電話が鳴り、つい出てしまった。
「はい」と言って名前は言わないことにしている。せろふえです、というと「ああ、せろふえ?あのさあ」と返されてしまう。
はい、と言ったら、無言なのだ。そしてごにょごにょ言って「え?」というとまたごにょごにょ言い、さらに「きこえてる?」と言うのだ。あとから考えるとうまいなあ。
「だれだ?」と言うと「なんだよ声でわからないのか?」とややがらっぱちに言うのだ。ここで気がつかない僕はアホだが、声の調子でムッとしてた。「わかんねーな。だれだ?」「身内の声がわかんねーのかよ」とせめてここで気づけよ、自分。もうその無礼な調子に怒(いか)っていて「わかんねーな、だれだおまえ?」と言うと
「…なんだよ、こういちだよ」と言うのだ。なんてあてずっぽだろうか。「ああ?だれだこういちって?だれに電話してんだ?」と言って間違い電話ということで切ってしまった。
どう考えてもオレオレ詐欺だ。でもけっして「オレ」とは言わなかった。マニュアルがあってNGワードなのだろう。
後で考えると「声でわからないの?」と言われたときに「ああ、たろうか?」とかあるいは「せろふえか?」と言って、話をあわせて楽しめば良かった。途中で、ちょっと待てよ、電話してるのはせろふえだが、電話を受けてるのはオレはいったいだれだ?ってこれは「粗忽長屋」か。
妻に話したら、太郎じゃなくて「声でわかんねえのかよ?」「ああ、アラン?」じゃない?と言われた。うーんそれいいなあ。「身内なのにわかんないのかよ?」「ああ、ムハンマドかあ」なんて反応するだろうか?(^^;)
「はい」と言って名前は言わないことにしている。せろふえです、というと「ああ、せろふえ?あのさあ」と返されてしまう。
はい、と言ったら、無言なのだ。そしてごにょごにょ言って「え?」というとまたごにょごにょ言い、さらに「きこえてる?」と言うのだ。あとから考えるとうまいなあ。
「だれだ?」と言うと「なんだよ声でわからないのか?」とややがらっぱちに言うのだ。ここで気がつかない僕はアホだが、声の調子でムッとしてた。「わかんねーな。だれだ?」「身内の声がわかんねーのかよ」とせめてここで気づけよ、自分。もうその無礼な調子に怒(いか)っていて「わかんねーな、だれだおまえ?」と言うと
「…なんだよ、こういちだよ」と言うのだ。なんてあてずっぽだろうか。「ああ?だれだこういちって?だれに電話してんだ?」と言って間違い電話ということで切ってしまった。
どう考えてもオレオレ詐欺だ。でもけっして「オレ」とは言わなかった。マニュアルがあってNGワードなのだろう。
後で考えると「声でわからないの?」と言われたときに「ああ、たろうか?」とかあるいは「せろふえか?」と言って、話をあわせて楽しめば良かった。途中で、ちょっと待てよ、電話してるのはせろふえだが、電話を受けてるのはオレはいったいだれだ?ってこれは「粗忽長屋」か。
妻に話したら、太郎じゃなくて「声でわかんねえのかよ?」「ああ、アラン?」じゃない?と言われた。うーんそれいいなあ。「身内なのにわかんないのかよ?」「ああ、ムハンマドかあ」なんて反応するだろうか?(^^;)