大規模改修工事の際につくられた
1階フロントと売店の境の仕切りボードを利用しての
真田昌良さん(旭ヶ丘)の個展が
昨日、ファイナルを迎えました。
今月13日のリニューアルオープンから
25日(昨日)までの約2週間、
工事後の真新しいロビーで初めて開催。
壁掛けのギャラリーは一般的ですが、
当館では壁立てのギャラリーとして
絵画ファンのみならず、
鉄道ファンの注目を集めました。
「旧高千穂鉄道駅舎と延岡周辺の風景展」
今はなき高千穂線の19駅舎を水彩でスケッチ、
細かい筆タッチに
真田さんの駅に対する熱い思いが込められていました。
仕事(設計業)でなかなか会場に居ることもできず、
時々合間をぬってロビーで待機していますと、
いろいろな方から声を掛けられていました。
1駅1駅時間をかけて懐かしむご婦人や
生活の路線として活躍していた鉄道を思い出すご年配の女性、
沿線に住んでいたというその女性は
そばに居たのが真田さん本人だと知ると、
何度も何度もお礼を言いながら
涙を流して喜んでいたそうです。
地元夕刊紙には5つの駅と
真田さんが写った個展会場の写真、
特集記事が掲載されました。
>機械設計の仕事の傍ら
趣味で絵を描き、会社から独立したのを機に、
絵に力を入れたいと思っていたところ、
ちょうど高千穂鉄道が廃線になるというニュースが流れ、
同鉄道が企画するビアホール列車や夜神楽見学時に列車に乗り、
愛着のあるローカル線として慣れ親しんでいたそうです。
「絵という形で残せれば」との思いからこのテーマに選んだ、
-とあります。
全19駅全てを描こうと構想を練り、
1回目の個展を当館で開催した時には既に頭の中にあって
「その時も是非ヘルストピアで」と言ってくれてました。
真田さんもひいきにしていただいている当館、
利用者が多いこともあり多くの方々の目に止まります。
しかもリニューアルに合わせての企画。
記帳簿にはたくさんのコメントが寄せられ、
300件近い方が感動を言葉にしていました。
個展ファイナルの昨夜、
真田さんの奥様も駆けつけ、
一緒に作品を箱に入れ収納。
このたびの当館リニューアルに相応しく
お客様にも感動を与える素晴らしい絵画展となりました。
心から感謝申し上げます。
また、次のテーマが決まりましたら、
是非ご活用いただきたいと思います。
※トップの写真は真田さんから寄贈された「ヘルストピア」。
周囲の景観とマッチし私もとっても気に入っています。