先日道具仕立ての名手Sさんが遊びに来られ、御持参の素晴らしい道具を前に色々教えて頂いた。
そんな中で今迄良いと思っていたのに「そうだったんだ~」の事を紹介したい。
その1 台直し:
今迄は刃がビレ無い様に刃=厚め、短い目 刃角40度~35度 台も厚め 仕込み勾配=逆勾配が良いと思ってたのに
それでは高い所を削って平らにならず、曲がったなりに滑らかに削っているだけになりがちだそうだ。刃も薄い目で刃角22~24度と鋭角の上硬めが良いとの事。刃の硬さは、硬い砥石に刃を立てて引いてみて、「キーッ」と高い音がする物との事。
はっきり言って真逆の発想です! 常識から言って硬い刃を鋭角の時点ですぐボロボロに刃こぼれする気がするが、阿保さんから直々に教わって実際使われているのだから、試して見る価値は充分あると思う。
その2 南京鉋
従来品:
きついアール削れるように下端をきつく丸めていた。このタイプ下端の接地面が小さく、ばたついて上手く削れない。
実際使いやすい物は、下端のアール緩い目。その代わりに刃厚薄く、丈も短い。要するに奥行きをなるべく狭くして、きついアールも安定して削れる。
その他こんな物も
普通に持って使うよりずっと使い易いそうだ。
それにしても、こんな基本的な事をまともに紹介しているのを見た事が無いとはどういうこと?とつくづく思う。
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