北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和五年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2023.06.17-2023.06.18)

2023-06-16 20:11:15 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 秋田駐屯地はお寿司が駐屯地内の委託売店で食べる事が出来るという話を聞きました。

 今週末の自衛隊関連行事は明日、第21普通科連隊が駐屯している秋田駐屯地創設記念行事が予定されています。秋田駐屯地は1952年、警察予備隊は保安隊になる直前に創設された駐屯地で、実はその歴史は自衛隊の歴史よりも長い、という意外な歴史を秘めています。駐屯している第21普通科連隊は第9師団隷下部隊、このほか第357施設中隊が駐屯する。

 第9師団は師団改編を前にした従来編成であり、まだ第9戦車大隊と第9特科連隊が残っているため、普通科連隊の駐屯地祭ですが、記念行事と訓練展示には74式戦車やFH-70榴弾砲による空包射撃などが期待できます。また第357施設中隊は第11施設群の隷下部隊ですが、観閲行進に普通科部隊とは異なる施設車両を参加させてくれるでしょう。

 第21普通科連隊、師団普通科連隊であり、本部管理中隊と4個の普通科中隊及び重迫撃砲中隊を隷下に持つ。軽装甲機動車や高機動車、120mmRT重迫撃砲に81mm迫撃砲と87式対戦車誘導弾などを装備しています。近接戦闘の訓練展示を期待したいところですが、場合によっては展示は災害派遣展示などに転換されることもあるやもしれません。

 これは岐阜県岐阜市で発生した第35普通科連隊教育隊の自衛官候補生用銃乱射事件を受け、もしかすると89式小銃による空包射撃などの展示に影響があるかもしれない、ということです。ただ、東北方面隊と中部方面隊ではかなり距離があります、例えば第8師団の師団長UH-60JA墜落遭難事案が発生した翌週、ヘリボーン展示を行った例がある。

 記念行事ということで、特にCOVID-19新型コロナウィルス感染症によりこの数年間、2020年2021年2022年と行事が中止されていた期間が長かったために、久々の駐屯地祭、という展示も多いことですから、今回の岐阜事件、というべき自衛官候補生小銃乱射事件が全般的にどのような自衛隊広報への影響が及びどの期間続くのかは冷静に見守りたい。

 自衛隊関連行事、梅雨の時節という事で全般的に少なめとなっています。そして今年度はまだ北部方面隊など一部の方面隊で例年ほど行事再開に踏み切っていない慎重な部隊が残ります。また海上自衛隊の艦艇広報も、全般的にCOVID-19新型コロナウィルス感染症拡大前ほどには再開されていない、という概況があり、基地公開も慎重という状況だ。

 海上自衛隊は呉基地の艦艇広報が事前予約による、つまり当日一般公開ではなく週末に見学をWebにより申請し了承を受けて初めて桟橋に入ることができる、というかたちになっています。舞鶴基地も昔は土曜日と日曜日に一般開放され、護衛艦などを岸壁から見学できたのですが、いまは一か月に一回だけ、という限られた公開日で維持されている。

 軍港めぐり遊覧船、こちらは民間が運行しているもので、舞鶴や呉と横須賀などで運行されています。有料ではあるのですが、意外に護衛艦などに近づいて撮影する事ができまして、そしてなにより岸壁や桟橋からではなく、護衛艦は水上戦闘艦艇、水上といいますか海上から撮影できる、という構図は迫力があります、こちらなどお勧めできるものです。

 軍港めぐり遊覧船はWeb予約が可能ですが当日券も一定数のこされているとのこと。もがみ型護衛艦量産が本格化しており、F-35B戦闘機運用能力整備へ護衛艦かが改修工事も順調に進む、そして艦艇塗装のロービジ化など海上自衛隊はまさに転換期にありますので、こうしたかわりゆく実情を今のうちにみておく、というのもよいのかもしれません。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・6月17日:秋田駐屯地創設71周年記念行事

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-今出川でタイ香辛料の香りは鞍馬さんの総監部グルメ日誌

2023-06-16 06:45:16 | グルメ
鞍馬さんの総監部グルメ日誌
 鞍馬さんの総監部グルメ日誌を朝から掲載しますが本日は鞍馬さんの特別な日ですのでこうした話題をお伝えしたい。

 京都御所のとなりのタイ料理店、こういえばもうイーサンという名前は誰でも思い浮かぶと思うほど、いまや京都のタイ料理店では老舗となっています。タイ料理、日本の料理体系とは一線を画した香辛料の扱いに習熟した美味しさと味覚との出会いが、ある。

 香辛料は、私以外は単に辛すぎるという感想が返ってきたのですが、辛い、けれども単に刺激のある山葵のような暴力でも唐辛子のような一方通行の刺激でもない、考えれば一九九〇年代のタイ料理店で思い浮かぶところが少ないのですが、ここがその出会い。

 御所の隣に、あるじゃないか。これがこのお店の、まあ、定期的に頂いているあじわいとなっています。ランチタイムのバイキングは有名になっていますが、わたしは、前菜にソムタムを頂きトムヤンクンで気分を高揚させたあと主菜はヌアヤーン、という流れ。

 ソムタム。イスラエルの個性的な自走砲ばかり開発する火砲メーカーではありません、あれはソルタムだ。青パパイヤを叩いて叩いて歯ごたえが出るほどに繊維以外を叩き潰した独特の食感に、カニとエビと果汁を荷重で潰した甘酸っぱいが辛いソースで和えた。

 青パパイヤといってもそれそのものには甘みがあるわけではなく、歯ごたえが肝心、これを例えると、なんて聞かれることがあるのですが、日本食ではほかに比較するものがない、いれこれ大根のみずみずしさを持った牛蒡のようなレタス、というところでしょうか。

 メコンを。大学の比較文化論を教える教授の先生に、いやあれひどいもんだよねえ、と言われた覚えがある飲み物で、確かに、これはウィスキーよりもエチルアルコールにカラメルを足したような、なんて昔は思っていたのですが、いまではこのアクの強さが必要だ。

 ウィスキーを注文するとイーサンでは海老煎餅が肴で取り合わせてくれまして、そうだよタイといえばエビなんだ、怪盗ブラックタイガーとか居たしなあ、と思いつつ、うっと来る、ぐっと来るんじゃないんだ、メコンのロックを流し込み、熱いものが喉を過ぎる。

 トムヤンクンは、エビのスープ。いや残念なことに昔はここ、フクロタケを使った本格的なタイ料理のトムヤンクンをのませてくれたのだけれど、最近は円安の影響か物価高の影響か、フクロダケを使わないシメジその他で誤魔化している、これはちょっと、なあ。

 シン・トムヤンクン、みたいなかたちで多少値段が上がってもいいから、値段据え置きトムヤンクンとは別に二割くらいなら値段が違っていいですよ、二割五分でも、三割はどうしようかな、昔の味をそのままにして、そういうのをメニューに加えてもらいたい。

 エビの、スープ。トムヤンクンはそういう説明で為されるのだけれど、これ、やはりタイ料理の特色、酸っぱいのです。日本料理では御酢はありますし発酵食品は酸味のあるものがあり、また果実もカボスを絞れば酸味は来るが、そんな小手先の酸味ではないのだ。

 ヌアヤーンは、水牛のステーキ、で肉料理です。これも昔はもう少しステーキステーキしていたのが、今では中華料理風になっているのがちょっと寂しい、けれどもタイ料理でメインディッシュを、と考えるとなぜかこれを思い浮かべるようになってしまい今に至る。

 ビーフなのだけれども水牛なので多少は硬いのです、けれども細かく切られていますしこれが牛肉本来の味わいなのだろうなあ、と雰囲気で頂いている。それをメコンの流れで流してゆく、京都の街角でタイ料理の香辛料が香り立つ、そんな日常も、あるのです。

 わたしがタイ料理を知ったのは子供の頃、といってもお寺巡りでバンコックまで足を延ばしたのではなく、長野県のスキーリゾートへ家族旅行の際にレストランを和食かタイ料理か選べまして、知らない味覚ということで試してみたのは出会いだったのですが、京都にもこんな一時が過ごせるのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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