友人の勧めで “利休にたずねよ” を観てきました
海老蔵さんの眼力と、所作の美しさに一気に引き込まれました
<以下ネタバレもあります、ご注意下さい>
高麗の女性と心を通わし、生涯秘めた恋が“茶の美学”と共にあったとしたら・・・
歴史小説(著:山本兼一)の映画化ですが、本当に面白い
茶室の「躙り口」は、韓屋(ハノク)の出入り口と似ているといった話や
国宝にも指定されているものがある「井戸茶碗」は、
韓国の朝鮮王朝時代の日常雑器に過ぎなかった事などを聞くだけでも、
色々な思いを巡らせることができます
韓国の国宝で有名なのは青磁ですよね、でも以前見たTVでこう言われていました
「その青磁では、茶の緑が映えない・・・
青磁は器として完璧過ぎて、足す要素がない」
事実、韓国には日本のような茶道の風習はないそうです
韓国では庶民的な器であった物を、日本が侘び・寂びの世界へ導き
国宝にもなっている井戸茶碗
現在、韓国でもこの“井戸茶碗”が見直されているそうで
完璧を超えた“美”を追求している陶工のご紹介もありました
今、利休さんが聞いたら喜ぶでしょうね^^
映画の中に少し韓国語が出てきます
想いを寄せる女性の最期の言葉
「タンシヌン サラジョ」
後を追えなかった利休は、この言葉の本当の意味を知り号泣します
「あなたは 生きて・・・」
その人の形見であるものを燃やし、自害にむかう利休
友達が教えてくれた、縦糸が茶の美学、横糸はハングルの言葉
久し振りの日本映画、私にとって良い “利休”(休みをえた)となりました!
追記 私は、茶をたしなむ心は持ち合わせていませんので、
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