお」だって。
相変わらずひとを食ってるなぁ

早速注文しておきましょうか。それじゃ、また。明日も病院

