日日不穏日記gooブログ版

“週末”に“終末”の絵を見に行く

 4:30過ぎ起床。休日は寝ていようと思ってもどうしても起きてしまう。仕方ないのでマーティン・ガードナー『インチキ科学の解読法』の紹介文を書く。ガードナーには『奇妙な論理』という本があって、原書は1952年(文庫は1989年)。地球空洞説だの、アトランティスとムー大陸、UFOなどと今でも根強く取り上げられるネタを一刀両断!いわゆるトンデモ斬りを半世紀もやってるわけだからね。著述活動の息の長さには恐れ入る。ま、逆に言えば当時と同じネタが今でも流通してるってことは、トンデモ理論が進歩してないってことなのだろうけど。時間を見て信濃美術館の「日本と西洋七つの部屋」を見に行く。新潟県近代美術館、万代島美術館の作品を展示することもあってここでも募金箱が。NTTのマークにノエビアのポスターをデザインした新潟県出身のグラフックデザイナー亀倉雄策の作品や印象派の作品が展示されていてなかなか盛況。それにしても日本人って印象派が本当に好きだね。高い画集など手が出ないから200円の「黙示録」の版画集だけ買ってくる。「黙示録」って新約聖書の最後にある「象徴に満ちた」“世界の終末の記録”。著者のヨハネと「イエスの使徒」ヨハネ、「ヨハネによる福音書」の著者ヨハネって皆別人なんだとか。それは知らんかったな。この黙示録は終末の予言とされて、その記述に登場するハルマゲドン(という地名)とあいまってSFの材料やカルトに利用されるなどおぞましいイメージがあるが、実際は(人類滅亡の)預言書などではなく1世紀後半のローマ帝国の情勢を反映した「キリスト教徒を迫害するローマ帝国の滅亡は近いと(迫害されないために)隠喩を用いてキリスト教徒を激励する」ものであるというのが通説。一見してわかりにくくわざと書いたものだから後世になって色々な解釈が可能な新約聖書の中でも特異な文体のものになったというわけだ。なるほどねえ。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「歴史」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事