8月26日(月) まだ観ていない作品を鑑賞するために十日町へ。
とは言っても、残りの作品は少ないので、
今回鑑賞はしたけれど、上手に写真が撮れなかったところにも行って、
再チャレンジしました。
まずは、松之山エリアの東川地区へ。
Y052 『最後の教室』
ここは、真っ暗な体育館にある作品なので、本当に撮影が難しいんです…
三脚を持っていかないと、まず絶対に綺麗に撮れない。
普段は全てオート設定で撮影しているので、「露出」とか「絞り」とか全然解りません…
最初から覚える気がないと言ったほうがいいですけど…
でもココでは、マニュアル設定にして、ピントは∞に。
シャッタースピードを少しづつ変えて、撮影してみました。
この場所に約1時間。
その間、鑑賞に訪れたお客さんは7人ほど。
暗がりの中、ずっとカメラで撮影している私のことを、
「変なおじさん」だと思って見ていたでしょうね~
おかげで、少しはまともな写真が撮れたかな~?
次に行った場所も、今回2度目。
十日町市二ツ屋地区へ。
T214 『もうひとつの特異点』
ここも三脚が無いとブレてしまって…
結構上手く撮れたと思うのですが…
このワイヤーが交わる場所に、人の形が浮かび上がる。
はずなのですが…
それが上手く撮れなくて…
また、来年以降にリベンジです
さて、十日町市内の『越後妻有里山現代美術館 キナーレ』へ。
お天気も良くなって、青空がスッキリ綺麗です。
『糸会』
前回来た時には、受付の方に「あちら側にも作品があります。」と説明を受けたにもかかわらず、
観るのを忘れてしまったので、今回は観られなかった作品を中心に鑑賞しました。
前回観た同じ作家の作品は、織物から縦糸だけを引き抜いたものでしたが、
これは横糸を引き抜いた作品のようです。
ね? 横糸だけ抜いてあるでしょ?
「現代美術は解らない」という人が多いですが、こんなのが作品と言うことが解らないんでしょうね~
現代美術なんて、面白いと思えば、それだけでいいんでしょうけどね
解る、解らないの問題じゃないんですよ、きっと。
『skim 1』
こちらは、刺繍枠から伸びた糸が床に…
手のひらからこぼれ落ちた糸。
なんだか、手ですくった水がこぼれているようにも見えますね。
観た人が、自分なりに想像することができるのも、現代美術の良さかも。
『Rolling Cylinder,2012』
これも何度も観ていますが、色の広さで表情が変わって見えますよ。
こちらは「赤」を広く写したもの。
こちらは「青」を広く写したもの。
ね? なんだか青の面積が広いと、ちょっと涼しい感じに見えませんか?
実際は、そんなに涼しくはないんですけどね
『100 Coordinates:ボタン/雨』
これも綺麗なんです。
でも、見た目の綺麗さが、写真で上手く伝わらないんです。
う~ん、ここもリベンジするか?
と、出ようとしてパンフレットを再度見て「はっ」と気づきました。
あれ? まだ観ていない作品がある
また戻りながら…
『conte』
こんな狭い場所に作品があったんだ~
ニットで出来た、動物の頭。
鹿?
沢山飾られていました。
鹿? 羊?
なんか、本物にも見える角度がありました。
目が、ちょっと恐いけど…
入り口付近まで戻って、あ これが作品だったんだ
『木を縫う』
木目に沿って、金色や銀色の糸で縫い目が。
こちらはハッキリと木目を縫ってあります。
国旗かな? と思ったら…
年輪に沿って縫ってありました。
『樹皮をつぎはぎする』
タイトルの通り、樹皮をつぎはぎしてある作品でした。
金色の糸で縫ってあるので、ちょっと遠くから見ると、金属的な感じに見えます。
まるでホッチキスで留めてあるように。
『海の形』
こちらは映像作品です。
海に向かって立つ男。
逆回転の動画で、裸だった男が服を着ていきます。
海とはどういう場所なのだろうか?
政治的に存在する島が海の中に沈んでいく。
海の形は陸の形によって立ち現れているのだ。
という作家の思いを表現した作品。
なにか、領海を意識した作品なのかな~と感じました。
さて、次に向かったのは松代エリア。
D061 『花咲ける妻有』
有名な草間彌生さんの作品です。
以前は作品に触れたんだけど、登ったりする人がたくさんいたのかな?
現在は、周りに花が植えられていて、作品には触れません。
草間さん本人も、この作品が一番気に入っていると話しているとか。
他にも、似たような作品が展示してある美術館がありますが、
この作品が一番まとまっているような気がします。
何て言えばいいかわからないけど、周りの風景とマッチしているデザインというか、
いらない線が無い気がします。
D116 『転がるジャングルジム』
いつもは狭いところに収まっている作品ですが、今回は広々とした場所に展示されていました。
やっぱり、ジャングルジムは広い場所にないとね。
「農舞台」の下には、何やら怪しいものが。
きっと、お盆の頃に使われたものなんでしょうね~。
馬の形のステージかな? それを引っ張る緑の乗り物は… 裏から見たらトラクターでした。
D060 『かまぼこアートセンター』
フィリピンに行った活動などを展示してありました。
布で作った地球。
昨年はこれに、hf-mastu さんが何か書いたな~
焼き物を作ったのかな?
雪を見たことのない子供たちと、雪を想像しながら絵を描いたんですって。
フィリピンの地図が描いてありまして…
活動を書き記した新聞が、たくさん貼ってありました。
フィリピンの言葉が紹介されています。
雪国の十日町市では珍しくないかまぼこ型の車庫や倉庫。
でも、他から来た人には珍しい建物のようですね。
農舞台に入ってみると…
里山の限界芸術・その四『切腹ピストルズ・野良着で逆襲!』展が開催されていました。
切腹ピストルズというバンド?の人たちが集めた、野良着を展示。
普段から愛用しているんだそうです。
古い家の天井裏にあったものを貰ったり、オークションに出品されているものなどを集めたりしているんだそうです。
今でも、こんなに古い着物が、あるとこにはあるもんだな~と感心したりして。
そうとう古いものは、江戸時代の物もあるらしいですよ。
会場の真ん中には巻物の手紙?が。
達筆すぎて読めません…
会場の床には「鍬」が。
これも「鍬」 前回来た時には、床にこんなスペース無かったのにな~?
いろんな展示が出来るように、最初からスペースがあるのかな?
所々に矢文が。
う~ん、古いけど消えてしまう物を、こんな人たちが残していってくれるのかも。
さて、最後に行くのは十日町市川西エリア。
K005 『光の館』
こちらは宿泊できる芸術作品。
屋根が可動式になっていまして…
家の中から空が見えるという造り。
宿泊すると、満点の星空を見ることができるロマンチックなお部屋です。
この日、私の他には2組のお客さんが鑑賞に。
写真の右端の方が説明してくれるガイドの方。
お隣のお客さんとお話されているのを聞くともなしに聞いていると…
「どちらからいらっしゃいましたか?」
「岡山からです」
「岡山 それは遠くからありがとうございます」
「瀬戸内国際芸術祭に同じ作家の作品があって、こちらの作品を是非観たいと思っていたので」
凄いです! お気に入りの作家の作品を観るために、わざわざ岡山から
私も行ってみたいけれど、1日やそこらで行ってこれる場所でもないし。
小遣いもありません
年金が貰えるようになったら、行けるかな~?
今年の芸術祭作品鑑賞はここまで。
「あ~、やっと終わったか。飽き飽きしたよ。」と思っていた皆さん、
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
これからは、雪が降るまで「花」の話題や「夕日」の写真が多くなると思います。
芸術祭では「キレイなお姉さん」に会えなかったので、
秋はキレイなお姉さんを求めて、あちこち行ってみたいと思う hf-matsu No.2 でした。