帰ってきた淡々と昼飯日記

17年にわたる昼食の記録を一度はストップしたものの2024年から再び紹介します‼️

とんかつ定食

2007年06月15日 13時35分11秒 | 御食事処ふの

今日は朝からごく普通に流れた。
穏やかな午前中が終わり、正午の時報。
週末だし、ちょっと弾けるかと思案した。

 

そんな思いを抱いていると、いつもの同行者と目が合い、今日に限ってツカツカと歩み寄ってきた。
「あそこにするか」と意味深に誘うと、「いいですよ」とノッてきた。
どこに行くかも言っていないが、いとも簡単に返事をしてくる。
これぞ阿吽の呼吸(爆

 

もう一人加わり、向かった先は御食事処ふの

 

実は、別の候補が2、3店あり、検討していたのだが、ここの名前を出したとたんに即決。2週間ぶりだ。

 

店の前に到着。
見る限りでは、普通に座れそう。
暖簾をくぐり、店内に入ってみてア~ラびっくり!
何と何と、満席に近い状態ではないか。
カウンターに少し空席があったが、両隣との距離があまりにも近いのでパスした。

 

マジで困った。一度店外に出て一呼吸置いた。
「どうする」「どうなる」今日の昼飯。
「別の店にするか」という意見も出たが、なぜかその次の動きがない。
なぜか?
何のことはない、もうこの段階で、メニューが各自の頭の中に浮かんでいて、それを想像するだけで他の店に変わることができないからだ(大爆
そう、あれだ、アレ。


で、結局店外で5分ほど待っていたら、続々と食べ終えた人たちが出てきた。
「よっし!」と意気込んであらためて暖簾をくぐる。
店内を見回すと、いつもの座敷は満席。
しかし、カウンター席はかなりの余裕なので、迷わずカウンター席に座った。
初カウンターでもある。

 

おばさんが注文を聞きに来た。
待ってましたとばかりに、頼んだのはもちろん



 

とんかつ定食



なのだ。そうなのだ。

 

当然、同行者らもこれを注文。
息の合うことこの上なし。
しかも、大食い同行者が大盛りを頼んだので、勢いにつられて大盛りにしてしまった。

 

その後、しばらく水もおしぼりも出ない状態が続いた。
店内が混み合い、それどころではないらしい。
ま、状況を目の当たりにしていただけに、許した。
当然、料理も出てこない。
順番に作っているので文句はいえない。

 

今日は初カウンターなので、正面が厨房。
親子2人がテキパキと手際よく料理を作る様を、じっくりと観察することができた。
見る限り、基本的には料理を作るのがトーさんで、その仕込みをするのがムスコという棲み分けができているようだ。

 


たとえば、鶏の唐揚定食を作っていたのを見たが、鶏肉に衣を付けるまでをムスコが行い、油で揚げるのがトーさん。
揚がり上がるまでに、ムスコがさらに野菜などを皿に盛りつけ、ご飯とみそ汁をよそって準備を整える。揚がった肉を準備のできた皿にトーさんが盛りつけて完成。
それをカーさんが席まで運ぶ。

 

全く無駄のない、流れるような家族3人による連係プレーだ。
美しい。ビューティフル、ワンダフル(大笑

 

さらに、今日はいろいろな料理が目の前で作られていく過程をしっかり見ることができ、新たな発見もあった。

 


店自慢のオムライスだが、前回食べたときその両サイドの卵の閉じ方の美しさを絶賛したのだが、その秘訣を見た。

 


トーさんがオムライスを作り、皿に乗せるとムスコがそれに濡れぶきんをかぶせ、オムライスの形を整える。そう、整形するのだ。
その際、両端の部分がピンと立つように仕上げる。
「なるほど、そうだったのか」と納得したのは言うまでもない。

 

そして、本題の豚カツだが、人気メニューなので、既にパン粉がたっぷりまぶしてある豚肉が冷蔵庫に大量にストックしてある。
「なんだ、それを揚げるのか」と思って見ていたら、そうではなかった。
肉のサイズを見ながら親子で協議を重ね、結局冷蔵庫から出したストック肉は使わず、新しい肉(パン粉は付いていない)をあらためて冷蔵庫から取り出してきた。
そして、その肉にパン粉をつけて揚げたのだ。
どうやら、最初に出したストック肉はサイズがとんかつ定食合わなかったようで、それにふさわしい肉を使ったみたいだ。
カツ丼かカツライス、カツカレー用なのだろうか。
それにしても、このあたりの細やかさが、人気を維持している秘訣なのかもしれないな。

 

さらに、驚いたのは、衣付け。
フライの場合、素材に小麦粉をまぶし、それをとき卵にくぐらせ、卵(液体)が付いたところにパン粉をまぶすのが一般的。
しかし、ここは素材を直接とき卵にくぐらせ、そこにパン粉を付けていた。
ちなみに、パン粉は生パン粉。これが、カラッと揚がる秘訣なのだろう。

 

とまぁ、そんなことはどーでもよくって、10分ほど待ち、ようやく登場。
大盛りはご飯が大盛りなだけで、肉は普通の一緒のサイズのようだ。
普通の場合、ご飯茶わんに蓋が乗っているのだが、大盛りはその蓋が無い。
茶碗からご飯がはみ出ているので、蓋ができないのだろう。

出されてからは、無駄口をたたくことなく、一心不乱に食べた。食べ続けた。
トンカツは6等分してあり、まず最初にカツの厚さを実感するため、中央より右側の1切れを口に放り込んだ。
特製デミグラスソースが浸った衣、ジューシーな豚肉。
噛めば噛むほど味が出る。
美味いなぁ。
ご飯と味噌汁、そしてトンカツを巧みに回し食べながら、その間に小鉢のタケノコの煮つけを少々食べた。

大盛りご飯なので、さすがに中盤から息切れしてきたが、トンカツだけは味わいながら食べた。
ふぅ~~。満足、満腹。食べ過ぎた。

 

それにしても、隣席の化粧のはっきりクッキリした女性2人連れ。
早口でしゃべるわ、しゃべるわ。それも両方が。
しかも、周辺を全く気にしていないのか、声がでかいのなんのって。
一人がしゃべると、もう一人は聞き手に回るのが普通だと思う。
ところが、この2人、両方が大声でしゃべり倒し。
しかも、話の内容が噛み合ってない。
要するにお互いが、単に言いたいことを大声で言い合っているだけで、会話ではない。途中から、おかしくて吹き出しそうになったほどだ。
その2人のうちの特にド派手なほうに、電話がかかってきたのだが、その着信音がこれまたでかい(笑
店内響き渡るほどだった。


ド派手なブランドの服、バッグ、小物が目立つが、その仕草、会話などを見聞きする限り、品性のかけらもない。
最低、最悪だ。


せっかく美味しいとんかつ定食を食べたのだが、この人たちのおかげで喜びも半減というのは大げさだ(大笑

 

大盛りにしたので、普通より80円アップの880円だった。

 

本日の天気は

梅雨らしい一日。

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なかのひと

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