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上善如水

ホークの観察日記

新型コロナウイルス

2020-02-16 04:43:10 | 介護

中国の武漢市ではじまり、今や日本をはじめ世界各国に感染が広がっている「新型コロナウイルス 」

なかなか終息の気配が感じられませんね。

マスクの需要が一気に高まり、ドラッグストアーなどで品不足になっているとのニュースも見ましたが、職業柄マスクは買い置きしているので幸い巻き込まれずには済んでいます。

職場もマスクの備蓄は十分あるので今の所心配なし。

インフルエンザも怖いこの時期、介護施設でマスクが使えないって結構深刻ですからね。

 

そんな中、職員の新規採用、異動、退職と相変わらず人の出入りが激しくて、仕事の忙しさがハンパない。

退職した人はまだ1年も勤めていないのですが、元の職場に戻るとのことでした。いわゆる出戻り。この業界ではよくあることです。

理由は特に聞いていませんが、多分人間関係なんだろうなぁ、と推測できるほど思い当たることがたくさんあります。

対応も丁寧で利用者さんの評判も良かったのですが、あの上司と同僚ではね・・・

私とは別のフロアなのでそんなに話す機会はなかったのですが、そんな私から見ても辞めて欲しくない人材だったので残念。

ただでさえ人手不足なのにどうして人材を大切にしないかな?

 

今度入った新人さんも、初日にオリエンテーションが少しあっただけで、教育係が特につくわけでもなく、すぐに現場に入り当日出勤している人が教えている感じ。

まったくの介護初心者で、車椅子も初めて触るような人なので、当然移乗もオムツ交換も初めて。

そんな人に利用者さんを使って介護の基本から教えるのって、かなりハラハラします。

しかも新人教育のための計画書やスケジュールもないので、誰がどこまで教えているのか、どこまで任せていい段階なのかまるでわからない。

教える立場の現場の職員もそうだけれど、新人さんも相当とまどっていると思います。

だ・か・ら、人が育たないんだよ! もう!!

 

新型コロナウイルス の件でもそうですが、どう対応するかの計画って大事。

日本政府は感染者の出たクルーズ船の乗客を船内に閉じ込め、上陸許可も隔離も行わず、結局船内で感染者が増える結果になってしまいましたが、アメリカのメディアからは「公衆の衛生に関わる危機について、『こうしてはいけない』と教科書に載る見本だ」と批判されてしまいました。

しかし日本政府の見解は「適切に対応している」

多くの選手や外国人が訪れると予想される東京オリンピックでも、新型コロナウイルスの感染が懸念される中、選手村の村長に就任した川淵三郎氏の発言では、

「ウイルスは湿気や暑さに弱いと聞いていて、日本には、梅雨というウイルスをやっつける最高の季節がある」

・・・神風頼り?

だ・か・ら、具体的にどうするの?

 

何か行事や業務優先で、どっちも人間がないがしろにされている感じがするなぁ。

 

あまり不平不満を言っていてもしょうがないので、自分なりに新人さんには声をかけようとは思っていますけどね。

ちなみに人間の脳は「主語」という認識がないので、誰かのしゃべっている他人についての悪口も、自分が発言した他人に対する批判も、すべて自分自身のこととして受け止めてしまうそうです。つまり普段から不平不満を口にしている人は、自分で自分の脳にストレスを与えていることになるんですよね。逆に「主語」が認識できないということは、他人を褒めた場合も自分自身への褒め言葉として受け止めるということ。マイナスの言葉を聞くよりも、プラスの言葉を聞いたりしゃべったりする方が脳にはいい影響を与えることになるんです。

他人を褒めて自分自身もハッピーになれる。

言葉っていうのはやっぱり大切なんですね。

国会中継見ていたら、そりゃあ気分が悪くなるわけだ(笑)

 

 


第32回介護福祉士国家試験 お疲れ様でした

2020-01-29 09:25:27 | 介護

1月26日(日)に第32回介護福祉士国家試験(筆記)が行われましたね。

受験された方、おつかれ様でした。

今回は全体的に簡単だったという感想が多く、総得点の60%程度を基準に問題の難易度により補正される合格基準点も少し上がりそうですね。

第32回介護福祉士国家試験の受験申込者数は87,599人となっており、昨年の受験者数94,610人を申し込みの段階ですでに7,011人下回ってしまいました。

受験資格に、時間もお金もかかる「実務者研修」が加わった2016年にガクッと受験者数は減ったのですが、それからあまり増えないですね。

これじゃあますます人手不足に拍車がかかりそう・・・

 

今回も受験生を悩ませる予想外の問題、謎問題が出題されました。

 

問題 肉入りカレーを常温で保存し、翌日、加熱調理したときの食中毒の原因菌として、最も注意しなければならないものを1つ選びなさい。

1 ウエルシュ菌

2 カンピロバクター

3 サルモネラ菌

4 腸炎ビブリオ

5 黄色ブドウ球菌

 

「肉入りカレーを常温保存するな!」というツッコミは置いておいて、正解は1のウエルシュ菌。

私は個人的に食品衛生責任者の講習を受けたりしていますが「ウエルシュ菌」て初めて聞いた。

ま、鶏肉メインのカンピロバクターとか卵などでよく食中毒を起こすサルモネラ菌は加熱に弱いし、腸炎ビブリオは魚介系だから違うとして、黄色ブドウ球菌って傷などがあると危険というイメージだけど、耐熱だったかな? 

自分なら1か5で迷いますね。

ウエルシュ菌はカレーやシチューなど大鍋で煮込む料理の鍋底などで繁殖しやすく、100℃の加熱に6時間耐えるんだとか。

でもこれ栄養士ならともかく、介護福祉士の知識として必要?

 

問題 Aちゃん(1歳3か月)は、父親に抱かれて散歩中である。前方から父親の友人がやってきて、父親がにこやかに友人と話をしていると、Aちゃんは父親にしがみつき、父親の顔と父親の友人の顔を交互に見ている。しばらくすると、Aちゃんは緊張が解けた様子で、友人が立ち去るときには少し笑顔を見せた。

 Aちゃんの様子を説明する用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 3か月微笑

2 社会的参照

3 クーイング

4 自己中心性

5 二項関係

 

これが午後の試験の1問目でした。

介護福祉士の試験問題で幼児問題って定番なんですが全然わからない。必要だとも思えない(笑)

新生児微笑と呼ばれる生理的な微笑はありますよね。感情の伴わない微笑。3か月微笑というのはそれとは違い、人の顔を見て笑うもので社会的微笑なんて呼ばれます。その後母親と他の人を区別したりできるようになっていきますが、Aちゃんは1歳3か月なのでもうその時期ではありませんね。

社会的参照というのは他者(この場合は父親)の表情などから対象(この場合は父親の友人)との関係性を判断し自分の行動を調整することです。簡単にいうと父親の味方は自分の味方、みたいな感じですね。生後1年目の後半くらいからこうした他者、対象者、自分といった三項関係が成立し、コミュニケーションが可能になると考えられています。ですから正解はこの2社会的参照になります。

三項関係が成立していますから5の二項関係は自動的に不正解。

3のクーイングというのは赤ちゃんが「アー」とか「ウー」とか声を出すことがあります。あれですね。

4の自己中心性は読んで字のごとく、自分自身の視点でしか物が判断できない子供時代特有の思考で、客観性を持たないため自分の左右はわかっても他人にとっての左右が理解できなかったり、自分を客観的に見れないので行動を反省したりできない時期だといわれています。

これ今回の試験で一番難問だったんじゃないの?

 

問題 更衣のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。

2 認知症(dementia)のある利用者に、ボタンエイドの使用を勧める。

3 下肢の筋力低下のある利用者に、立位で更衣をするように勧める。

4 視覚障害のある利用者に、ソックスエイドの使用を勧める。

5 片麻痺のある利用者に、袖ぐりの小さい上衣を勧める。

 

ボタンエイドとかソックスエイドって何?

調べると服を着る際に糸通しのようにボタンをボタン穴に通す自助具があるみたいですね。それがボタンエイド。

ソックスエイドも雪の上をすべるソリみたいなものの外側に靴下をはかせ、ソリの上に足を乗せてソリを引っ張ることで、靴下が楽にはけるという自助具。

ちなみに「エイド」という意味は「手助けする」という意味があるんだとか。

そういえば聞き覚えがある。

正解は1です。

これはエイドの意味がわからなくても、設問を落ち着いて読めば答えがわかる問題です。

 

あと訪問介護先で賞味期限が2日前に切れた缶詰を見つけた場合とか、居宅介護先で2週間分の内服されていない薬をみつけたが「みんなが私の悪口を言って、電波を飛ばして監視している」と言われた時の言葉かけの事例とか、なかなか興味深い問題もありました。ICF(国際生活機能分類)が主流となっている今の介護現場で働いている人にとっては、一昔前の考え方であるICIDH(国際障害分類)に関する問題なんかは苦労したんじゃないかな?

 

結果発表は3月25日です。

皆さん合格しているといいですね〜

 


流行性感冒の季節

2020-01-13 09:32:20 | 介護

インフルエンザ罹患者が出てしまいました。

幸い私はまだかかっていませんが、昨年末からインフルエンザ警報も出ていて警戒はしていたんですけどね〜

外部との接触を完全に断つわけにもいかないので、これはもう仕方がないです。

これ以上の感染を防ぐためには行動も制限せざるを得ません。

しかし認知症で徘徊のある方に「インフルエンザだから・・」なんて説明が通用するはずもなく、そうかといって四六時中見守りの目が確保できる体制でもないため、ドアを開けて他のフロアに侵入している人を見つけてはその都度連れ戻すという、追いかけっこのような状態に。

インフルエンザで寝ていて欲しい人も「ひとりは寂しいから」と勝手に起き出し、いつの間にかテーブルで話をしているなんてこともあります。

何とかベッドに連れて行っても数分後には自分がインフルエンザだということも忘れてしまうので、また起き出してくる。

 

うぉ、無限ループ!?

 

さらに職員にも感染してしまったので、ますます人手不足に拍車が。

こんな時くらい、事務所の人たち、せめて看護師くらい手伝いに来てくれても・・・と思いますがひとりも来ません!

ま、感染が拡大しかねないからというのもありますけどね。

 

もちろん換気をして手すりなども消毒(これは以前からしています)、手洗いもこまめにしていますが、食事介助はしなくちゃいけないし、口に食べ物を運ぶ途中でも向こうは正面向いたまま咳をするからツバキが顔を直撃するし、狭いフロアで一日中一緒にいなきゃいけないから防ぎようがない・・・

それに介護職って寝不足になりがちだし、充分な休息も取れていないし・・・

予防注射の効果にかけるしかありません!!

(罹患した人たちも予防接種は受けていたんですけどね)

 

介護職が全滅しないことを祈るばかりです。

 

 

 

 


謹賀新年 2020

2020-01-05 05:41:40 | 介護

明けましておめでとうございます。

大晦日が夜勤だったので元日は夜勤明け。夕方まで眠って次の日の2日はもう早番出勤という、鬼のようなシフトで4日まで連続勤務でした。

よ、ようやく1日(24時間)休める・・・

 

うちの職場はあまりレクをしないので、1月2日は書き初めをしようと個人的に提案してみたのですが、若い職員さんから「1月2日って書き初めをするんですか? へえ〜」と言われてしまい思わぬところでジェネレーションギャップ。

いやいや、小学生の時に宿題でやらなかった?  今は違うのかな?

利用者さんは利用者さんで、目が悪かったり、手先が不自由だったり、うまくできないからと参加者は極少数。

書道人気ないなぁ〜

まぁ、会話はそこそこ盛り上がって、それをきっかけに昔話に花が咲いていたので、それはそれでやって良かったです。

そのうち「昔話に花が咲く」なんて表現も通じなくなるのかな? 

紅白もチラッとは見ましたが、最近の歌はよく知らないし、誰これ? って歌手も多くて、私はまだ利用者さんの話の方が理解できる(笑)

この仕事に就いて、昭和歌謡や演歌にも詳しくなりました。

 

今日1日、久しぶりに友達と会ったり、食事したり、ようやくお正月らしく過ごせそう。

明日はまた早番なのでお酒飲んだりはできませんが(もともと飲む習慣もないですが)、リフレッシュしてきます。

でも本音をいうと、連休が欲しいなぁ〜

 

 

 

 


ケアマネ試験合格おめでとうございます

2019-12-07 18:54:25 | 介護

2019年第22回介護支援専門員実務研修受講試験の合格者が先日発表されましたね。

いわゆるケアマネ試験。

今年は台風19号の影響で1都12県で試験が延期になるというハプニングもありました。

受験者数は試験を実施した34道府県で前回より1218人少ない3万378人。

そのうち合格者は5644人で、3116人だった前回より2528人増え、合格率は18.6%(速報値)。

前回は過去最低の10.1%だったので前回に比べたら合格率は上がっていますが、延期になった首都圏の合格者を合わせたとしても、おそらく合格率は20%前後という相変わらず狭き門です。ちなみに再試験は来年3月8日が予定されています。

 

とりあえず、合格した皆さま、おめでとうございます。

 

しかし合格してもまだケアマネではありません。これから「介護支援専門員実務研修」をまたお金を払って受けなければなりません。

それが修了しても「介護支援専門員資格登録簿への登録申請」「介護支援専門員証の交付申請」が待っています。

これにももちろん手数料や写真などが必要になります。

介護支援専門員証が交付されて初めてケアマネを名乗ることができるわけです。

この課金システム、けっこうえぐいです。

どれだけ安月給の介護員からお金を搾り取るの? って感じです。

 

消費税を10%に上げて社会福祉の財源にしますとかいっておいて、75歳以上の後期高齢者の医療機関での窓口負担を現行の原則1割から2割へ引き上げる案が出ていたり、「後期高齢者医療制度」の年間保険料も来年度から上限が2万円引き上げるという案が出ていたりと、社会福祉の負担はますます増えるばかり。少子化もますます進み、なかなか出口が見えませんね。

 

私は今年も大晦日と元日は夜勤になったので施設で迎えることになりました。

初日の出を見るヒマはなさそうですが、無事に新年を迎えられたらそれでいいや。

どうか事故や急変が起きませんように。