北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【日曜特集】小牧基地オープンベース2019【6】C-130HとKC-767続々着陸と次の展示(2019-11-09)

2023-06-18 20:00:19 | 航空自衛隊 装備名鑑
■大型機の飛行展示
 小牧基地オープンベース2019大型機の飛行展示が続きます。

 KC-767空中給油輸送機のタッチアンドゴー、迫力があります。そして名古屋空港を舞台に離陸してゆく様子、いまはかつての国際線が有りました名古屋空港も県営名古屋空港となり、かつてボーイング747さえ発着した滑走路は民間機では小型旅客機ばかりになる。

 伊吹山を背景に離陸するKC-767,この伊吹山は愛知県や岐阜県から眺めますと、堂々たる山容が美しく、かつて海軍が巡洋戦艦の艦名に冠した事を思い出させる美しさですが、琵琶湖の滋賀県側から見ますと山頂まで採土により汚され、無残な姿をしめしています。

 タッチアンドゴーを続ける次のKC-767空中給油輸送機、KC-767空中給油輸送機は編隊飛行とともにこうして展示を繰り返すのですけれども、こればかりは名古屋空港が国際線の運航されていた時代でもタッチアンドゴーなんてものはみられなかったでしょう、ねえ。

 県営名古屋空港、フジドリームエアのエンブラエルリージョナルジェットがターミナルに佇んでいる、そしてもう一つ奥に見える三菱重工小牧南工場は三菱MRJ,国産旅客機を開発しようと頑張り、アメリカでの連邦航空局型式証明が採れず中止された夢の跡が残る。

 MRJは、もう少しエンブラエルを見習った政府支援というものが必要だったように思います、エンブラエルは今でこそブラジル製旅客機というものを高品質な世界水準の航空機として知らしめた印象がありますが、その草創期の小型飛行機は酷いものばかりでした。

 KC-767空中給油輸送機とともに印すのはちょっとお門違いでしょうが、エンブラエルは国策企業として使える航空機が開発できるようになるまで、ブラジル政府は黙って購入し続け、独立した企業となって育つまで産業保護を続けてきました、長期的視点に基づき。

 日本の場合は、産業保護として、例えばMRJを航空自衛隊の飛行点検機や海上保安庁の海洋監視航空機に水産庁や国土交通省などに、これだけで15機程度の需要になりますから、買い揃えさせるべきだった、海上自衛隊の人員輸送機、航空自衛隊にも必要な機種です。

 公正さを形而的に追求するという今の制度では少々不可能ではないか、こう問われますと実のところその通りで、情報要求を出して特定の航空機を導入する意図の上で入札方式だけ公正を目指すならば、川崎重工UH-Xのように失敗し企業側に逮捕者がでるだけです。

 多用途人員輸送機として、P-1やC-2のような開発方式を用いれば、それは実現できたのかもしれない、その人員輸送機は旅客機に転用可能という機種としておけば、旅客機に転用できたのかもしれない、それは例えば川崎C-2輸送機が民間型で提案されたように、ね。

 伊吹山とC-130H輸送機、この構図を大事にしたい。そして滋賀県側の山頂まで削られ、山肌が無残な擦り傷の流血しているような様子を曝している景観に対して、情景というものを、美しい山だ、と思わせるような岐阜県愛知県側からの様子と比較してしまうのだ。

 滋賀県、伊吹山は滋賀県の山ということですが、あの削られ方はなあ、いっそ物凄い主柱豪雨や山岳崩壊を引き起して、人工の削られた様子を覆い隠してくれればよかったのに、ともおもう。しかし、岐阜県も赤坂山という美しい山を採土で真っ二つにしています。

 開発一つとって土は必要なのだ、といわれるかもしれませんが、あの自由の国アメリカでさえ土砂採取はかなり規制されている、コンクリートショックともいわれていますが。行き過ぎた環境負荷、というようなものを情景から感じるのは、とても悲しい事とおもう。

 KC-767空中給油輸送機が再度着陸経路にはいってきました、今度こそ着陸するようです。正面から見る角度というものも普段なかなか見ないものです、そしてC-130H輸送機の並びと共に着陸してくる様子、というのもまたなかなか見ない角度ではあるのですけれども。

 二機のKC-767空中給油輸送機が並んでこちらへ着陸してくる、そうぐうっと一周してきたのですね。旋回する空域は名古屋市内まではいっているのでしょうか、一方、気流が悪い日には滑走路を逆方向に、小牧城の方角から着陸する事もあり、お城が背景にはいる。

 C-130H輸送機の着陸、小牧山の方から小牧城を背景に着陸した、というわけではまったくなく、先に着陸したC-130H輸送機が滑走路から誘導路に入り、そのままゆっくりと海上の目の前にきただけなのですが、空港とC-130H輸送機の構図、小牧基地らしい情景だ。

 名駅摩天楼、こう呼ばれる名古屋空港から見える名古屋駅前高層ビル群の近代的な情景とともにKC-767空中給油輸送機が、今度こそおりてくる、しっかしろ減速していますのでもうタッチアンドゴーを行う事はない、着陸している。空港ビルとともに構図に収めた。

 空港ビル、この瞬間はレンズをどうするか迷てしまうのですよね、飛行展示の様に望遠レンズを執りつけたままでは巨大なKC-767空中給油輸送機はフレームに入りませんが、広角レンズではちょっと迫力がない、どうするか少しだけ考えて構図は望遠レンズのまま。

 UH-60J救難ヘリコプターが轟音と共に離陸してゆく、轟音という様な日々あせ方ではなく力強いエンジン音でそれ程響き渡る音ではないのですが、この瞬間を撮影するときに注意したいのは救難飛行展示がいよいよ始まる、という緊張感ですUH-60Jだけではない。

 救難飛行展示、緊張するのはこのUH-60J救難ヘリコプターの離陸とともにもう一機並行して滑走路で離陸滑走中なのです、U-125救難機が。理論上重なるはずだ、離陸の様子は迫力がある、さあ、とレンズに手を据えてカメラを構える最中にちからがこもってゆく。

 U-125救難機とUH-60J救難ヘリコプター、重なった。いや重なっているのだけれども、ちょっと予想外の重なり方だったなあ。そしてここ小牧基地には救難教育隊が展開していまして、全国航空祭の救難飛行展示の模範というべき飛行展示がいよいよはじまります。

 OH-6D観測ヘリコプター、こちらは展示飛行をしているのではなく、滑走路に進出して帰投の準備をしているのですが、KC-767空中給油輸送機とC-130H輸送機がタッチアンドゴーを実施しているうちは離陸できなかった、というところでいよいよ離陸しようとして。

 航空館BOONのあたりからOH-6D観測ヘリコプターと重なる、平日はこの当たりから撮影している、COVID-19の時代には空港ターミナルビル展望台よりも、こちらのほうが換え通しが良く駐車場もあるので、かなりの回数、毎月の様に撮影していた場所なのです。

 いいなこの構図、KC-767空中給油輸送機とC-130H輸送機の重なりの瞬間と共に伊吹山、ではないけれども雄大な、そこまででもないか、しかし自然の風景がしっかりと入っています。KC-767空中給油輸送機だけでもC-130H輸送機だけでもない、そうこのかさなり。

 NAGOYA,県営名古屋空港のターミナルビルとC-130H輸送機に、それから観衆までは行ってくれますと、なにか邦人救出任務、いやそんな緊張はありませんので、これこそ航空祭だ、という構図で仕上がってくれています、そして思う、この飛行展示は終了した、次が始まる、とね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】京阪特急8000系電車,バリアフリー時代のダブルデッカー車とハイデッカー展望車を考える

2023-06-18 18:22:20 | コラム
■八〇〇〇系特急電車
 京阪電車はカラフルで見た目で選ぶ的な移動手段と云えるのかもしれないのです。

 京阪8000系電車、その中間者はダブルデッカー車、二階建ての車両が組み込まれています。そして近年は、バリアフリーの重視、というよりもバリアフリーからの逸脱を許さない風潮から、ダブルデッカー車の新型車両があまり新造されていないようにもおもうのだ。

 ダブルデッカー車、冷静に考えれば首都圏の普通列車グリーン車は定数確保の為にだぶるっかー構造を採用しているので、これをバリアフリー仕様に切替えようという、つまり座席定数を敢えて少なくする発想はないようなのが、救いというべきなのでしょうか、ね。

 京阪13000系、3000系電車の頭に1を付け加えたような形状、と勝手に理解しているのですが、バリアフリーというものは機会均等を確保するための手段と理解していた、いや2000年代初めまではそう理解されていたようなのですが、ハイデッカー淘汰がはじまると。

 ダブルデッカー車とともに窮屈な思いをしているのが段差で眺望を確保しているハイデッカー車で、これこそいよいよ新造されていないような気がします、要するにダブルデッカー車は着席定員確保という言い分があるが、ハイデッカーにはそれが無い、という構図か。

 京阪2400系、京阪電鉄は車両を大切に使うのでまだ2000系統の車両が生き残っている、もっとも5扉車の5000系は、まあ、あれなんですけれども、すると8000系は今しばらく生き残る事は確かなのでしょう、けれどもその次の後継車両はどんな車両となるのか。

 バリアフリーは大事だと思う、けれども機会均等が結果均等主義を目指してしまった制度というものが日本の悪い所で、ハイデッカー車でバリアフリー席を確保、というような認識で車両設計が行われればいいのだけれども、どう展開するのか、設計哲学を、思うのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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北朝鮮六.一五ミサイル発射-発射ミサイルは二発で不規則軌道,極超音速滑空兵器開発か

2023-06-18 07:00:19 | 防衛・安全保障
■臨時情報-ミサイル防衛
 水曜日の夜を騒がせたミサイル発射についての詳報です。

 北朝鮮が6月15日に発射した弾道ミサイルについて、詳細情報を更新します。15日夜に発射された弾道ミサイルは少なくとも2発であり、一発目は日本時間1924時、二発目は日本時間1936時、朝鮮半島西岸から発射され朝鮮半島を横断し日本海上のわが国EEZ排他的経済水域内へ着弾したとのこと。ともに飛行時間は11分程度とみられています。

 ミサイル着弾地点は石川県輪島市の舳倉島の北北西250km沖合で、この海域はエチゼンガニなどの操業期間であるために複数の漁船が操業している海域ですが幸いミサイルや破片などによる被害はありませんでした。なお防衛省によれば北朝鮮弾道ミサイルがわが国EEZ内に着弾するのは本年2月18日の弾道ミサイル演習以来とのことでした。
■変則的な軌道
 ロシアのキンジャールのような早いだけの極超音速兵器ではなく変則機動する極超音速滑空兵器というものがある。

 北朝鮮の6月15日に発射された2発の弾道ミサイルについて、防衛省は弾道の飛翔起動などから人工衛星ではなく弾道ミサイルであったとし、このことは松野官房長官発言でも明言されています。そして防衛省によれば今回発射された弾道ミサイルは通常の機動ではなく変則的な軌道を飛翔していたことがレーダー情報から解析されたとの事でした。

 極超音速滑空兵器の実験の可能性がある、変則的な軌道とは弾道ミサイルは通常放物線を描き飛行するために迎撃部隊は上昇段階のレーダー情報に基づき宇宙空間でキネティック弾頭などを待機させ迎撃します、しかし変則機動を執ることでこれを回避するミサイルが開発中です。飛翔距離は最大900㎞、そして最高高度は50㎞と発表されています。
■韓国軍回収すすめる
 こちらは先月の軍事偵察衛星関連の情報です。

 韓国国防省は6月16日、北朝鮮が5月31日に打ち上げたロケットを新たに海上で回収したことを発表しました。回収されたのは朝鮮半島西側の黄海で、軍事偵察衛星万里鏡1号を搭載し打ち上げましたが、打ち上げに当たった千里馬1型ロケットのエンジン部分などの不調により落下、回収されたものは形状で二段目ロケットだと推測されています。

 回収されたロケットは直径2.5mで全長15m、韓国軍はこれまでにも今回の衛星関連ロケットの部品を回収していますが、今回回収されたものを含め、アメリカ軍と協力し分析を進め、ロケットの性能や外国製部品の有無などを検証する方針です。韓国海軍はロケット部品とともに、落下した軍事偵察衛星万里鏡1号本体についても捜索を進めています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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