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EU:ギリシャ支援打ち切りへ 延長認めず

2015年06月28日 11時36分48秒 | Weblog

EU:ギリシャ支援打ち切りへ 延長認めず

毎日新聞 2015年06月28日 

【ロンドン坂井隆之】

欧州連合(EU)は27日、ユーロ圏財務相会合を開き、ギリシャ向けの金融支援を議論した。

ギリシャのチプラス首相は同日未明、

EUなど債権者側が支援の条件として提示した財政再建案の賛否を問う国民投票を7月5日に実施すると表明したが、

財務相会合は6月30日に迎えるギリシャ向け金融支援の期限を延長せず、

終了することで一致した。

ギリシャ政府は資金繰りが確保できない場合は月末にも借金返済ができない債務不履行(デフォルト)に陥る恐れもあり、

5カ月に及んだ支援交渉は重大な局面を迎えた。

 
記者会見した財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は「ギリシャ政府は我々の提案を拒絶した。
 
残念だが30日で支援は期限切れとなる」と述べた。
 
一方、ギリシャの国民投票で緊縮策受け入れを認めた場合に支援交渉を再開するかの問いには、
 
「現時点で答えるのは難しい」と述べるにとどめた。
 
財務相会合はギリシャを除く18カ国で協議を継続し、
 
ギリシャの金融市場の混乱が欧州市場や世界市場に波及しないため、危機対応策を話し合うことも明らかにした。

チプラス首相は27日未明のテレビ演説で、

年金支給額のカットなどの緊縮策を含む債権者側の提案を拒否する意向を表明。

民意を問う国民投票を実施するため、30日の支援期限を当面の間は延長することをEU側に求めていた。

このまま30日にEUの支援が終了した場合、欧州中央銀行(ECB)と国際通貨基金(IMF)の対応が焦点となる。

ギリシャの銀行からは大規模な預金流出が続いており、ECBの緊急流動性支援によって資金繰りを維持している。

ECBも支援を打ち切った場合にはギリシャの銀行は破綻危機を迎え、窓口閉鎖などの措置を取らざるを得なくなる。

また、IMFへの16億ユーロ(約2200億円)の返済期限が6月30日に控えており、

ギリシャが返済できない場合にはデフォルトに陥る恐れがある。

最終的にはIMFが判断するが、

ラガルドIMF専務理事は財務相会合出席前、

記者団に対し「我々は作業を続ける」と述べるにとどめた。

また、ECBの支援で当面の資金繰りをしのいでも、7〜8月にはECBへの計67億ユーロの大型国債償還が控える。

国民投票でギリシャの有権者が緊縮策を受け入れ、

再びEUとの交渉のテーブルに戻らない限りは、早晩デフォルトの危機を迎える。

ギリシャのバルファキス財務相は27日、ロ

イター通信に対し、ECBによる資金支援や、

IMFの「柔軟な対応」を求める考えを示した。

ギリシャ政府は同日夜、ECBのドラギ総裁と会談を持つ予定だ。

 



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