この期に及んで失速中国経済にすがる朴政権の不思議
三橋貴明氏
2015.09.24
この状況で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権が「頼った」のが中国なのであるから、笑うしかない。
韓国の経済低迷の主因の一つは、間違いなく中国の経済失速なのである。
すでに中国は株式バブルが崩壊し、自動車をはじめとして各種の産業が極端な供給過剰に悩んでいる。
もともと、
対中輸出への依存度が高すぎたといわれればそれまでだが、
この期に及んで朴大統領は9月3日の抗日戦争勝利70年式典の軍事パレードに出席したわけだから、
「さすがは属国」という感想を覚えてしまった。
米国は韓国に対し、朴大統領が軍事パレードに臨席しないように再三、警告をしたが、
それを振り切る形で臨席した。
結局のところ、韓国は国家として「中国の属国への道」を選択したことになる。
中国人民銀行(中央銀行)は先日、人民元を切り下げたが、
これ自体は中国の輸出増にほとんど貢献しないだろう。
とはいえ、韓国の輸出競争力が下がることは疑いない。
中国は韓国の経済成長率を引き下げる政策を次々に打ってくるにも関わらず、
大統領は媚(こ)びを売り続ける。
属国というのは、こういうものなのだなあと、つくづく感心した次第である。
■三橋貴明(みつはし・たかあき)
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