地元朝刊紙、
宮崎日日新聞のミニコラム「ことば巡礼」に
京都大学大学院人間・環境学研究科教授
鎌田浩毅氏の「究極の時間術『棚上げ・不完全法』」
が紹介されていました。
雑誌記事「プレジデント」に
同著の一部記事が掲載されており、
ノーベル賞受賞者も実践!とあれば、
見逃すわけにはいきません。
鎌田氏は文系人間と理系人間を対比しながら
>文系人間は説明書でも論文でも
活字であれば最初から最後まで完璧に読んでしまう。
本人の気持ちが許さないのが文系型だそうで、
必要な時間「知的生産」が最優先されるべきなのに、
読書中の文系人間の頭の中は
「知的消費」の時間になってしまっている。
だが、仕事で成果を出すことを考えるのであれば、
まずは必要な部分だけをピックアップして熟読し、
あとは飛ばし読みしていく理系方式が一番いい。
-などと語っています。
2、3月は様々な入学試験があり、
そのほとんどに国語の試験が課せられていると思います。
一般に文系=国語のイメージではありますが、
実は国語力を身につけているのは
文系組よりも理系組の方が多いとも伺えます。
確かに能力からして理系型の方が優れている人は多く、
同氏の唱える棚上げ法にもそのことが記されています。
最近、私もある壁にぶつかっています。
既に計画からGoサインを出して発注、
双方の見解の相違により
作業が進まない仕事を抱えています。
鎌田氏は、
>研究の世界では、100%のデータが揃わなくても、
先に論文を発表したほうが勝ちだ。
一方で、完璧なクオリティでも、
発表が他人より1日でも後になれば、評価はゼロになる。
そのため理系の人間は、不完全なデータを活かして、
どれほどの成果が上げられるか、
クオリティと期限を天秤にかけて作業している。
>「棚上げ法」や「不完全法」を実践することで、
わからないことや、未達成なことがあっても、
まずは全体の把握と期限内の完成を念頭に、
一気に進むことが可能だ。
>細かいことを気にしないので、
これは意外と気楽なものである。
>不完全を許容できない文系の人間が、
完璧を求めるあまり
陥る「不安」の「底なし沼」にはまることもない。
メンタル面においても優れた戦術といえるだろう。
時間をうまく活用していくことができるのは、
いい加減を「良い加減」で使いこなせる人だ。
とありました。
クオリティ=質の部分にこだわるのは確かに大切です。
しかし、素材やテーマが決まらずに時間を止めてしまっては
仕事ははかどりません。
リニューアル準備で忙しかったのも事実ですが、
それとて言い訳に過ぎません。
お互いのコミュニケーション不足は否めず、
決められた時間を今後どう生かし、
これからの作業を進めていくか、
競争する相手がいる訳ではありませんが、
これからは時間との戦いです。
お互い質の高いものを追求する気持ちは同じ。
モチベーションを高め
連携を蜜にした喫緊の情報の交換で
作業を効率的に進めていきたいとそう思います。
凝り固まったガチガチの文系型から
いい加減、理系型にシフトしなくちゃ・・・。