山の頂から

やさしい風

知・仁・勇

2009-07-19 23:32:26 | Weblog
  孫子は諸将の質として、≪知・仁・勇・信・厳≫を拳げているが、
その発想の根源は、すべて打算にあるとものの本に書いてある。
孫子に見られる打算の論理は、
行動を起こす前に、その行動の結果がどうなるかについて利害得失を検討し、
有利な結論が得られれば、その結論を実現するため、
更に万全の準備体勢を整えて行動に移ることであるという。

 これって、選挙における闘いの基本でもあるな。
また、孔子も倫理的自己完成を実現するために必要な資質として、
同じように、≪知・仁・勇≫を挙げているとか。
そして孔子の言うそれとは、【知者不惑、仁者不憂、勇者不懼】
つまり、知者は惑わず、仁者は憂(うれ)えず、勇者は懼(おそ)れず。
今の日本のリーダーに是非とも必要な資質であろう。

 知り合いの歯科医がみえた。
コンビニより多い歯科の医療界は、今、大変なことになっていると嘆く。
そして、この政治の混乱を収拾する為にも、
「一度、民主党に政権を取らせると良い」と言う。
本当にそう思うのかと問うと、医療界の大方はそう思っているのだそうだ。
私が否定すると、「アンタは10年遅れている!」と強い口調で言った。

 【一言・人を誤る】と言う言葉を思い出した。
「一言・事を破る。一言・人を誤る」で、
ついうっかり言った言葉や、ちょっとした行為がその人の人間を決定する。
と云うような意味だそうだが、背筋の伸びる思いだ。

 夕方、【http://jif.blog65.fc2.com/】を閲覧して、
やっぱり、これは頂けないと強く感じた。
 
    【日本人】

  なぜナショナリズムというものがいけないかと申しますと、
  これは自分の国民だけをむやみに主張して、他を排斥する。
  つまり排他的民族主義になる。

  そういうものをショウヴィニズムと申します。 これがいけない。

  しかしナショナリティ(国民性)というものは大事である。
  これなくして世界性、国際性、宇宙性というものは何も出てこない。

  やはり日本人は日本の個性、特殊性というものがあって、
  どこまでも日本人は日本人でなければならぬ。
  それでなくて世界市民になれるわけがない。

             『安岡正篤 一日一言』より




腹も身の内

2009-07-19 07:39:20 | Weblog
 ひと月ほど前、姪がハワイで結婚式を挙げた。
式には新郎新婦の家族のみが参列。
荘厳な教会でのそれは非常に感動的だあったと妹から聞いた。
家族全員が感動の涙を流したという。

 昨日、ほんの身内だけで披露の会食に招かれた。
次から次へと出される料理の美味しいこと!全てを残さず頂いた。
男性諸氏は飲む為か料理が進まない。
で、もったいないから食べてと勧められる。
え~っ、そんな・・・と言いつつ、なれば酢のものを・・・
あらら・・そんなには頂けません!と言いつつ、ソテーが美味しいから少し・・・

 なんと、勧められるままに平らげた。
普段、大食いの≪■〇≧曽根≫を貶している自分をすっかり忘れて・・・
ああ~、これを残したらもったいない!!と言い訳しつつ頂いた。
それがいけなかった。夕食どころか、お茶の一滴も入らない。

 腹も身の内と辞書で引いたら、【腹もからだの一部であるから、大切にして、
暴飲暴食は慎むべきであるということ。】と書いてある。
真に以て、その通り!! 食いしん坊が仇となった。

 体力と胃腸には自信のあった私めだが、
矢張り何時までも、そうは問屋が卸さない。反省しきりの宵であった。
人間、足るを知らないとアップアップするものだ。
だが、お金は幾らあってもいいもんだとの知人の言葉が妙に引っ掛かる。
そうでもあるし、いや、そうでもない!と自問自答の今日が始まる。