山の頂から

やさしい風

モモがいた日々

2012-05-01 23:44:49 | Weblog
  モモが死んだ。
15年と3ケ月、我が家に存在した愛犬モモが今朝死んだ。
こんな日は来て欲しくなかった・・・

 15年前みぞれの降る中、2匹の仔犬が庭先をうろついていた。
腹を空かせている様子をみかねた夫が飼い猫の餌をやると、
2匹は忽ちに平らげた。小柄な1匹ともう片方は少し体格が良かった。
満腹し身体を寄せ合って眠る仔犬が憐れであった。
柴犬と甲斐犬が混ざったメス。生後2ケ月位だった様に思う。
翌日から里親探しが始まったが、中々引き取り手はいなかった。
10日ほど経った或る日、
甲斐犬を飼っている方が小柄な1匹を貰ってくれた。
そうして残ったのがモモだった。
飼い犬登録や予防接種を済ませ我が家の一員となったモモ。
さほど賢くはなかったけれど皆に愛された。

 日がな少し高台の物干し場の木陰に陣取り、
山行く人々を睥睨しつつ日中を過ごし、
夜ともなれば物置の一角の犬小屋に寝起きした。
散歩が何より好きだった。
朝は私。神社の周りを写真を撮りながら楽しんだ。
夕方の散歩は夫と晃石山まで約1時間。
時には山中に放たれ飛ぶように駆けずり回った時期もあった。
何故か自転車を嫌い、カウベルを付けた人を吠えたてた。
夏にヤマカガシと闘ったこともあったっけ。
なんちゃって甲斐犬ながら猟犬の血は騒いだのだ。
寂しがりやで食いしん坊。
叱ればショゲルし、褒めれば図にのってドヤ顔を見せた。
思い出は尽きることなく走馬灯のように脳裏を駆け巡る。

 あぁ、この喪失感と悲しみ。心が苦しく痛い。
ペットとはいえ、家族の一員だったモモ、モモ、モモ、モモよ。
家族にくれた癒しと慰めと優しさをありがとう。
モモがいた日々を忘れない。
ありがとう~~モモ。 そして、さようなら・・・

最新の画像もっと見る

コメントを投稿