おおさか佳巨 街頭演説のブログ

減価する地域通貨ですべての改革

女性候補者続々擁立に文句つける婦人団体

2005年08月22日 20時02分36秒 | Weblog
衆院選の候補予定者に女性や有名人が続々と擁立されている現状について、市民団体「日本婦人有権者同盟」(紀平悌子代表)は22日、各党の党首と選挙対策本部長に対し、公認候補者の選定基準を問う質問状を送付した。
 同同盟は「選挙は有権者が議員を選ぶ唯一の機会。これまでも有名人の擁立は行われてきたが、今回は目に余り、政党不信が高まる」と指摘。基準を公約として示すことを求めている。 
 元参院議員の紀平代表は「票のために名前の通っている有名人を立てるのは問題だ。また、“刺客"として女性候補を送り込むのは、道具のようで女性蔑視(べっし)ともいえる。彼女らはなぜ引き受けたのだろうか」と訴えている。




は?
なんかおかしくないか。自分だってマドンナブームで当選しているだろう。女を選挙に活用したのは社会党が最初だ。
男の有名人ならいいのか?

理念を示せ。理念を



民主党!だめだだめだそんな候補者選びじゃ

2005年08月22日 19時37分40秒 | Weblog
このままでは民主党が負けてしまうことはあきらかである。

そこで今日、この時間だけ民主党が勝つ策を教えてあげよう。

まず
●広島6区
ここは亀井静香(国民新党)と堀江貴文(無所属)の戦いであるが
まず、民主党の佐藤なんたらという人にはやめてもらって
堤清、あるいは佐川清を出すこと
●愛知4区
自民党が送り込んだ刺客は料理評論家の藤野真紀子
しかし、ぼかあ藤野なんて知らんよ。立候補するから知ったけど。
だからここには誰でもわかる、金子信夫、陳建一、結城貢、神田川俊郎などを送り込むのだ。お菓子なんか食べたって腹いっぱいならんよ。
●東京10区
鮫島なんてもうみんな印象ないぞ。ここは新党日本の小林こうきの刺客として
自民党は小池百合子が送られてきている。ならばここは小池栄子を立てるべし。
若い方に流れるだろう。
●岐阜1区
ここも女性対決になっているから、野田聖子にかつためには松田聖子を出せ
●北海道の鈴木宗男が出るところ
むろん、ここは坂田利夫に決まっている
●東京8区
石原良純



国民新党のホームページで小泉語録をつつく

2005年08月22日 19時19分53秒 | Weblog
国民新党のホームページが更新されている。
「小泉発言の検証」という枠が設けられていて、次のようなことが書いてある。

・小泉純一郎 著『コイズム』

(メディアレブ、2001年)
・小選挙区比例制には反対。小選挙区で落ちた人が比例で救われるのも変だし、小選挙区は巨大政党を誕生させる危険を持つ(60頁以下)。
・党に属する政治家はその党の掲げた公約に縛られる必要はない(194頁)。

トート号航海日誌(読書録)より引用

・小選挙区で落選した人が比例で当選できるという小選挙区比例代表制はおかしい。比例区はなくすべき。議員数も、衆議院300、参議院150で十分。

トート号航海日誌(読書録)より引用



ようするにこれをみると、ただ単に小泉憎しで作られた政党であるということが良くわかる。

これを批判するには「政党というものは政策なんだ。首相に対する恨みのために政党をつくったのか」などという声が聞こえてきそうだが、この批判は当たらない。

政党政治を美化するような政治学ではあるが
所詮、政党などというものは政策などではない。派閥と同じである。
政党政治の元祖である英国ですら
ホイッグ党とトーリー党という派閥でできているのである。
きれいごと言う人が多いが、選挙は政策ではなく人物で決まっている。

そのために政治家を選ぶ選挙以外にも、政策を選ぶ国民投票制度が必要なのだ。


石原慎太郎と田中康夫をつなぐ小林こうき

2005年08月22日 19時09分09秒 | Weblog
ところで忘れちゃいけないのは石原慎太郎東京都知事と田中康夫長野県知事が
お互いにけん制しあっていること。

小林こうき氏は石原慎太郎腹心であるから、当然応援に行くだろうが
田中氏もくるのはお互いにいやだろう。

石原氏と田中氏が会合で顔をあわせる政治集会では亀井派の決起大会のときである。

石原氏は亀井氏とナカイイし、田中氏はだんだんと公共事業の重要性を訴えてきていたから亀井氏に近づいていた。

でも、どう考えても私は田中氏をキモいと思うのだが。



以上、とくに政治主張なし


国民新党と新党日本が比例区で調整

2005年08月22日 19時00分25秒 | Weblog
国民新党の綿貫民輔代表は22日午後、共同通信などとのインタビューで、新党日本(田中康夫代表)との選挙協力の一環として比例東京、東海、近畿の各ブロックで候補者擁立を見送る意向を示した。

 綿貫氏は「「2つに分裂しては力が弱くなる。比例代表でも(2新党が)一緒になることで1人でも(当選を)増やせる形にした方がいい」と述べ、同一ブロックでの競合を避けるべきだとの認識を示した。

やはりさきほど私が提示した
北海道  新党大地
東北   国民新党
北関東  国民新党
南関東  新党日本
東京   新党日本
北陸信越 国民新党
東海   新党日本
近畿   新党日本
中国   国民新党
四国   国民新党
九州   国民新党
というのがいいのでは?


元・小沢っ子の遠藤宣彦氏が自民で出馬

2005年08月22日 18時53分06秒 | Weblog
自民党は22日、衆院選の7次公認として福岡1区で旧郵政省の官僚だった遠藤宣彦氏(42)を擁立すると発表した。

遠藤氏は自由党で2000年総選挙に東京5区で出馬し落選。
その後、2001年参議院選挙、自由党公認で次点。
2003年の総選挙でも自由党で立候補しようとしたが、
民主・自由合併により、民主党の手塚よしお氏に譲らなければならなかったが
反発し、無所属で出馬した。
どこへいったかと思いきや、自民党で福岡1区から出るとは。
郵政省出身ということで重宝されたのであろう。

2003年の総選挙で自由党の東京都連の人々はこのような動きをしていた。

●5区 遠藤のぶひこ
民主・自由合併に反発。「こっちには奥の手がある」などといいながら絶望的に落選。自民党福岡1区へ。

●6区 鈴木よしお
民主党の小宮山洋子氏に譲り比例単独26位に。どっちにしろ引退するつもりだった模様

●7区 富家たかし
同じく反発。「合併なんてことは事前に全く知らされてない」と怒り、無所属の会で出馬し惨敗。ところが今では大阪へいって民主党で出馬するという

●9区 川島ともたろう
民主・自由合併に妥協し、民主党の吉田公一氏に譲る。自信は東京比例区の比例単独27位という絶望的順位に甘んじるも、小選挙区で吉田氏は落選。吉田氏はその後参議院にも出馬し次点で落選したため、総支部長が空いたので今回は9区で公認

●12区あたりに古山とかいたような気がするが忘れた

●15区 東祥三 
自由党前職だったために民主党公認として優先された。結果は落選。

●18区 金森隆
民主党の菅直人氏に譲り、立候補せず。

●19区 渡辺浩一郎
民主党の末松義規氏に譲り、11区渋谷修氏が板橋区長選で落選して青森4区へ移動していたため11区に鞍替えし落選。

●22区 鈴木盛夫
民主党の山花郁夫氏に譲り、8区(杉並区)が空いていたため鞍替え。本人はもともと杉並区出身だった。

あと23区に日本新党の都議だった人が自由党で衆議院に出て、そのあと町田市長選挙に出て多様な気がするが忘れた。




佐藤公治は広島6区小選挙区単独で立候補せよ

2005年08月22日 14時44分36秒 | Weblog
国民新党の亀井静香氏は小選挙区単独での当選を賭けて命がけである。

堀江貴文氏は命がけではないが、無所属で挑戦する。

三つ巴だといわれているが、民主党の佐藤公治氏も立候補するが

前回比例区で復活当選している。

本当に真剣ならぜひ小選挙区単独でやってもらいたい。

まあ、無理だろうね。


いますぐ「政党」をつくる秘策の方法

2005年08月22日 14時37分29秒 | Weblog
いますぐ「政党」をつくる秘策の方法を伝授しよう。

国会議員は5人いらないで、各比例区に1名ずつだけでも立候補できる方法がある。

このたび、自由連合の徳田虎雄代表は引退することとなった。

本人は120歳までやると言っていたが、ついに断念。

これにより自由連合は政党でなくなる。

自由連合は2001年の参議院選挙で選挙区に候補者を立て2パーセントの得票をしている。

問題なのは国会議員がいないことだ。

徳田氏は前衆議院議員であるので、いてもらって、

そのまま自由連合を譲り受け(党名の変更は可能)れば

たとえ近畿比例区であっても六人も立てる必要は無く、政党と同じ選挙が戦える。

また、現在、新党日本は前衆議院議員と参議院議員が四名しかいないが

どうせ引退してしまう徳田氏を入れてしまえば政党になれる。

まあ、それなら他の誰か引退する前衆議院議員を入れてもいいのだが


竹下王国から見た郵政民営化

2005年08月22日 14時14分36秒 | Weblog
国民新党結成を前にした16日夕、自民党島根県美都支部は益田市美都町のコミュニティーセンターで幹事会を開き、9月11日投開票の衆院選で自主投票とすることを決めた。
 幹事会には幹事の益田市議7人が出席。郵政法案に反対した亀井氏を支持する市議が2人、自民党県連が全面支持を明言した竹下亘氏(58)を支持する市議が2人、中立的な立場を取る市議が3人と意見が分かれ、支部として意思を一本化するのが不可能と判断した。

小泉首相の郵政民営化は、竹下派政治の破壊でもあるが、故・竹下登元首相の子息は郵政民営化法案に賛成し、比例区予定であった亀井久興氏が反対し、国民新党を作ったのだから皮肉なものである。

この利権王国であるところで、自民党が分裂しても、民主党が有利になるのだろうか。

徳田虎雄次男は無所属で‥自由連合解党

2005年08月22日 14時07分17秒 | Weblog
衆院選鹿児島2区に立候補する新人の徳田毅氏(34)は21日、鹿児島県名瀬市で記者会見し、無所属で立候補を届け出る意向を明らかにした。徳田氏は民主党から公認の打診を受けていたが、あらためて同党に推薦を申請する。

徳田氏は、引退を表明した自由連合代表徳田虎雄前衆院議員の二男。会見で「自由連合は幅広い支持者に分かれており、無所属に落ちついた」と述べた。




幅ひろすぎるよ。

自民党福岡1区に証券マン

2005年08月22日 14時02分26秒 | Weblog
自民党は22日、衆院福岡1区の公認候補として会社員の杉村太蔵氏(26)を内定した。杉村氏は党本部の候補者公募に応じた新人で東京に在住、外資系証券会社に勤務している。

将来大蔵大臣になるべくして、生まれたのかもしれないが、大蔵大臣のポストはいまやなくなった。杉村財務か杉村金融にしておけばよかったかもしれない。

ところでヤフーブログはいつになったら書き込めるようになるのか。

http://heiwatou.jp



追い詰められた民主党

2005年08月22日 13時59分03秒 | Weblog
民主党の岡田克也代表は22日昼、茨城県つくば市での街頭演説で、衆院選の争点について「年金が一番大事だ。郵政か年金か、と言ってもいいと思う。今の年金で駄目だという人は民主党を選んでもらい、民主党政権の下で年金改革をやり遂げよう」と強調した。

この人の話はもう自分でも、何を言っているのかわからなくなっているのではないか。

年金をどうするのだか、さっぱりわからない。

もう、すでに民主党は抽象論に逃げようとしている。誰もが反対できないようなことを抽象的に言うことで支持をとりつけようとしか考えられないのではないか。

郵政よりも年金が大事

などというのは

金よりも命が大事

といっているのに等しく、誰も反対しない。

また、社民党も追い詰められている。

福島瑞穂党首は街頭演説でこのようなことを言っている。

「自民党と民主党の違いはカレーライスかライスカレーの違いで、社民党はオムライスです」

もう何も言わないでおこう。

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小泉総裁は自民党岐阜県連をまるごと除名せよ

2005年08月22日 13時52分29秒 | Weblog
自民党岐阜県連は22日、選対会議を開き、岐阜1区に出馬する野田聖子氏の対抗馬として、党執行部が擁立したエコノミストの佐藤ゆかり氏への対応を協議。佐藤氏支援の姿勢を見せている地元選出の松田岩夫参院議員が実際に佐藤氏を応援すれば、県連として処分する方針を決めた。
 また県連として、造反組の野田氏や岐阜5区の古屋圭司氏を支援し、対抗馬は支援しないことをあらためて確認した。

自民党本部の方針に逆らって、岐阜県連は野田氏ら造反者を支援することを決めている。これはおかしいのではないか。

昨今、小泉氏の独裁的な手法に自民党員が反発しているが、そもそもなぜこうなったかといえば、小選挙区制にある。

これは政党本位の政策本位の選挙制度にするために、改正したのであり、これに賛同したのは今いる議員である。

自分たちが政治改革だといって、やってきたことではないか。
自分たちが不利になったら、小泉のせいにするのはいかがなものか。
そもそも小泉氏は小選挙区制度に反対していたが、自民党と細川連立与党の賛成で決まったことである。なにをいまさら言っているのか。

自民党岐阜県連のしていることは、政党本位の選挙に逆行している。
岐阜県連をまるごと除名するしかないだろう。

また、小泉氏の手ぬるいところは、いまだに造反者を自民党員として認めているところである。
党紀委員会を開く時間がないとしているが、最重要な衆議院総選挙がこれから行われようとしているのに、造反者を公認せずとも党籍だけ残しているというのは問題ではないか。
政党本位の選挙が政治改革だと言ってきた人々ではないか。
最後まで責任を持ってほしい。

そしてまた、郵政民営化に反対する政治家以外の末端党員まですべて除名すべきである。
世間の反発を無視してそこまでできるかな?


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資本主義がなくなる状態とは?

2005年08月22日 13時30分55秒 | Weblog

平和党http://www.heiwatou.jp

社会主義がなくなれば、政府による計画経済をやめて市場経済になることは誰でもわかることだが、資本主義がなくなるとは一体どういうことであろうか。

マルクス主義が人為的に政治の力でされているのに対して、資本主義は集団的に民意発生してきた。だから資本主義がなくなるといわれても想像がつかない。資本主義の発生は、産業革命による急速的発展、あるいはマックス・ウェーバーの指摘ではプロテスタントによる節制が資本主義を生み出したなどといわれている。

現代での資本主義の根本は、資本という「金融」のシステムである。金融とは、金を融通することである。集中された資本を利用することが資本主義ということになる。資本を具体的に物体として表すものは貨幣である。貨幣がすべての商品・サービスに対して交換可能な力を持っていることから、貨幣こそがすべてに優越している。すなわち資本主義経済がなくなるということは貨幣の貯蓄機能、投資機能がなくなるということでもある。これは現代の我々にとってそれは想像しがたい。

貨幣をなくし、物々交換だというのならば、畑で野菜を作っている農家が自動車を買いたいときにキャベツ何万個をもっていけばよいのだろうという議論になってしまう。
だから貨幣の交換機能としての役割は維持されるべきである。
貨幣が世の中を悪くするのは、貯蓄、増殖するからである。




平和党http://www.heiwatou.jp




資本主義の終わりはもうすでに言われている

2005年08月22日 12時56分55秒 | Weblog
平和党http://www.heiwatou.jp

別にわが党が「資本主義の限界」を発見したわけではない。前々から言われていることである。
資本主義経済はやがて限界をきたすということは、ケインズ、マルクス、シュンペーターといった名著を残した経済学者がいずれも予見をしていた。

マルクスは資本主義の高度化につれて、利潤率が低下し、資本蓄積が鈍化し、生産性の低下をもたらすと考えた。日本経済は今まさにそうなっている。

シュンペーターは、資本主義の原動力である企業が、新技術により市場を拡大していくと、企業は大組織となり拡大意欲を失い、経済停滞を生み、技術革新がなくなり、大企業化が官僚化していくと考えた。これもまた、日本経済はあてはまる。携帯電話の普及やハイビジョン放送テレビなどの新技術もあるが、どうなるかわからない。これらはいずれも、今までの技術に改良を加えたものであり、未開拓な産業ではない。

ケインズは、資本主義で豊かになると、消費が停滞することで、貯蓄に滞留し、企業の投資活動も冷えるため、政府の景気刺激策が必要だと説いたが、現代日本経済では、政府の景気刺激策すら効果がなくなった。

資本主義経済が立ち行かなくなることは、日本国内でも随所に現れてきている。価格破壊によるデフレ経済もその一つだ。これは経済循環上の不況ではなく、慢性的不況となるであろう。

さらに現代経済が構造を変えてきているのは、人類が科学技術を急速に発展させ、資本主義社会はコンピュータを発明したことによる。IT革命を進めれば、メーカーから直接、消費者が商品を買えるようになるダイレクトマーケティングが発達すれば、いっそうモノの値段は安くなる。新ビジネスの到来といわれるが、実際そうなってみると仲介手数料や流通経路の途中でマージンをとる形式の産業は食えなくなるだろう。

自然を征服したと勘違いした人類は、自然資源に価値をもたない。人間の労働力や資本を貨幣化して、それを価値としてしまったため、資源から商品にいたるまでの加工処理過程で、価格に上乗せするのがこれまでの資本主義経済の基本であった。これが、インターネット流通などによって、上乗せ利潤は消滅、若しくは少なくなるということは、すなわち中間業者や仲介業者というものがなくなるのである。これは資本主義の崩壊の前兆であるとともに、大量の失業者を産む。

さらに、工業製品は海外で生産することによって安価にあがる。発展途上国以外にも旧共産主義諸国が、労働市場を担いはじめるようになってからは、なおのことである。ヨーロッパの場合でも、イタリアやスペインが担っていた安い労働力が、旧共産圏諸国に奪われ、不況に追い込まれている。旧共産圏の自由化と旧植民地国の先進国化が、世界同時デフレの要因の一つであろう。

日本の大手製造業は、東南アジア、中国、インドなどに低賃金労働を委ねている。これが、日本経済の空洞化となっている。

わが国は、資源がないといわれているため、勤勉な国内労働力を基礎として、外国から輸入した資源をもとに製造業を中心に円を強くしてきた。職人技術、匠の技術というものも、日本は優れていたことも起因している。日本は製造業立国であったが、いまや製造業は他のアジア各国に奪われるであろう。そうなれば金融立国を目指すしかないが、日本にその能力はないだろうし、製造業が衰えれば円は弱くなり、円に価値がなくなってしまった場合はいったいどうなってしまうのだろう。

通貨に価値がなくなってしまった場合、食糧とエネルギーという、人間にとって最も基本的に、必要なものを作り出す産業を興していかなくてはならない。

しかし、現在途上国の国々は、資本主義経済に追いつこうとしているので、経済的に非効率な食糧生産をしようとはしなくなるであろう。やがては、第二次産業・第三次産業を中心とした経済立国に移行し、外貨を稼いで、食料は輸入するという方策をとろうとする。生物に不可欠な「水」という資源が豊かなアジア諸国は、当然ながら食料資源が豊富である。

その利点を生かすことなく、アジア諸国が、農業を捨てて貨幣経済中心主義へと傾いていき、食糧生産量が減少し、皆がお金を追い求める世の中になったら、これは日本にも波及し、餓死するだけである。ましてや、日本は食糧生産の条件である水や土が整っていながら、食糧生産には不適であると、勝手に思われてきていたので、工業国化をすすめ、経済優先主義を続けてきたがゆえに、食糧自給率は低下した。

食糧生産をやめることは、農林水産業の問題だけでなく、自然環境問題も引き起こす。生命の尊さという道徳も失われる。

高度に発達した文明で生きていると考えている我々、すなわち自称先進国の人々は、生活するためにお金を稼いでいるという盲信宗教にとりつかれている。「衣食住がないと生きていけない」のが本当であるのに、「お金がないと生きていけない」と勘違いしている現代文明である。水道の蛇口をひねれば、水は出る。水はコンビニでも売っている。空気すらデパートで売っている。カブトムシが死んだら電池を入れれば、生き返ると信じ込んでいる子どももいるらしい。魂を救うはずの宗教団体ですら、お金をお供えすれば救済されると説いている。一政府の印刷した貨幣を神に献上するなど狂気の沙汰である。神が金を要求しているのではなく宗教家が要求しているのに他ならない。神という名目のもとに自己利益を得るのは神に対する恥ずべき冒涜である。

人間は貨幣を発明・利用していたはずが、金融や資本主義システムによって、文化や教育や科学技術、宗教や軍事すら経済の奴隷となっているのである。

紙でできたお金を、命の源のように錯覚するようになってきたのである。「世の中金だ」と言い切ってしまう人まで現れた。この紙幣が紙くずになるということは、日本人には容易に想像がつかないであろう。そんなことはありうるはずがないと思い込んでいる。諸外国では、先進国であっても、貨幣のデフォールト(債務不履行)は幾度となく経験されてきているが、日本人にとってその意識は希薄だ。

今ここに金が何億円と積まれていても、空気がなければ五分もしないうちに、その人は死ぬであろう。酔っ払った勢いで一万円札と千円札を食べた友人がいたが、両方とも同じくらいまずいらしい(聞かなくてもわかるが)。人間は金によって生かされているのではない。太陽や水や空気や土によって生かされているのである。

人間にとって必要な物質資源の最たるものは、食料とエネルギー、さらには医療システムであり、貨幣はその手段に過ぎない。このようなごく簡単なことを人間は忘れ去っているのである。

近未来に必要な、人類の指標は、「自然に生かされる人間」「お互いの生命を大切にする」という共生の思想である。そのためには、近代西洋の生み出した、現代の経済至上主義、拝金主義、物質文明万能という価値観を脇に置き、どうしても必要なものは継続し、新たなる価値観に転換しなければならない。また、転換しなければ、ありとあらゆるネガティブな社会現象によって行き詰るであろう。この根本的価値観を転換しないから、経済以外の問題でも一つ一つの政策的課題がモグラ叩きのように噴出してくるのである。